ぱんだのソウル特派員レポート・第3回「ソウル、ノレバン事情」

日本のカラオケが世界のいろんな国に普及しているのはみなさんもご存知ですよね。こちら韓国も例外ではなく、通りを歩いていればノレバン(カラオケボックス)という看板があちこちで見受けられます。そう、韓国語ではカラオケボックスのことを「ノレバン(歌の部屋)」または「ノレヨンスプチャン(歌の練習場)」とも言います。さぁ、今回はそんな韓国のノレバン事情についてちょっとお話してみようと思います。
韓国のカラオケボックス「ノレバン」は日本と同じように通信カラオケがほとんどです。また日本でも配信会社がいくつかあるのと同様、韓国にも「テジン」と「クミョン」という配信会社があり、この2社がほとんどのシェアを占めているようです。どのノレバンがどの会社の機械を入れているかというのは、お店によって違います。実際にどちらの機械が入っているのかは入口附近または店内に必ずと言っていいほど貼ってある新曲情報のポスターで判断できます。曲目などはほとんど同じですが、アルバムタイトル曲以外の曲については選曲に会社の好み(?)が反映されてか、ほんの少し違います。ちょっぴりマニアックな歌を歌ってみたい方、日本や中国など、韓国語以外の歌を歌ってみようとおっしゃる方は要チェックです。
クミョンのポスター

クミョンのポスター

テジンのポスター

テジンのポスター

さてポスターで配信会社を選んだら、お店に入り、まず最初に人数と時間をお店の人に言うのは日本と同じ。人数はハンミョン(1人)、トゥーミョン(2人)、セーミョン(3人)、ネーミョン(4人)、タソンミョン(5人)、ヨソンミョン(6人)、イルゴンミョン(7人)、ヨドルミョン(8人)・・・と「〇〇名(ミョン)」がつく形で、時間はハンシガン(1時間)、トゥーシガン(2時間)、セーシガン(3時間)・・・と「△△時間(シガン)」という風に言います。利用料金はだいたい1時間15,000ウォン程度でしょうか。これは場所によって、お店によっても変わってきます。この値段、平日の昼間だと日本よりも割高ですよね。

お店の人に人数と利用時間を言って、お金を払い(前払いです)、部屋に通されたら後は歌うだけ。曲目リストはこれまた日本同様分厚いファイルにとじられています。このリスト、日本のカラオケだと曲目順と歌手名順のどちらからでも探せるようになってますよね?ところが韓国のノレバンでは歌手名順リストがありません。また曲目順(カナダ順)に整理されて並んでいるのはここ半年以上前の歌までで、それより最近のものは新曲追加曲という形で別のページに載っています。新曲が追加されるペースは1ヵ月1~2回。当然のことながら曲番は会社によっても違い、歌の伴奏も少し違います(細かい^^)。曲番が分かれば入力!数字を入れて、予約(イェヤク)→スタート(シジャク)で歌が始まります。スタート(シジャク)ボタンの隣にあるボタンはキャンセル(チュィソ)ボタンですので、押し間違えないようにね。そう、歌詞が画面に表示されて曲が進むにつれて色が変わるのも日本と同じですが、当然のことながらハングルに読み仮名は振られていません。逆に日本語の歌にはハングルで読み仮名が振られていてちょっとおもしろいです。ハングルを早く読む自信のない方は歌詞カードを用意するもよし、歌いこんで歌詞を覚えてしまうもよし。ちょっとがんばってみてください!
その他、テジンのコントローラーに組み込まれている便利機能を詳しく見てみると・・・音程(ウムジョン)の調整(上げ下げ)、男性歌手の歌を女性のキーに合わせる機能(ナム→ヨ)、歌の速さ(テンポ)の調整(早く遅く)、リズムの変換(ディスコ1、ディスコ2、テクノ、チャチャチャ・・・など)、曲目検索(ノレチャッキ)、間奏飛ばし機能、拍手(パクス:押すと拍手してくれます)などがあります。ぱんだが愛用しているのはテンポ調整(早めるのがほとんど)、間奏飛ばし(関西人にはピッタリかも^^)、リズム変換(テクノが多いかな)など。曲目検索(ノレチャッキ)は操作がちょっと複雑ですが、慣れれば歌手別で探せるので便利です。
利用時間はテレビ画面の下側、曲目を入力するボタン類がたくさん並んでいるところ右端の□.□□のところに表示されています。「1.00」なら1時間、「0.15」なら15分という具合。普通最初に入ったときには「1.00(1時間)」で徐々に減って行って、「0.00」になったら終わり。なのですが、韓国では普通、タイミングにもよりますが1時間の料金で1時間30分~2時間くらいは歌えます。これはサービスタイムをお店の人がくれるからで、そろそろ終わりかな?と思ったころに15分、10分・・・と数回増やしてくれることが多いです。これは韓国ならではですよね。ぱんだが韓国に来てすぐの頃はこのサービスにびっくり!最初にまとめてもらうよりも途中で少しずつ増える方がなんだか楽しいですよね。知らず知らずのうちに2時間くらい歌っていたこともよくありましたが、最近は不景気だからかまったくサービスタイムのないお店もあります。サービスタイムをたくさんもらうコツは通いつめて常連になるのが一番。ちなみにぱんだにも行きつけのノレバンがありまして^^しばらく行かないとお店の人に心配されるほどです。今までの最高記録は1時間の料金でなんと5時間!!昼間お店に入ったはずが出てきた時にはすでに真っ暗(@。@)!!なんてこともありました。韓国まで来て何やってんだか・・・ほんと。
以上ソウルノレバン事情をかいつまんでお伝えしました。日本で韓国の歌を歌いまくっているあなた!!ぜひ本場韓国でもノレバンデビューしてみませんか?以上ぱんだでした(^^)/~~~。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-02-05

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