REAL BODY 「人体の神秘」展 【2002年】

日本でも大好評だった本物の人体標本展、ソウルでも開催中!

こんにちは、ソウルナビです。今日はお散歩をしていたら、すごい行列に出くわしました。何何と上を見上げれば「人体の神秘展」と書いてあるではありませんか!すると一緒にいた韓国人ナビスタッフが「私、彼の体の中身がどうなっているのか知りた~い!」とひとこと。「韓国の愛ってすごいなぁ~」と思いながら、じゃあちょっとのぞきに行くことに・・・。あとで知ったのですが、日本ではすでに「人体の不思議展」という名前で各地で開かれ、160万人が見たという大好評の展示とのこと。ちょっとドキドキ。。。

場所は大学路(テハンノ)から歩いて昌慶宮(チャンギョングン)のすぐ隣、国立ソウル科学館特別展示場。ナビは実はふだんからバスでこの前をよく通っていたのですが、この科学館が国立の立派な科学館だとは知らず、その科学館の中に入るだけでもちょっとしたイベント気分!!入ってみたら思ったより大きな科学館だし、ソウルの小学生達は学校の課外授業でよくこの科学館に来るそうです。

この「人体の神秘展」はスイス、ドイツ、イギリス、日本、オーストリアなど世界各地で開催され、850万人を動員し、さらにこれから90カ国(!)でこの展示会が行われるのを待っているという大人気の展示会だとか。実際の人体の標本を見せ、人体寄贈(献体)や健康維持を促し、最新科学技術を紹介する目的もあるそうです。また、この展示会での利益は、最新解剖学の発展のため、プラスティネーション研究所や中国の人類博物館の建設のために使われるそうです。
この「人体の神秘展」ではマネキンや模型ではなく、亡くなった方の本物の人体をプラスティネーションという最新科学技術で完璧に保存し、一般的な人に初めて公開しています。このプラスティネーション技術とは、プラスティックを体の中に入れて加工して標本を作る技術で、人体の標本を1体作るのに1500時間と3万ドルの費用がかかるんだそうです。でもこの技術のおかげで人体を輪切りスライス状にしたり、全身の血管だけを固めて、全身血管像をも見ることができるようになったのです。ね、聞くだけでは想像もできないでしょ?!
もちろん、展示されている人体は、本人が「私の死後、標本としてプラスティネーションされる事を了承する」と同意した人々の体。それにしても正直、展示されているものが本物だと思うと、ナビはちょっとぉ~全てがリアリティ過ぎて怖かったです。だって、お腹を開いて内臓が細かく丸見えなんですよ!!中には、お腹の中の胎児まであるんです。なんだか模型ではない本物の人体だから、痛々しくて長くはいられませんでした。ここまでのモノを見せられちゃうと、けっこうギョギョギョッ!って感じです。この展示では科学知識を伝えることだけじゃなく、人体の「芸術的な」美しさも伝えることを目的にしているそうですが、、、
でもナビも健康な臓器と悪い臓器を比べて見たり、お腹の中の奇形児などを目の当たりにして、健康の大切さを再認識しました。実際、この展示会の開催後、早くも6500人が人体寄贈を希望し、展示を見た人の9%の人がタバコとお酒を減らし、25%の人が運動をしながら健康維持を目指すようになったそうです。

展示会にはソウルの子供たちもたっくさーん来ていました。こんな小さな子供には衝撃的過ぎないかな?とも思ったけれど、子供たちはまるで模型を見るように楽しんでみてました。ソウルでも予想以上に好評で、たくさんの人が連日訪れています。日本で見られなかった方、ソウルでもう一度見たい方、一度は見てみると良いと思います。以上、ちょっとショックを受けてしまったソウルナビがお伝えしました。

行き方
地下鉄4号線ヘファ(恵化・Hyehwa)駅4番出口を出て、すぐ左にまっすぐ行きます。KTFの角を右に曲がると、横断歩道があるのでバーガーキングの方へ渡り、左に進むと右にあります。

入場料
大人10000ウォン
中・高生6000ウォン
小学生5000ウォン
※団体は20人以上で1000ウォン割引

※主催者側の許可を得て掲載しています。
* 電話番号 : 02−741−3913
* 開催場所 : 国立ソウル科学館特別展示場
* 開催期間 : 2002年4月17日~2003年3月2日
* 開館時間 : 10:00~21:00(入場は20:00まで)
* 休館日 : 無休    
* 日本語 : 話せるスタッフがいます
* ホームページ :
www.bodyworlds.co.kr / www.bodyworlds.com /www.koerperwelten.com

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-05-22

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