ソウルでドイツ式パンケーキ「ダッチベイビー」食べ歩き!

新感覚のドイツ式パンケーキ「ダッチベイビー」を食べ歩いてみよう!

こんにちは!ソウルナビです。最近の韓国はまるでスイーツパラダイス!ジェラートやプリン、カキ氷などのさっぱり食感タイプのものからケーキやワッフル、パンケーキなど少しボリュームのあるものまで、さまざまな魅力的なスイーツメニューがあふれています。そんな中、またまた新しいタイプのスイーツが登場!それはドイツ式パンケーキといわれる「ダッチベイビー」。まだまだ名前をきいても「何それ?!」と知らない方も少なくないはず。そこで今回はチェーン系から個人系まで、ソウルでダッチベイビーを扱うカフェを訪れ、いろんなトッピングで楽しんでみることにしました。それでは、さっそく行ってみよ! 

◆◇◆「ダッチベイビー」の歴史◆◇◆

このダッチベイビーの「ダッチ」、多くの人は「ダッチ=オランダ」だと考えがちですが、アメリカに移住したドイツ系の移民が作っていたパンケーキ「ドイチュ」が訛って「ダッチ」になった、という説もあるとか。またアメリカの某パンケーキレストランの2代目オーナーが、食べやすい大きさに小さくしたことから名前をドイツのお隣りの国「ダッチ(オランダ)」に変え、さらに子供からお年寄りまで食べてほしい願いをこめて「ダッチベイビー」にした、という説も。ただのパンケーキと思いきや、実はいろんな歴史をたどってきた食べ物なんです。

◆◇◆気になる「ダッチベイビー」の作り方◆◇◆


ダッチベイビーは通常のパンケーキ生地とは違い、ジャーマン生地と呼ばれる卵をふんだんに使用した特別な生地を使用。またフライパンではなくダッチオーブンで焼き上げるのがポイント。出来上がると生地はサクサクでふわふわ。シュー皮ような食感でありながら、中心部分はアツアツもちもちとしていてとってもおいしいんです。何ものせないシンプルなものは甘さ控えめ。でも小さいながらもボリューム満点なので、一人なら食事がわりで、2人以上ならシェアして食べるのがいいかも。

お店によってはベーシックスタイルのダッチベイビーをオーダーすると、焼きあがったら目の前でスタッフがホイップバター、レモン汁、粉砂糖をふりかけてくれます。そのさばき具合はさすがプロ。思わず拍手したくなっちゃうほど!
1.ホイップバターをまんべんなく塗り

1.ホイップバターをまんべんなく塗り

2.レモンをかけます

2.レモンをかけます

3.粉砂糖を表面にまんべんなくかけて

3.粉砂糖を表面にまんべんなくかけて

4.仕上げにスプーンで表面全体に広げます

4.仕上げにスプーンで表面全体に広げます

◆◇◆色々なスタイルの「ダッチベイビー」を食べ歩いてみよう!◆◇◆

ダッチベイビーはパンケーキ専門店はもちろん、パスタやブランチを扱うカフェに、ひっそりとメニューの中に存在することも。
それでは、ダッチベイビーの食べられるお店をタイプとエリアごとにまとめてご紹介していきましょう~

<外資チェーン系・江南エリアカフェ>

■■■ The Original Pancake House / ザ・オリジナルパンケーキハウス ■■■
@
新沙洞カロスキル
1953年、オレゴン州ポートランドでレス・ハイエットとエルマ・ヒューニークの二人の料理人により創業されたパンケーキ専門店。ダッチベイビーを韓国で多くの人に知らせたのはこのレストラン、と言っても過言ではありません。全世界にチェーン店を持ち、韓国支店では30種類以上ものメニューを取り揃え、パンンケーキ、クレープ、ワッフル、オムレツをはじめとした卵料理も扱っています。ダッチベイビーフレーバーはシンプルなホイップバターとレモンのオリジナルから、フルーツ盛り沢山のフレッシュフルーツなどを用意。上にのった甘酸っぱい果物に苺・チョコソースをかけて、モチモチの生地と一緒に食べるとあら不思議!どんどんお腹に入っていっちゃう?!

<個人経営系:江南エリアカフェ>

■■■ MIEL / ミエル ■■■
@清潭洞
セレブや芸能人も訪れる高級感ある清潭洞の大通りから少し奥まった公園の横に位置し、外の景色を楽しみながら静かに食事やティータイムを送ることができるこちら。もともとはブランチやイタリアンを提供するカフェでしたが、2015年から新しいデザートとしてダッチベイビーをスタート。メニューは1種類のみで、チョコクリームとアイスクリーム、ブルーベリーのトッピング。アツアツ焼きたての縁の部分に粉糖がかかり、ほんのり甘いながらもサクサク香ばしい!真ん中の部分はアイスが溶け始めたたおかげで生地の部分が食べやすい熱さになり、クリーム状になったアイスと絡まって美味~時にはチョコクリームを合わせて食べると味に変化があるかも?

