みぽりん@そうる.com・第3回「3月2日の入学式」

第3回「3月2日の入学式」

こんにちは、みぽりんです。韓国の学校は3月が新学期で、どの学校にもピカピカの一年生でいっぱいです。新鮮ですね!今日は私の子供達が通う藪内(スネ)初等学校(注:初等学校は日本の小学校)の入学式の風景をお伝えしようと思います。
3月1日は3・1節といって韓国の独立運動が始まった日で祭日なので、今年の入学式は次の日の3月2日に行われました。当日は朝の10時から式が始まると聞いたので、9時50分ごろ学校に行ったんですが、まず最初に目に付いたのは、校庭に並んだ子供達とその周りに壁のように黒だかりになっているおじいちゃんおばあちゃん、お母さんお父さんの山でした。 そして校庭の端にはもうひとつ黒山の人だかりが。。
よく見てみると、子供の名前とクラスが書かれた表がジャングルジムに張ってあったのです。お母さんと子供はその表を見てクラスを確認してから、クラスの旗を持った担任の前に集合するんです。1クラス45人前後で7クラスもありますから、1学年300人は優に超えています。日本だったらこれだけで学校ひとつ分ですが、ソウル近郊の初等学校はこれが普通なんです。とにかくかなりの数ですね。
さて入学式って普通日本では体育館でしますが、韓国では校庭でするんです。子供が多すぎるからか?はたまた体育館がないからか?日本のようにピシッとおしゃれしたお母さんと子供達の姿はなく、みんなダウンやらコートやらこてこてと着込んでいました。この日は3月とはいえ気温が10度以下のかなり肌寒い日だったので、それも当たり前でしょうか。
10時を少し過ぎたころ入学式は始まりました。在校生からは6年生が代表で式に参加していましたが、この学校では色とりどりの風船を持った6年生が1年生の横に並んであげるという演出付きでした。さて式の方ですが、国旗に対する誓いと国歌の斉唱で始まりました。韓国では幼稚園でも国歌を教えるので、どの子も結構しっかりと歌っているようでした。実はみぽりんも韓国の国歌と国旗に対する誓いは覚えてしまっているのです。あんまり沢山聞いたから覚えてしまったんですが、習慣って恐ろしいですね。さて続いて定番の教頭先生のお話と校長先生のご挨拶がありました。
「学校は面白いところだよ。」というようなお話を2,3分されましたが、思ったよりずっと面白い雰囲気だったのが意外でした。さて学年主任が遅刻をしないようにとか、鉛筆に名前を書くようにとか、細かい注意をされてから、最後に6年生が持ってきた風船を皆で空に飛ばして今日の入学式は終わりました。わずか30分程の簡単な式でしたが、コンパクトで良かったような気がしました。
さてその後はどうなったかというと、クラスごとに校庭の端にあるスタンドのほうに移動して、名簿のチェックをして、担任からもう一度簡単な注意を聞いてお別れとなるわけですが、入学式の日も次の日も校庭で集合なんです。校舎に入れるのは入学式の次の日からなので、寒空の下子供達はちょっと大変じゃないかと思いましたが、親も子供も興奮し切っていてそんなこと気にならないようでした。もちろんスタンドには屋根もついていますが、雨が降ったら大変ですね。
小さい体に大きな鞄を背負った子供達に、手に手にカメラとビデオを抱え、緊張と期待に胸を膨らませた親達と、全体的には日本と同じなのですが、どこかやっぱり違うのが印象的な入学式でした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-03-09

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