タンタンのソウル風景イゴッチョッ・第12回「これが韓国の結婚式~!」

10月26日(土)。今日は待ちに待った結婚式。といっても私が結婚するのではございません~。(うぅぅ・・・早く結婚したいよ~。)今日の主人公は大学院の先輩で現在、博士課程に通う金さん。昨日までのぐずついた天気はどこへやら、スカーッと晴れてまさに結婚式日和。これはやっぱり金さんの人徳か!?式場は金先輩が在籍する高麗(コリョ)大学の校友会館。大学にこんな施設があったなんて全然、知りませんでした。校友会館、想像してたよりもはるかに立派。大学の附属施設でしょー?な~んてちょっとしょぼい建物を想像してたんだけど実際に目にすると大きいし綺麗! 私もこんな所でお式を挙げたい~なんて思ってしまいました。
ちょっと緊張しながら式場内に入ると来てる、来てる、参列者がわさわさと!日本の結婚式だとみんなすごいお洒落をして行くけどこちら韓国では至ってシンプルな服装。中にはジャンバー姿のアジョッシ、アジュンマがいたりして・・・。ラフな格好の参列客を目にしてちょっと緊張が和らぎました。そうそう、まずはご祝儀を渡さなければ!韓国の祝儀袋は至ってシンプル。白い封筒に「祝 結婚」の文字が印刷されているだけの良くいえばシンプル、悪くいえば味気ない物。相場といわれる2万ウォンを祝儀袋に入れ、受付の人に渡しました。システムは日本と同じだけど祝儀金が2万ウォンとは!日韓の物価を比較しても安い!日本だと立て続けに結婚式があると途端に寿貧乏になってしまうけれど韓国ではこの心配はあまりなさそうですね。
式場のイメージカラーはホワイト。花があちこちに飾られ、なんともロマンチックな雰囲気。「いいな~、私も結婚したいな~」と一人うっとり。独り者にとって他人の結婚式というのはいや~、目に毒ですね。
午前11時。いよいよお式がスタート。新郎の金さんが堂々と入場。タキシードがばっちり決まってます!続けて新婦がお父様に手を引かれてバージンロードを進んでいきます。花嫁が父親から新郎に引き渡される瞬間は何度見てもジーンときますね。本日の結婚式の主礼(司式者)は金さんの大学院の指導教授。「生涯、夫を、妻を愛しますか」というお決まりの台詞に誓いをたて・・・さあ、お次は!?その瞬間、知り合いの参列者の方々が「食事に行きましょう」と私を式場から連れ出したのです。 「えっ!?だってまだお式終わってないよ・・・」と後ろ髪を引かれる思いで地下のレストランへ。
そこはビュッフェスタイルになっていて既に数々のお料理が用意されてました。前方には大きなスクリーンがあって結婚式の様子が映し出されてました。何がなんだか分からないまま私も料理を皿にとり、席に着き・・・。みなさんはスクリーンには一切、目もくれず一心不乱に食べ始めました。そしてすごい勢いで食事をしたと思ったら、「さあ、そろそろ帰りましょう。」ぬゎに~!?もう帰るだと~!?お式が始まってから式場を後にするまでたったの40分。「これで全部、終わったの!?」とびっくりしている私に友達が「礼式場での結婚式はいつもこんな感じ。次から次に結婚式が行われるから早く早く出ないといけない。ひどい時には結婚式と結婚式との間が30分しかないこともある。」と教えてくれました。そういえば校友会館の入口には今日は11時、13時、15時に結婚式が行われると掲示されていたっけ。ひえ~、なんだかな~。これじゃあ結婚を祝ってあげる気分になんないじゃん。お祝いムードになれないじゃん。
お式をちらっと見てすぐに食事をしてあっという間に式場を後にする・・・。う~む。これが韓国スタイルなんでしょうか?参列者の一人は「俺、花嫁見なかった。」って言ってたし。せっかちな国民といわれる韓国人。だから結婚式もあーっという間に終わってしまうのでしょうか?なんともびっくりのスピード結婚式でした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-10-30

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