「テンジャンの里・ソイル農園」に行って来ました!

初夏の散策にピッタリ!ソウルからの小旅行で『テンジャンの里』へ!

こんにちはマダムNOAです。梅雨の合間には爽やかな初夏のソウルが楽しめる季節です。とっても気持ちいいですよね。そんな日にはちょっと遠出して散策するが最高!今回ご紹介するのはそんな時にピッタリの場所です。ソウルからクルマで1時間半ほどで行ける緑豊かな農園なんです。
今回訪れた場所は「テンジャンの里・ソイル農園」と言って、3万5千坪の敷地で自然農法で栽培された大豆、天然塩、地下150mから汲み上げた地下岩盤水を使用して長時間熟成されたテンジャン(味噌)を作っている農園なんです。お味噌を作っている壷はすべてこだわりの全羅道(チョルラド)産の100年以上経った古いもので、その数はナント2500個!その他に季節ごとに梨や梅なども栽培しており、敷地内には見事な蓮池もありみどころたくさんの農園なんです。そのうえ、敷地内のレストランではこちらの農園で作ったテンジャンを使った料理をリーズナブルな価格で楽しむこともできて、日帰りのドライブ旅行にピッタリです。またお土産にテンジャンを買うこともOKです。
こちらの農園は韓国の食品の基本である伝統の醤(ジャン※お醤油やお味噌類のこと)が世の中から少しずつ消え去っていくのを残念に思ったソ・ブンレ(徐粉礼)さんが全国の醤類の名家を訪ね歩き、伝統の醤を作る秘法を体得し研究している中でこの地に農場を作るに至ったのだそうです。現在こちらで作られているテンジャンの栄養成分は2001年にはアメリカFDAの味噌類規格品の認証を得たほど科学的にもカラダにいいということが証明されたそうです。特に
1.たんぱく質が豊富に含まれる
2.抗癌作用がある
3.脂肪肝の除去
4.コレステロールの低下、血栓溶解、高血圧治療
5.栄養学的に体によいとされるアミノテチッソが豊富に含まれる

