ピカソ展(ホアムギャラリー) 【2003年】

ピカソの芸術と愛にソウルでお会いしましょう!

皆様、お元気ですか?みぽりんはソウルの熱気と長雨ですっかり生気を吸い取られてしまいました。そんなソウルの夏を快適に過ごすにはどうしたらいいのか。。。ここしかない!エアコンが完璧な美術館に直行よ!

今日ご紹介するアートは、その名も有名なピカソ。ソウルでピカソに会えるなんて、とーーってもお洒落ですね。ピカソ展が始まったと聞いて有無を言わず行く事にしちゃいました。韓国の伝統芸術に飽き気味のみぽりんにとってはまたとない気分転換です。

ピカソっていうと、頭と体が不思議な方向を向いている難しい絵で有名ですが、かなりの長寿であったことも知られていますよね。92歳まで生きて、何万点にも及ぶ油絵や版画を残したそうなんですが、その活力の源とは一体なんだったのか?それは、それは沢山の恋人から得たエネルギーだったとのこと。そんな訳でこの展示会では奥さんや恋人からのインスピレーションがピカソの版画に及ぼした影響を追ってみようという企画なんです。題して「ピカソの芸術と愛」。

ホアムギャラリーは比較的小ぶりな美術館なんですが、個性的な展覧会を開くので有名でもあるんです。それで、これは!と思う展示会がある度にみぽりんは足繁く通うことにしています。(#年に1、2回くらいかな)今回のピカソ展も、版画ばかり205点が展示されていますが、色んな工夫が凝らされていて、例えば、展示室の壁の色が白だけじゃなくって、エロチックな絵が掛けられている部屋はサーモンピンクの壁紙で装飾してあったりして。思わず「オオーー」ってため息がこぼれちゃいました。



とは言うものの、やっぱり説明がないとよく分からない~~というのが率直な意見でして、結局11時、2時、4時と一日に3回行われている説明を聞きながら、展示室を回ることに。美人で優しいお姉さんがとっても親切に、そしてユーモアたっぷりに絵の背景や、ピカソの私生活についてお話してくれたんですが、これが面白かった。ただオール韓国語なのが残念。でも土曜日の3時だけ英語の解説があるそうです。

それではお姉さんの解説を聞きながら、みぽりんが選んだお気に入りの数点をご紹介してみましょう。

☆肖像画シリーズ

ピカソだけではなく、ピカソの家族も登場。どれがピカソか?

「若い女性を導く方法について」 「ピカソ、彼の作品と観客」

同じような主題だし、それも色がない版画なので、これだ!と思ってシャッターを切っても、すぐ横に同じような絵が掛けられているので、すっかりこんがらかってしまうのです。生前ピカソも自分の作品にほとんど名前を付けなったそうですから、もう、、、感じるままに任せてしまいましょう。
☆画家とモデルシリーズ

ピカソって生涯、2人の奥さんと6人の恋人がいたとか。このシリーズでは鼻筋の通った女性がモデル。
☆ミノタウルスシリーズ

ミノタウルスってギリシャ神話に出てくる怪物だけど、これがある時はピカソになったりもする。
☆サーカス、ヌードシリーズ

この二つはピカソが大好きだったが画題


☆ラセレスティーナシリーズ

スペインの古い小説を題材に描いた物。
見ているうちに頭がすっかり朦朧と。。。 芸術ってかなりアブナイ世界のような。。

今回の版画に登場するピカソと家族、奥さん、恋人達の写真が一挙に並べられたコーナー。 一人でこんなに沢山の女性を愛してしまってもいいの?


スペインのすっきり晴れ上がった空のように、私の頭も爽やかになるかと思ったのですが、ピカソの混沌として世界にどっぷり漬かってしまって、一層訳がわからなくなってしまいました。芸術は奇なり。ああ。それにしても小学生の娘達を連れて行かないで良かった。刺激が強すぎまね。夏休みの宿題にと、子連れで来たお母さんも沢山いましたが、目を白黒させていました。幾ら見ても凡人には理解しがたいのか?解説員の説明を2回も聞いてしまったみぽりんがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-08-06

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