【※掲載終了】Kリーグ2002

韓国プロサッカー「Kリーグ(Korea League)」!

こんにちは、ソウルナビです。今日は、「2002 FIFA World Cup Korea/JapanTM」でワールドカップベスト4にという成果を上げる大きな土台となった韓国プロサッカー「Kリーグ(Korea League)」について紹介します。韓国サッカーの発展に大きな土台となったのはもちろん、1986年から2002年までの間にワールドカップ5回連続本選進出(計6回進出)という大きな業績の基礎となったKリーグ!今回のワールドカップを契機に韓国サッカーに興味をもたれた皆さんのために、Kリーグをナビ的に徹底分析しました!それでは極秘(?)資料を皆さんにだけ公開しちゃいましょう!(^-^)

1982年のアジアゲームサッカー組別予選にて1対2で日本に敗北
韓国で現代サッカーが登場したのは1882年6月!以来、100年以上もの歴史をもつ韓国サッカーは、1980年代初めまでアジアのレベルから抜けれず、世界舞台に進出する機会があるたびに最後の一山を越えられずにいました!特に1982年、第9回ニューデリーアジア競技大会サッカー組別予選で対イラン0:1、対日本1:2で負け予選敗退となった結果をふまえ、ついにプロサッカーリーグを誕生させることとなりました。
1983年5月30日、Kリーグ誕生!
それ以降、KFA(Korea Football Association:大韓サッカー協会)は、1983年を「韓国サッカー再建の年」に定め、同年2月、プロサッカーリーグの創設を決定、5月30日に東大門運動場で韓国プロサッカーの開幕を知らせるスーパーリーグがスタート!ハレルヤ、ユゴンなどの2つのプロチーム以外に当時アマチュアで最強だった大宇(テウ)、浦項製鉄、国民銀行などアマチュア3チームの計5チームが参加し、セミプロ形式をもって韓国サッカーの最強を目指す「Kリーグ」がスタートしました。同年9月25日、馬山(マサン)で幕を閉じるまでチームあたり40ゲーム、計100ゲームを消化、韓国サッカー史上類の見ない盛り上がりをみせ、韓国サッカーとプロサッカー発展の基礎を固める契機となりました。
1997年大田(テジョン)シティズンが10個目のチームを創団
1983年に5チームから始まったスーパーリーグは爆発的な人気を集め、大宇(デウ・1983年12月)、浦項製鉄(ポハンチェジョル・1984年2月)の2チームがアマチュアからプロに転向し、1984年12月には現代(ヒョンデ)とLG(金星ゴールドスター)もプロチームを創団することになり、プロサッカーの熱気はさらに盛り上がりました。そしてリーグ発足後から3年たった1986年、1954年ワールドカップ初出場以来32年ぶりにワールドカップ・メキシコ大会に進出するという成果を上げました。
1987 年からは金融チームを除く大宇、製鉄、現代、LGなどの5チームだけでKリーグを開催することになり、ようやく本格的なプロサッカーの形をとることになりました。その翌年の1988年11月には一和(イルワ)プロサッカーチームが創団し1989年リーグから参加、1993年までこの6チームでKリーグを開催。さらに1994年からは全北(ジョンブッ)、1995年に全南(チョンナム)、1996年に三星(サムソン)など毎年プロチームの創団が相次ぎ、 1997年の大田(テジョン)シチズンの参加でついに10チームに。FIFAからも正式プロリーグとして認定されることになりました。また1995年からはチームが地元に定着するように地域名を企業名の前に表記することになり、現在のKリーグは城南一和(ソンナムイルワ)、浦項製鉄(ポハンジェチョル)スチーラーズ、蔚山現代(ウルサンヒョンデ)タイガース、全北現代(チョンブッヒョンデ)モーターズ、全南(チョンナム)ドラゴンズ、富川(プチョン)SK、安養(アニャン)LGチーターズ、大田(テジョン)シチズン、釜山(プサン)アイコンズ、水原三星(スウォンサムソン)ブルーウィングスなどの10チームで構成され、現在にいたっています。

