特別企画展 高句麗!−平壌から来た古墳壁画と遺物 【2003年】

高句麗の壁画は鮮やかな色彩とダイナミックな表現が特徴!

こんにちは、ソウルナビです。今日はみなさんに分断から半世紀ぶりに北朝鮮から初めてソウルにやって来た高句麗の遺物と遺跡が展示されている「特別企画展 高句麗!−平壌から来た古墳壁画と遺物」をご紹介しましょう。まず高句麗(コグリョ)についてざっと説明しますと・・・高句麗は今から約2000年ほど前のBC37年からAD668年までの間、満州(現在の中国東北部)一帯及び朝鮮半島北部を支配していた古代国家の一つでした。当時の高句麗は周辺国家よりかなり強い軍事力を持ち、とても文化レベルの高い生活を享受していた、韓民族の歴史上でも最も強大な国家だったとか!その高句麗の遺跡や遺物をソウルで見られるというのはとってもラッキーなこと(^^)。歴史に興味のあるみなさん!この機会を逃さないでね!それでは特別企画展が開かれているCOEX3階コンベンションホールへレッツゴー!
高句麗の初期生活風俗を描いた代表的なお墓の壁画

高句麗の初期生活風俗を描いた代表的なお墓の壁画

高句麗の初期生活風俗を描いた代表的なお墓の壁画
北朝鮮が誇る国宝4点など、合計311点が展示中!
まず今回の展示を全体的に見てみると、1.概観、2.高句麗の城、3.墳墓の壁画と遺物、4.映像室、5.生活と風習、6.高句麗が残したもの、7.企画商品・図録等の7つの展示室に分かれています。展示室には「延嘉七年銘金銅日光三尊像」「火炎文光透彫金銅宝冠」など北朝鮮が誇る国宝級の遺物4点など本物の遺物が30点、及び衣装・楽器・武器類など復元された遺物が60点、北朝鮮の歴史学者・人民芸術家たちが実物大に完全に復元した古墳壁画5基と壁画模写図61点、6mを越える広開土王の碑の実物大模型など合計311点が展示されています。このすべての遺物・遺跡を本来ならくわしくチェックするべきところですが、ナビがこの展示での観覧ポイント5か条をご紹介しま~す!!
1.今回の展示会では史上初めて北朝鮮の国宝に指定されている、「日光透彫金銅装飾」、「火炎文光透彫金銅宝冠」、「延嘉七年銘金銅日光三尊像」、「永康七年銘金銅光背」など4点が展示されています。よ~く調べてみてくださいね!高句麗と当時の日本は一体どんな関係だったのか?

2.世界的にも壁画を描いた民族は数えられるほどですが、中でも高句麗の人々が描いた壁画は鮮やかな色彩とダイナミックな表現が特徴!また壁画には文献からはうかがい知ることができない高句麗時代の人々の生き生きとした生活像がよく表れているのでしっかり観賞してくださいね~!そうそう、日本サッカー協会のシンボルに使われている3本足のカラス(ヤタガラス:太陽の象徴)も高句麗の壁画に出てくるんだとか。あるかどうか、ぜひさがしてみてくださいね~!

3.高句麗の古墳5基が実物大で復元・展示されています。実際に中に入ることもできるので、一度入ってみるのもいいのでは!

4.高句麗の人たちが着ていた衣装や装飾は1500年余り前にデザインされたとは思えないほど華麗で洗練!特に水玉の衣装とギャザースカートは現在までその流行が続いているという「事実」には驚かずにはいられません(@_@)!

5.展示会に来た小学生たちの真剣な姿を見てください!何を考えているんでしょうね?
以上、「特別企画展 高句麗−平壌から来た古墳壁画と遺物」をチェックしてみました。一つ残念なのは、案内資料、施設、パンフレットなど展示に関連するすべての資料がハングルしかないということ(ーー;)!!それに写真撮影も禁止されているので、詳しい資料写真をみなさんにお届けすることができなかったのも残念です。実際に行って、直接みなさんの目で確認してみてくださいね!!またナビは今回のような特別展示を契機として南北の社会文化交流がもっと活発になって、民族統一の道を開く小さな出発点になることを心から望んでいます。ここまで北朝鮮の国宝の一つ「日光透彫金銅装飾」にあるというヤタガラス(3本足のカラス)を躍起になってさがしているソウルナビがお伝えしました。
「特別企画展 高句麗−平壌から来た古墳壁画と遺物」
* 期間 : 2002年12月6日(金)~2003年3月5日(火)
* 時間 : 10:00~20:00(入場時間 19:00)
* 場所 : COEX3階コンベンションホール特別展示場(地下鉄2号線サムソン[三成・Samseong]駅下車)
* 休館日 : なし
* 入場料 : 大人10,000ウォン / 中高生7,000ウォン / 小学生5,000ウォン /満5歳未満 無料
* 主催 : 民族和解協力凡国民協議会、SBS、中央日報
* 後援 : 大韓民国統一部、文化観光部
* 特別後援 : 平壌朝鮮中央歴史博物館、在日本朝鮮歴史考古学教会
* 問い合わせ先 : 02-3443-2511
* ホームページ : www.gogogo.or.kr(韓国語)

※注意事項 : 展示物保護のため、写真撮影及びビデオ撮影は禁止されています。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-02-04

ページTOPへ▲

その他の記事を見る