タンタンのソウル風景イゴッチョッ・第16回「硫黄を食べるアヒル!?」

月日の経つのは早いものでもう12月、師走ですね~。師走といえば・・・そう、忘年会! タンタンは今回、日本語を勉強しているサラリーマンの方々と忘年会に行って来ました。(以前、登山をご一緒した面々です。)今回の忘年会は「ノルブ・ユファンオリ・チヌックイ」というチェーン店の蚕室店で開かれました。メイン料理はアヒル料理。それもただのアヒルではございません。なんと硫黄を食べて育ったアヒルというから驚き!硫黄を食べるアヒル料理って一体、どんなの~?と興味津々。
今回、食べた料理の名は店名にもある「ユファンオリ・チヌックイ(硫黄アヒル泥焼き)」。食材のアヒルは硫黄の他にも高麗人参、13種類の漢方剤、キトサンなどの飼料で育ったというすごいアヒル。そのアヒルのナトリウム、カルシウム、レシチンなどの成分が血管内のコレステロールを減少させ、様々な成人病や骨粗しょう症、糖尿病、神経痛、ガン予防などに効果的なんだそうです!お店のパンフレットには「アヒルの免疫力と硫黄の強い薬効が結合した神秘的で理想的な料理」と堂々と明記されてます。う~ん、まさに健康食! 栄養満点のアヒルのお腹に高麗人参、ナツメ、栗、サツマイモ、松の実、もち米などいろいろなものを詰めて土で覆い焼いたのが「ユファンオリ・チヌックイ」というわけ。想像しただけで美味しそうでしょ!?
店内に入ると超満員状態。忘年会の季節ということもあるのでしょうが、それにしても大盛況。席につくとテーブルの上にはキムチやナムル、味噌汁、サラダなどがずら~っと所狭しと並べられてました。やっぱり韓国の食事ってすごいわ~なんて感動しているとお待ちかねのアヒルが登場!こんがりと色よく焼けた丸一匹のアヒルに思わずよだれが・・・。マジで美味しそう!お店のお姉さんがアヒルをちょきちょきとハサミで食べやすいように切ると中からはもち米やらサツマイモやらがゴロゴロ。あえて例えるならおこわかチマキの中身ってとこかな。味は・・・アヒルのお肉は脂っこくなくて何とも香ばしい。特に皮の部分がシコシコ、パリパリして絶品!中身のご飯もデリシャス!みなさん、「美味しい~」と感嘆しながらパクパク。もちろん、タンタンもガツガツいただいちゃいました。
5人で2匹、注文したのですが、多すぎるくらいでした。ものすごい量に全員、「もうダメ~。お腹いっぱい」状態。最後は死にそうになりながら食べたのですが、食べ終わったと思ったら・・・店員さんが「お粥にしますか?ククス(麺)にしますか?」と聞くではないですか!これだけ食べに食べまくって、さらにお粥かククス~ぅ!?韓国人の胃袋は日本人の胃袋と構造が違うのか!?もう食べられないよ~と思いつつもお粥を注文。
いや~、このお粥がこれまた美味しいのなんのって。 「韓国人って良く食べる・・・」なんて思ってたタンタンですがきれいに平らげてしまいました。胃袋が韓国人化してるのかな?いえいえ、それだけ美味しいということです。デザートは五味子茶とパイナップル&ライチ。さっぱりと甘いデザートにホッ。このお店、メインのアヒルはもちろん、数々のおかず、デザート、どれも文句なしに美味しかったです。
韓国の忘年会というと普通、飲めや歌えの大騒ぎになるけれど今回はひたすら食べまくりに徹した忘年会でした。心行くまでお腹一杯食べたお陰で胃袋も心も大満足!ちなみにこのお店、アヒルを調理するのに時間がかかるため事前予約が必要。大人気のお店なので1週間前に予約するのが無難、だそうです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-12-24

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