タンタンのソウル風景イゴッチョッ・第21回「ただいま日本語勉強中!」

思い返せばタンタンが韓国語の勉強を始めた頃、初めこそ「わ~、簡単!」なんてそれはそれは楽しく勉強してたものですが、だんだん難しくなるにつれて「ヒエ~、難しいじゃん。聞き取れないよ~、話せないよ~、読んでも意味がわからないよ~」と四苦八苦しながら勉強に取り組んだものでした。最近、ちょっとブームは下火かな?という気がしないでもないですが、それでもソウルには日本語を勉強する人がいっぱい。「みんな、どうして日本語を勉強してるの~?」という素朴な疑問を解決すべく某新聞社の日本語勉強会に潜入インタビューして参りました!
週2回、朝8時から9時まで日本語を勉強しているというハムさん、ハンさん、ムンさん、キムさん。今日はチェッコリということでキムバッ、お餅、お菓子などが用意されてました。ところでチェッコリって何?「チェッコリとは勉強で使用する本を最後まで読み終えた時に簡単なお祝いをすること」なんだそうです。日本にはこんな習慣、ないですよね~。勉強する身にとったら一つの区切りになるし、やる気も出そう。一冊の本を最後まで勉強し終えたみなさんの晴れやかな笑顔に囲まれて和やかにインタビュー、スタート!

紅一点のハムさん。

Q1:どうして日本語の勉強を始めたんですか?
A1:もともと外国語の勉強に関心があっていろいろ勉強したかったが、日本語が一番簡単そうだったため、高校生1年の時に勉強を始めた。その頃、友達の間で日本のファッション雑誌を読むことが流行していたが、写真と絵しか見ることができなかったため、内容を理解したかったというのも勉強を始めたのがきっかけ。でも独学だったので途中で挫折。その後、大学4年の時に再び勉強を開始。
Q2:実際に日本語の勉強を始めてみてどうですか?
A2:外国語の勉強が好きだからとても面白いが、単語を覚えるのが難しい。
Q3:日本に対するイメージは?
A3:日本には行ったことはないが、親切な人が多いというイメージ。写真とかテレビを見ると美しい国という感じがする。

ハンさん。

Q1:どうして日本語の勉強を始めたんですか?
A1:中国語を勉強しようか、日本語を勉強しようか迷ったが、文化交流、経済交流などの面で日本語を勉強するのが必要なのではないかと思い勉強を始めた。36年間の植民地統治やその他にも長い歴史の中で日本と韓国は戦ったが、それは本当は親しい関係にあるからではないのか。親しいから戦う、ちょうど兄弟げんかのようなものだと思う。実は親しい関係にある日本の言葉を勉強したかった。
Q2:実際に日本語の勉強を始めてみてどうですか?
A2:楽しい。同じ漢字圏だからパッと見れば意味が分かる。仕事の関係で日本の新聞や雑誌を読むことが多いが、実際に日本語を勉強して業務にも役立っている。日本語を勉強してきた9年間の間にたくさん友達もできたし、良いことがいっぱい。
Q3:日本に対するイメージは?
A3:きれいな国、人々が親切というイメージ。それからなんと言っても温泉が多いのが羨ましい。温泉でのんびりするのが大好きなので全国に温泉がある日本はまさに楽園。嫌な点は何でも「はい」とばかり言うこと。NOと言わない、親切すぎる。

キムさん。

Q1:どうして日本語の勉強を始めたんですか?
A1:大学生の時に友達に勧められた。英語の他にもう1つ外国語を勉強するのも面白そうだと思って始めた。それからどうして韓国は貧乏で日本は豊かなのか日本語の勉強を通して知りたかった。
Q2:実際に日本語の勉強を始めてみてどうですか?
A2:ちょっと難しい。漢字がたくさんあり言葉によって読み方も違う。特に人名と地名が難しい。
Q3:日本に対するイメージは?
A3:日本と韓国は雰囲気が似ているので親しみを感じる。韓国より少し老成した感じ。日本人は親切だと聞いたが実際にはそれほど親切ではないと思う。

ムンさん。

Q1:どうして日本語の勉強を始めたんですか?
A1:大学1年の時に教養科目で勉強を開始。1年間、基礎を勉強した。
Q2:実際に日本語の勉強を始めてみてどうですか?
A2:難しい。特にヒアリングがとっても難しい。読むのはできるがヒアリングのために苦労している。
Q3:日本に対するイメージは?
A3:親切。同じ東洋なので雰囲気が似ている。きれい。はっきりと物を言わない点が嫌。

みなさん、一生懸命、日本語でインタビューに答えてくれました。日本のファッション雑誌を読みたかった、大学の教養科目で、文化交流・経済交流に役立つ、どうして韓国は貧しいのか知りたかった・・・など日本語を始めた理由はみなさんそれぞれ違いますが、共通しているのは今、日本語を熱心に勉強しているという点!でも日本語は難しい~と口をそろえておっしゃってました。(タンタンにしてみると韓国語も難しいよ~っ)みなさんの日本語に対する熱意に接して、最近、怠け気味の韓国語の勉強にカツをいれなくちゃ、と逆に刺激を受けて帰路についたタンタンでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-04-01

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