という特徴があるということでとっても健康によさそうですよね。
庭園を散策しているとあちこちにキレイなお花が植えられていて目を奪われます。この季節は壷の中に咲く蓮の花が可愛くて写真をたくさん撮ってしまいました。また広大な蓮池には珍しい真っ白な花をつける蓮が栽培されており、7月半ばから8月一杯が見頃なんですって。是非見事な真っ白い蓮も見てみたいわ。
また庭園にはテンジャンを作っているオンギ(壷)が2500個ほど壮大に並べられています。それぞれの壷はよい味を出すために100年以上も前に作られたものばかりで、太陽に照らされて絶妙な渋い色を放っていました。このテンジャンの壷置き場の入り口には写真のような藁に面白い飾りものがついています。これは何かというと、韓国では赤ちゃんが生まれるとこのような飾りを家の戸口につけて厄除けをするのですが、それと同じ考えでテンジャンも赤ちゃん同様に大切な存在として扱われているということなんですって。
なお、このテンジャンの壷置き場の中には一般の人は普段は入れないんです。もちろん神聖な場所だからなんです。けれど年に一回くるデポルム(陰暦の1月15日)の日だけは 特別入場が許されるんですって。そしてテンジャンを作りために汲み上げた地下水や製造過程の場所なども見学することができます。
さて、この日は特別に茶室で蓮の花のお茶をいただくことができました。それもお手前は経営主のソ・ブンレさん。とっても珍しいお茶なので、是非皆さんにもご紹介しますね。この白いものは白い蓮の花を摘んで中にお茶の葉を詰め、マイナス42度で冷凍保存されていたもの。ちなみにこの蓮はこちらの池で採れた去年の花だそうです。白い蓮の花というのは珍しい種類だそうで、とても貴重なものなんですって。なのでこの白い蓮のお茶を嗜めるのは高い位の仏教の僧侶に限られているということで、今日は本当に特別に賞味させていただきました。
まず、この冷凍された蓮の花にお湯をかけるとあら不思議、少しずつ花びらが開いていきます。そしてしばらくすると中から詰めたお茶の葉も出てきて花びらの香りとともにお茶の香りが混ざり合います。蓮の花の作用によりお茶のカフェインがすべて抜けるということで、カラダと心の毒素がすべて排出されるというスピリチュアルなお茶なんです。お味の方はとても爽やかで優雅な味です。暖めてもよし、冷やして飲んでもよしということで贅沢に2種類ともいただきました。どちらも甲乙つけがたく美味でした。お茶うけは蓮の実で作った素朴な練り菓子でこちらも風味があって美味しかったです。なお、この蓮の花のお茶は大変希少価値のある高価なものなので、こちらでは販売していないんですって。購入したい方はソウルの新羅ホテルにて贈呈用の商品としてナント500,000ウォンで販売しているそうです。けれど蓮の葉のお茶ならばこちらの農園でも購入できるそうです。
そろそろ散策でお腹が空いたところでお食事は敷地内にあるレストラン『ソルリ』で。ここではこちらの農園で作られたテンジャンが楽しめるとあって、韓国のお客さんがたくさん来ていました。今日いただいたのはテンジャンチゲ(韓国味噌汁)&チョングッチャン(納豆風味噌汁)定食。お惣菜に利用されているお醤油などの調味料もすべてこちらの農園で作られた無添加のもので、お野菜もこの農園と近隣の契約農家で栽培された野菜だそうです。こちらのチョングッチャンは独特の匂いが押さえられるように工夫を重ねたもので、韓国で特許も取ったものだそうです。
さてテーブルにズラリと並べられたパンチャン(おかず)とチゲをいただきます。どれも辛すぎずに日本人でも抵抗なくいただける味付けでとっても美味しいんです。素材の味が美味しいのでご飯が進みます!NOAは特にチョングッチャンの味が気に入りました。辛さも甘さもちょうどよく匂いも押さえ気味でとっても食べやすかったです。是非、お土産に買って帰ろうっと!
最後はお土産コーナー。ここにはこちらの農園で作られた様々な醤類などが販売されています。NOAは先ほどのチョングッチャンを購入。一回分づつ小分けされていて使うのにとっても便利な包装にも感激です。こちらの商品はインターネットでも購入できるそうなのでリピートするときにはネットで買えますね。また梅酢も人気があるそうです。
さて、今日ご紹介した「ソイル農園」はいかがでしたか?これからの時期は真っ白な蓮池が見事だということで是非行ってみてくださいね。また今後の「ソイル農園」は、テンジャンの売上金によって、テンジャンの普及のためのテンジャン博物館の建設と、身寄りのない方のための無料養老院の建設を目標にしているのだそうです。今後の「ソイル農園」の動きも見守りたいですね。
それでは郊外の「ソイル農園」で心豊かな1日を過ごしてみてくださいね。
名前:「ソイル農園」
住所:京畿道(キョンギド)安城市(アンソンシ)一竹面(イルチュクミョン)花鳳里(ファボンリ)389−3
電話番号:(国際電話)82-31-673-3171
FAX:(国際FAX)82-31-672-5368
HP:http://www.seoilfarm.com(韓国語のみ)
日本語:日本語を話せる方もいらっしゃいます
カード:可
入場料:なし
ソイル農園内伝統料理店『ソルリ』
営業時間
:10:30~20:00       
食事のメニュー
チョングッチャン(納豆風味韓国味噌汁)定食 8,000ウォン
テンジャンチゲ(韓国味噌汁)定食 8,000ウォン
ソンドゥプ(手作り豆腐)10,000ウォン
ノクトゥキムチジョン(緑豆キムチチジミ)大10,000ウォン/小6,000ウォン 

販売品: 
テンジャン(味噌)
900g 26,000ウォン
1.5kg 42,000ウォン
2kg 58,000ウォン
1kg(詰め替え用) 25,000ウォン
カンジャン(醤油)
900ml 30,000ウォン
コチュジャン(唐辛子味噌)
900g 48,000ウォン
1.5kg 78,000ウォン
500g(詰め替え用) 25,000ウォン
サムジャン(焼肉のときにサンチュと一緒に使います)
900g 35,000ウォン
1.5kg 56,000ウォン
1kg(詰め替え用) 34,000ウォン
チョングッチャン(納豆風味味噌)
90g×8個 18,000ウォン
          