競技の運営は、10チームが定期リーグ・Kリーグを繰り広げ、そのうち上位4チームが決勝リーグに進出して勝者を決定します。Kリーグ以外には1992年からアディダスカップ、プロスペックスカップ、フィリップモリスカップ大会などが開催されていますが、これらの大会は韓国プロサッカーリーグが1年に2度、3度も大会を行うことで混乱を招くことになり、現在、すべてKリーグに統合しようという意見も出て、その先行きが注目されています!
2002年現在、韓国のサッカー熱気が急上昇!!!
1993 年に日本Jリーグ、1994年に中国Cリーグのスタートに影響を受けたKリーグは、スタートから現在までサッカー専用スタジアムの建設、プロチームの創団、審判の偏頗(ひいき)判定問題、選手の海外進出問題、2部リーグの運営、ユースサッカーの育成(youth soccer management)など数多くの問題にぶつかり、紆余曲折も多くありました。しかし「韓国サッカーの発展に大きな貢献を果たした」という点は、自他ともに認定する事実!また、2002年ワールドカップベスト4という歴史に残る成績とあわせてワールドカップ3・4位戦に見せたレッドデビルズ(国家代表チームのサポーター)の「CU@Kリーグ(See You at K-league=Kリーグで会いましょう)」というプラカードにより、サッカー・Kリーグの熱気は最高潮に達している状況!これまでサッカーに無関心だった女性サッカーファン、中・高校生はもちろん30・40代の女性までもがゾロゾロと競技場に足を運び、またインターネットのファンクラブサイトやサポーター会員加入などにおいても縦横無尽に活躍中~!!この熱気はワールドカップ閉幕後の2002年7月7日、Kリーグ開幕日から試合が行われるたびに現在まで10万人以上もの観客で各競技場がいっぱいに埋まっているようすを見れば、今韓国サッカーまたはそれを応援する人々がどれだけ熱いかが一目瞭然のはず!これは、今まで韓国内の人気プロスポーツのトップに君臨していたプロ野球をけおとし、プロサッカーがその座を占めた確実な証拠!ひとことで言うなら、韓国のサッカー熱気はワールドカップから継続中!
2006年までにプロチームのないソウル・大邱・仁川・光州地域に6つのチームを創団!
最初の頃は5チームにすぎなかったKリーグは、2002年現在10チーム、約400人あまりの選手が活躍中です。けれども今回のワールドカップで見せた韓国国民の熱狂的な応援と、ワールドカップベスト4という成績を受けて、2006年までにソウル・大邱(テグ)・仁川(インチョン)・光州(クァンジュ)などのプロチームがなかった地域に創団し、14~16のプロチームを運営しながら本格的な1・2部制を移行するという中長期プランを持っています。これにより韓国サッカーがよりパワーを発揮できる状況に!(^-^)/ もうひとつのグッドニュースは、ヨーロッパのプレミアリーグに次ぐ日中韓の国際リーグを計画中だそう!サッカーファンにとってはなんとも楽しいお知らせですよね~!JリーガーとKリーガーとの出会い、、、想像するだけでもワクワクドキドキしちゃいます!(^-^)
けれども何よりも重要なのは、ファンの関心から一時期遠ざかっていたKリーグがワールドカップの成功を機に再び最高のプロスポーツとして短期間のうちに急浮上したという点!「CU@Kリーグ」という約束を守ったサッカーファンに、今度は選手が応える番!今後Kリーグはワールドカップの熱気で集まったサッカーファンに、いっそう迫真あふれる攻撃サッカーとフェアプレーを見せることで、この熱気もしばらく続きそうです!Kリーグ、ファイティ~ング!ナビもKリーグが楽しみ!皆さんも熱気あふれるKリーグを楽しんでみてください。それでは、Kリーグの競技をぜったい見に行ってやる~!とひそかに思っているソウルナビでした。
参考サイト
韓国プロサッカー連盟 www.kleaguei.com (韓国語)
大韓サッカー協会 www.kfa.or.kr (韓国語、英語)
レッドデビルズ www.reddevil.or.kr (韓国語)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-08-14

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