タンタンのソウル風景イゴッチョッ・第20回「韓国の花屋さん」

こんにちは。タンタンです。日差しも暖かくなり、一歩一歩、春が近づいてますね。ケナリやチンダルレが咲き出すと韓国の本格的な春が始まります。
思い返せばソウルに留学したばかりのタンタンの目をまず最初に引いたのが花屋さん!でした。ソウルの街のあちこちにある花屋さんの店先にはきれいにラッピングされた花束が!日本の花束より数倍も華やかで可愛くて、とにかく「こんな花束もらってみたい~!」と思っちゃうような、そう、「まさに芸術!」といってもいいくらい素敵な花束にタンタンはしばしうっとりしたものでした。今日は春の日差しに浮かれて韓国の花屋さんにスポットを当ててみたいと思います~
さっそく家の近くの花屋さんに向かったタンタン。春といえばフリージア!という刷り込みが出来ているタンタンは迷うことなくフリージアの花束を買うことに。まず、お店のお姉さんに「写真を撮らせてください~」と頼み込んだところ、とってもびっくりした様子。「ど、ど、どうして~?」といぶかしげなお姉さんに「日本にはこんなに素敵な花束がないんですー」ということを切々と訴え、どうにか顔は撮らないという条件付でOKをもらいました。(キレイなお姉さんなのに残念~)「日本の花束はこういうスタイルじゃないの?花束は世界中、どこでもこういうものだと思っていた。」と依然として驚きを隠せないお姉さん。かなり当惑しつつもさっそく、花束作りに取りかかってもらいました~!
1.何にも包まってない裸のフリージア。 これからどんな風に変身するか楽しみ~。(ワクワク)

1.何にも包まってない裸のフリージア。 これからどんな風に変身するか楽しみ~。(ワクワク)

2.ラッピングに使うシートをハサミでチョキチョキ。どんな花束を作ろうか思い浮かべシートのサイズ、枚数を計算して事前に準備するのがコツなんだそうです。

2.ラッピングに使うシートをハサミでチョキチョキ。どんな花束を作ろうか思い浮かべシートのサイズ、枚数を計算して事前に準備するのがコツなんだそうです。

3.ラッピング用シートで花束を一枚、一枚、包んでいきます

3.ラッピング用シートで花束を一枚、一枚、包んでいきます

4.シートの形を整えて、美しく~

4.シートの形を整えて、美しく~

5.さらにハサミでシートをチョキチョキ、カット

5.さらにハサミでシートをチョキチョキ、カット

6.シートでどんどん包まれて・・・だんだん形になってきました

6.シートでどんどん包まれて・・・だんだん形になってきました

7.ラッピング用の網状シートをハサミでカット

7.ラッピング用の網状シートをハサミでカット

8.網状シートでさらに花を包んでいく

8.網状シートでさらに花を包んでいく

9.最後にキラキラ光る粉末で装飾

9.最後にキラキラ光る粉末で装飾

10.ジャジャ~ン、出来上がり~!

10.ジャジャ~ン、出来上がり~!

本当に素敵な花束でしょ?お姉さんに花束作りのコツを聞いたところ、なんと言っても大事なのが「センス」とのこと。どんなに学校(なんと韓国には花束作りの学校がたくさんあるんだそうです。びっくり!)で技術を学んでも、センスがないと素敵な花束を作ることはできないんだそう。ところでその一体「センス」とは?「例えばフリージアのような黄色い花に青とか赤のシートを使うと変でしょ?この花にはどんな色が合うか、そういう感覚のことです」とのこと。少しくらい技術が劣っていてもセンスがあると素敵な花束を作ることができるけど、その逆はかなりきついらしい。う~む、センスが大事なんだ~、なるほど。あとは?「学校で技術を習った後は実践あるのみ。いろいろ作っていくうちに技術も身に付いていくし、その人なりのセンスも養われるんです」とのこと。ふ~む、花束作り、なかなか奥が深そうですね。
「韓国ではよく花束をプレゼントするんですか?」というタンタンの問いに「すごいわよ~」とちょっと興奮気味のお姉さん。「誕生日祝い、卒業祝い、友達の家を訪問する時にもプレゼントするでしょ、それからカップルは本当にすごいわよ~。バレンタインデー、ホワイトデー、クリスマスは基本でしょ。それから付き合って1ヶ月目、100日目、200日目、365日目の記念日(そ、そ、そんなにたくさんあるの!?計算するのが大変そう)、Kiss Day(初キスした日を記念する日)、Money Day(彼氏が彼女のためにお金をバカバカ使う日。韓国の女の子って・・・羨ましい~!)・・・etc」。たくさんの記念日のおかげで花屋さんの需要はかなりのものらしい。韓国ではほとんど日常的に花束をプレゼントしあってるってことになりますよね。特に花束をもらうのが好きな女性にとったら本当に羨ましい限り。かくいうタンタン、実はこの日が誕生日。誕生日に自分で自分の花束を買ってる姿って、一体・・・
そうそう、最後に花屋のお姉さんが「日本で商売したら成功するかしら!?」と日本進出に意欲を示していましたが・・・日本にもこんな素敵な花束を作ってくれる花屋さんが誕生するとタンタンはうれしいですね。
(ちなみにフリージアの花束、8,000ウォンでした)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-03-19

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