韓国伝統酒店の活用法~!

伝統酒店の雰囲気は?!お値段は?!どんなお酒が?!どんなお料理が?!

こんにちは!ソウルナビです。初めて韓国にやって来て、伝統酒店に行ってみたいな~って思っても何だか一般の食堂とは雰囲気が違うので、値段やメニューやオーダーの仕方などがわからなくて、ついついお店に入りそびれちゃったとか、お店に入ったものの注文しすぎて食べきれず困ちゃった!なんてことありませんか?今日はそんな伝統酒店のあれこれ、題して"韓国伝統酒店の利用法"っというテーマでみなさんに詳しくご紹介したいと思います。伝統酒店で冷たく冷えたチョントンジュ(伝統酒)&おいしいアンジュ(おつまみ)との楽しいひとときの過ごし方!それでは行ってみよ~!

その1 伝統酒店の雰囲気は?
まずはインテリアが違います。ほとんどの伝統酒店が、民俗村?!にあるような昔の酒場を思わす雰囲気。壁に韓紙が貼られていたり、土壁であったり、昔の人々を思わす壁画が描かれていたりとさまざま。テーブルやイスも木材で作られたものが多いのも特徴。店内には農耕用具や籐製品、中には水車などもインテリアのひとつとしてディスプレイされています。特に外国人観光客にとっては"昔の韓国"の雰囲気を感じることのでき、思い出に残る貴重なスポットとなるお店です。
その2 客層はどんな感じ?
昔から伝統酒店は値段がチープっということもあり、学生街に多くありました。だからお客も当然学生さんが多く、いつもどんちゃん騒ぎでにぎやかな感じ。特に有名な地域はアナム洞にある高麗(コリョ)大学周辺で、高麗大は別名「マッコリ(どぶろく)大学」と呼ばれるほど。でも近頃はそんな高麗大学周辺にも数えるほどしか民俗酒店がなく、そんなイメージも消えつつあります。最近は学生さんには人気が低迷中のよう。一方、明洞など繁華街にある民俗酒店にはサラリーマンや学生さん、女性同士の集まりや日本人韓国客など客層も幅広いよう。お店はシックなバーやロックなどの音楽のかかるクラブとは違い、わいわい明るい庶民の酒場?!っといった雰囲気で、"一人でお酒を飲みに行く"にはちょっとムリのある感じ。やっぱり民俗酒場には2人以上でいってわいわいおしゃべりしながら楽しみましょう!(ちなみに一人でお酒をっという人は、ポジョンマチャ(屋台)やホテルなどのバーへ!)お店によってはカヤグムやパンソリなど伝統民俗音楽がBGMとして流れていて、「民俗酒店」独特の雰囲気をグッとアップしてくれます!

その3 お酒はどんな種類が?
民俗酒店でビールを飲むことは少なく、やっぱり伝統酒が人気!一番代表的なものはやはり伝統酒の代名詞「マッコリ(どぶろく)」に「ドンドン酒(トンドンジュ)」!どちらもお米を材料として作られた甘味と酸味を兼ね備えた口当たりがソフトなお酒です。特に「マッコリ」は値段が安く貧乏学生さんに人気がある上、スーパーやコンビニなどでも売られています。「ドンドン酒」は「マッコリ」よりランクが上で、民俗酒店でしか口にできない庶民のお酒!近頃ではさまざまな果実や漢方を材料としたお酒が登場しています。高麗人参の漢方チックなお味のする「ペクセジュ(百歳酒)」や、梅の香りのする「メファジュ(梅花酒)」・「メチスン(梅酔純)」・「ソルチュンメ(雪中梅)」、トックリイチゴの実を漬け込んだ「ボクブンジャ(覆盆子)」・山葡萄を漬け込んだ「サンモルジュ(山葡萄酒)」などなど。どれも焼酎(ソジュ)などに比べて少し甘味のあるまろやかな口当たりが特徴で、特に女性のあいだで支持を得ています!
その4 人気の民俗酒店でのアンジュ(おつまみ)は?オーダーはどんな風にすれば?!
お酒を飲むにはやっぱりおいしいアンジュ(おつまみ)がなくっちゃ!民俗酒店で登場するアンジュは、一品一品が大皿で盛りだくさん。だから日本の居酒屋さんでオーダーするように2人で5つも6つも注文しちゃうとそれは大変!2人でだいたい2品から3品で十分の量が出てきます。3品ならかなりたっぷりめ?!って感じかな?!それではそんな民俗酒店人気定番メニューをいくつかご紹介しましょう~!日本人でもおいしく食べられるメニューが盛りだくさん!
○ヘムルパジョン(韓国風海鮮お好み焼き)
小麦粉をベースにした生地にたっぷりのネギと、イカやカキ・エビなどのシーフードをのせて焼き上げる韓国式のお好み焼き。日本のお好み焼きの倍くらいの大きさのものがほとんど。
○ ピンデットッ/ジョン
ピンデットッは緑豆をひいたものを生地として焼き上げたもの。緑豆は体にもよくヘルシー。具としてはお肉やシーフードを用いる。またジョンといって、卵や小麦をを新鮮な野菜やお魚にまぶして焼きあがる料理もある。
ピンデトッ

ピンデトッ

ジョン

ジョン

○ コルベンイ
民俗酒店でこのメニューのないところはないというくらいポピュラーなメニュー。サザエに似た巻き貝をキュウリ・ニンジン・玉ねぎ・ゴマの葉などの野菜と一緒にコチュジャンベースの酸っぱ辛いソースであえたものに、そうめんを茹でたものがそえられた料理。麺と辛いこの和え物を一緒に混ぜて食べる。ナビも大好きなメニュー!
○ トゥブキムチ(豆腐キムチ)
キムチをごま油とニンニクで炒めたものと、茹でて水気をきった豆腐を一緒に食べるお料理。体にやさしい豆腐と、香ばしい香りの漂うキムチの組み合わせはドンドンジュにピッタリ!
○ タン/チョンゴル/チゲ系(スープもの)・・・タットリタン、ヘムルチョンゴル、プデチゲなど
やっぱりお酒には汁物が~っていう韓国人も多く、ピリッと辛いスープがお酒との相性がピッタリなのだとか?!
キムチチゲ

キムチチゲ

ヘムルタン

ヘムルタン

トゥブチョンゴル

トゥブチョンゴル

○ ポックン系(炒めもの)・・・チェユッポックン、ナクチポックンなど
こちらもやっぱりピリ辛系!唐辛子&コチュジャン色に染まった真っ赤な豚肉やタコなどピリッとした刺激がお酒とマッチ!
ナクチポックン

ナクチポックン

チェユッポックン

チェユッポックン

お料理の量が多いので、オーダーの時には注意してくださいね。さすがなんでも量がたっぷりの韓国らしいです。メニューはやっぱりどのお料理もピリッと辛目のものが多く、カァ~~~!としたきついお酒にピリッっとした刺激が抜群の相性のよう~!唯一辛くないメニューであるパジョンやピンデトッをはじめとするジョン系も人気を誇っています。もちろん日本人にも一番人気のメニューです。また余ったお酒やアンジュ(おさけ)はお持ち帰りできるお店もあるので、余ったらお店の人に聞いてみましょう。
やっぱりお国が違うと酒場の雰囲気もずいぶんと違いますよね。お店のBGMからインテリア、お酒の種類からお料理の種類・量にわたるまで、ちょっと知っておくと失敗なくより民俗酒店を楽しく活用できると思いますよ!ぜひ参考にしてもらって、韓国旅行の一夜をコリアカルチャーにどっぷりつかって楽しんでくださ~い!以上、ソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-07-13

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