学生街に増殖中の激安居酒屋に挑戦!

激安居酒屋はほんとに安心?!

「アンジュ3種類で10000ウォン!!」という看板、留学生の皆さんなら一度は、いや何度も目にしたことがあるのではないでしょうか。現地学生たちの飲み会定番地域、新村(シンチョン)や鍾路(チョンノ)などに増殖中の激安居酒屋です。前々から看板を見るたびに気になっていたのですが、お食事系メニューに比べて、飲み屋(つまみ)系メニューはいきなり高くなるここ韓国。それが安すぎるというのも逆に不安で、毎回素通りしていたのですが、あまりにも目についてしまう看板たちを無視できずに、こうなったら、どれだけ安っぽいのか見てやろう!と1度入ってみることにしました。
1店舗、2店舗・・・と増えていき、今や激安居酒屋ビルと化してしまった建物や、昔からある居酒屋チェーンで「アンジュ3つで」を始めるところも・・・
今回は新村にあるHOF系のお店と、民俗酒店系のお店に行ってみました。

新村HOF系A店

1Fから最上階まで、激安居酒屋ばかりが入っているビルの中にある某店。よくも同じような店ばかりで経営が成り立つなぁと感心しながら、できるだけよさそうな店に入ろうと一軒一軒を見て周りました・・・が、値段も一緒ならインテリアも似たような感じです。「よくしてあげますよ~!!(韓国式表現で、ここではサービスしますよという意味です)」という呼び込みがしつこいA店。そんなによくしてくれるのなら、とA店を選びました。
まずは頼んだ生ビールと共に出てくるのお菓子のようなもの。HOFの定番です。これ止まらないんですよね~ムシャムシャ・・・何度でもおかわりできます。そして主役のアンジュですが、メニューが豊富な上に3つで10000ウォン、10500ウォン、11000ウォンのように分かれています。さんざん悩んだ結果、以下の3品を注文。各テーブルについているベルで、オーダーを取りにきてもらいます。
「トンカス」とマヌケな発音をする韓国のトンカツです。最近日本式トンカツ屋が増えていることもあって、もしかしてもしかしたら・・・と思っていましたが、やはり相変わらずのトンカス。肉の姿を確認しづらい薄っぺら~いアンジュトンカスは健在でした。遠い昔、「これがトンカツだよ♪」と言われ初めてコレを食べた時の衝撃はスゴかった・・・と友人と昔話に花が咲きました。でもキャベツの千切りも添えられているし、カニカマも愛想ない感じですが、まぁこんなもんでしょう。
辛いタコの炒め物、ナクチポックム。結構するはずのナクチポックムが激安になるとどうなるのか・・・量は多すぎず少なすぎず、ちょうどいい感じです。単価の安い玉ねぎでかさばらせていて、ナクチが埋もれてしまっていますが、野菜好きな私は美味しく頂きました(玉ねぎを・・・) 
お腹は空いてないけど、なんとなく口寂しい・・・時の定番、マルンアンジュ(乾き物)も。スルメとピーナッツ。質の悪そうなスルメですが、口寂しいのを紛らわすだけなので、ま、いいかと・・・ちゃんとマヨネーズもついてきます。
気になるお会計は、2人で生ビール2杯ずつ+アンジュ3つで、2万ウォンしませんでした。安い・・・もう1品ぐらい食べたいなという時は、単品でのオーダーでも1品4000~6000ウォン。

新村民俗酒店系B店

通りがかりにまたもや1万ウォンのタレ幕を発見。しかしこちらは1万ウォンのメニューは決められているよう・・・それにしたって、この組み合わせでこの値段は安いだろっ!!ということで店内へ~
サービスで出てくるおかずは、ワカメスープ、マカロニサラダ、カクトゥギの3種類とちょっとだけ豪華。ちょっとすると、一気に出てきたアンジュたち。な、なんでこんなに早いの~~??
まずはムク(寒天のようなもの)の和え物。量が多い!この値段でこの量は結構ナゾです。が、ムクがいいものを使っていないのか、食感というか味が・・・。気が付くと野菜だけを食べ、ムクだけ残ることに。
作り置きなのでしょう。焼きあがるまで時間がかかるはずのキムチジョンがすばやく出てきます。これまた思ったより大きい。キムチをケチっているわけでもなく、味は、まぁ普通というところでしょうか。
ぐつぐつしながら出てきたケランタン(卵スープ)。写真ではわかりづらいですが、サイズはユッケジャンやソルロンタンのサイズです。1人用チゲサイズではありません。3品の中で1番美味しいね・・・と私たち。味は普通ですが、ワカメスープとケランタンと薄味のスープが2種類も・・・
お会計はA店と同じく、2人で生ビール2杯ずつ+アンジュ3つで、やはり2万ウォンせず。ただ、こちらはセット以外のアンジュは安くなく、1万ウォン前後と、一般的な民俗酒店のお値段です。
この2ヵ所以外の、他の地域の同じような激安居酒屋に行ってみましたが、お値段はもちろん、アンジュのレベル(味、量など)はどこも似たり寄ったり。こんなに安くて「美味しくて感動!!」とまではいきませんが、この値段でコレなら、じゅーぶん!と納得。今までは居酒屋というと、一品の量が多すぎてせいぜい1、2品しか頼めなかったのですが、こんなお店ならちょっとずついろんなモノが食べられるので、あまり食べられない女性同士のグループにもオススメです。また営業時間は朝までという所がほとんどなので、ここで始発まで時間をつぶす人もいるようです。1度行って以来、わざわざ行くことまではしなくても、あまり持ち合わせがない時や、食べたい物もなくお店も決まらない時などによく行っています。皆さんも機会があったら、一度行かれてみてはどうでしょうか?

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-12-28

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