【個人経営系:江北エリアカフェ】

■■■ POLY CAFE and TEA / ポリーカフェ・アンド・ティー ■■■
@弘大
まだまだダッチベイビーの存在が知られていない時期、個人経営のカフェでここまで種類多くのフレーバーを出したのは、おそらくこのお店だけだったのでは?弘益(ホンイク)大学が近いことから若い人々が集まりおしゃれなお店が多い中、お忍びで芸能人も訪れるほどおいしいとひときわ評判のカフェ。もちろんフルーツやアイスクリームがのったフレーバーも揃っていますが、トッピングがないシンプルなシナモンチョコダッチベイビーも密かに人気。甘さが苦手は方に特にオススメだけど、別途クリームが小皿で添えられるので甘いものを欲している方も調節して食べればOK。ビジュアル的には少し物足りない部分がありますが味は確かです。

■■■ DIS&DAT / ディス&ダット ■■■
@上水

弘大の隣りにありながら街が静かで、おしゃれなカフェが散在しているサンス(上水)地区内にあるパンケーキ専門店。路地を入った建物の2階にあるので知る人ぞのみ訪れるちょっとツウなカフェ。メインメニューはブランチやデザートパンケーキですが、ベリー系とチョコレートのフレーバーを扱ったダッチベイビーも味の実力高し。カフェではアツアツで食べる最高のおいしさを味わってもらえるように、注文してから作りはじめます。甘さのリクエストも柔軟に対応してくれるので、今回ナビはアイスクリームを抜いてベリーの甘酸っぱい味で甘さ控えめ、さっぱりいただきます。縁の部分はシュー生地のようにサクサクだけど口に入るとしっとり。これだったら一人でも完食できちゃうかも!
※通常のメニューには上にアイスクリームがついてきます

※通常のメニューには上にアイスクリームがついてきます


■■■ Publican Bites  / パブリカンバイツ ■■■
@合井
駅前の再開発を機におしゃれなお店が沢山出来はじめたハプチョン(合井)エリアの中にある、アルコールも飲めるダッチベイビー専門店。韓国のメディアでも紹介されたほどで、外観も内装も大人の雰囲気。こちらはデザート系はもちろん、食事系のフレーバーを取り扱っているのがポイント。インドマサラキンカレーやホワイト・トマトソースなど、お店のアイディアセンスは冴えてます。インドマサラチキンカレーは本格的で、スパイシーですが辛味はないので辛いのが苦手な方でも可能。そのまま食べるのもおいしいけれど、ナン替わりとして縁と一緒に食べるともっと美味!新しい味を提供してくれるこちらのお店に感動です。

<チェーン系:全国エリアカフェ>

■■■ HOLLYS COFFEE / ホリーズコーヒー ■■■
@韓国全土
もともとは韓国のコーヒー店としてオープンしながら、現在は韓国国内にとどまらず、中国やタイ、ペルーと世界に手を広げ、ワールドワイドに展開中のカフェ。全国チェーンのカフェでダッチベイビーを取り扱ったのは、おそらくこちらのカフェだけかも。ベリー系とチョコ系の2フレーバーがあり、オーブンで焼き上げる経緯は一緒ですが、残念ながら個人経営のカフェのような華やかさと味のレベルまでには至らなかったよう・・・残念ながら春のメニューとしては終了してしまったようですが、客のアンコールがあれば、また皆さんの目の前にお目見えするかも。

<チェーン系:ソウルエリアカフェ>

■■■ Cafe SEVEN SPRINGS / カフェ・セブンスプリングス■■■
@韓国全土
洋食ビュッフェで有名なチェーン店が健康面を重視しプロデュースしたカジュアルスタイルブランチカフェ。2015年現在ではソウルに3店輔しかなく、これからどんどん増えそうな期待のチェーン店。メインはブランチですが、デザートにベリー系とチョコ系のダッチベイビーを用意。トッピングはチョコと相性の良いバナナ。アツアツのチョコでバナナをコーティングし、モチモチのダッチベイビーを巻いて食べると、ホットなミニホットチョコバナナロールケーキに!苦味の利いたコーヒーとまろやか効果のあるミルクが混ざったカフェラテとならさらに相性抜群!夕食前の一仕事の前に食べればパワーがみなぎるメニューです。


もともとはシンプルで移民たちが食べていたダッチベイビーも時を経ていろいろな姿に変化し、世界中で沢山の人の口を楽しませてくれる食べ物になりました。韓国ではもちろん韓国料理が食べたいけれど、旅の合間のおやつに、または小腹がすいた時に、ちょっともの珍しいダッチベイビーを食べ歩いて楽しむ、というのはいかがですか?ソウルの街並みやカフェと一緒にぜひ楽しいスイーツの思い出も作っていってくださいネ。以上、ソウルナビがお伝えしました~

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-05-22

ページTOPへ▲

その他の記事を見る