《進物セット》
錦(クム)

カンジャン、テンジャン、コチュジャン、ツルニンジンの漬物、エゴマの葉の漬物
120,000ウォン
秀(ス)
テンジャン、コチュジャン、ツルニンジンの漬物、エゴマの葉の漬物、筍の漬物、柿の漬物
130,000ウォン
喜(フィ)
ツルニンジンの漬物、エゴマの葉の漬物、ヒメニラの漬物、白レンコンの漬物
91,000ウォン
眞(ジン)
テンジャン、コチュジャン、サムジャン、チョングッチャン
70,000ウォン
静(ジョン) 
ツルニンジンの漬物、ヒメニラの漬物
50,000ウォン
楽(ラク)
テンジャン、コチュジャン
40,000ウォン

《漬物》
ツルニンジン 500g 25,000ウォン
500g 25,000ウォン
エゴマの葉 500g 25,000ウォン
500g 25,000ウォン
ヒメニラ  500g 25,000ウォン
白レンコン 500g 25,000ウォン
ワカメ 500g 18,000ウォン
切り干し大根 500g 18,000ウォン
大根 500g 18,000ウォン
ニンニク 500g 12,000ウォン

《健康食品》
チョングッチャン錠 360g 40,000ウォン
梅酢で漬けた豆錠 360g 100,000ウォン
梅酢 900ml 30,000ウォン
白蓮の葉のお茶 25g×2 60,000ウォン
白蓮の葉のお茶 ティーバッグ30個 9,000ウォン

※ 販売は現地で購入する以外に電話注文およびインターネット注文も可能。
電話番号:031-673-3171
行き方
1)高速バス利用時:南部バスターミナルまたは東ソウルバスターミナルからイルチュク行きに乗り、イルチュクで下車後タクシー利用(約2500ウォン)※更新が遅れ申し訳ございません。行き方を修正いたしました。<2010.4.23>
2)自動車利用時
A:京釜(キョンブ)高速道路(下り方面)→新葛(シンガル)I.Cで嶺東(ヨンドン)高速道路へ→戸法(ホボブ)J.Cで中部(チュンブ)高速道路の大田(テジョン)方面へ→一竹(イルチュク)I.Cまで(ソウル起点62km)
B:中部高速道路(下り方面)→一竹I.Cまで
(ソウル起点57km)

一竹I.Cを降りた後左折、一竹休憩所の向かい側を右折すると(318番国道)「ソイル農園」が見えます

ソイル農園沿革
             1983年 ソイル農園開園
             1999年 京畿道有望中小企業および新知識人選定
             2000年 伝統味噌京畿道最高味噌選定
                   優秀ベンチャー企業京畿道名産品認証
             2001年 米国FDA味噌類規格品認証
             2002年 韓国伝統食品ベスト5選抜大会銀賞受賞
<チュクサン・イルチュクまでの行き方>
○南部市外バスターミナル−>チュクサン
運行時間:6:10〜20:30/運行間隔:20〜40分
所要時間:1時間30分/運賃:5000ウォン
○南部市外バスターミナル−>イルチュク
運行本数:1本、15:30のみ
所要時間:1時間20分/運賃:4600ウォン
○東ソウル市外バスターミナル−>チュクサン
運行時間:6:30〜20:30/運行間隔:20〜60分
所要時間:1時間/運賃:5000ウォン
○東ソウル市外バスターミナル−>イルチュク
運行時間:6:40〜19:40/運行間隔:30〜60分
所要時間:11時間/運賃:4700ウォン
※半分はスアンボ行きの途中停車となるようです。
<2007.7.20>

その他情報
※記事内の価格は2007年6月現在のものです。

その他情報

※記事内の価格は2007年6月現在のものです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-07-11

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