みぽりん@そうる.com・第24回「韓国の授業参観」

第24回「韓国の授業参観」

こんにちは~みぽりんです。今日は娘達が通う薮内(スネ)初等学校の授業参観の日。前日から娘達に「必ず来てね。来てくれなかったらママ大嫌いになる」と何度も念を押されてしまいました。それでいろいろと予定が詰まっていたんですが、風のように飛んで行って来ました。私だって一応お母さんなんだから、子供達の期待を裏切るわけにはいきません。教室に入ってくるお母さんの横顔を見つけた瞬間の満足感・・・授業参観の日は後ろばかり見ていた・・・あれを思い出すと、後ろにお母さんが立っていない挫折感を子供達に味あわせる訳にはいかないじゃないですか。
みぽりんが住んでいる京畿道(キョンギド)城南市(ソンナムシ)盆唐区(ブンダング)はソウルのベットタウンとして急成長を遂げた町ですが、教育加熱地帯としてもその名を韓国全土に轟かせています。何でも韓国の名門高校である「外国語高校」への進学率がとっても良いとかで、数年前に大手新聞に「韓国を代表する初等学校」と紹介されたこともあるんです。その為か転校生が後を絶たなくて、全校生徒が何と2000人近くもいるんです。韓国の親は子供の教育の為なら引越しなんて朝飯前なんです。
6年8組(長女のクラス)
6年生の教室は特別教室を改造して作ったものなので、他の教室と比べてかなり大きかったです。2人ずつ座って横に4組、縦に6列で1クラス48人。後ろにかなりのスペースが余っていました。今日の授業のテーマは「ことわざ」。
授業は主に先生の机に設置されたパソコンを使って、モニターに映した画像を見せながら進行します。う~~~ん。最近の授業って先生がパソコンを使いこなせなかったら、授業が全然出来ないですね。
黒板も大型ホワイトボードだし、時代の流れを感じてしまいました。

黒板も大型ホワイトボードだし、時代の流れを感じてしまいました。

天井に設置された扇風機は母の会からの寄付品。

天井に設置された扇風機は母の会からの寄付品。

5年生
6人ずつ班に分けて座っていたのが目に付きました。先生が出したテーマに沿って、子供達が前に出て発表したり、意見を述べたりしますが、韓国の子供達は物怖じしないで積極的ですね。もちろん事前に準備はしたとは思いますが、授業参観の日って緊張するじゃないですか。
4年2組(次女のクラス)
昨日の夜必死にインターネットを使ってダウンロードした資料をCDロムに焼付けて提出しました。ところが先生のパソコンはウィンド−98なので我が家のパソコン(ウィンドーXP)で作ったデータを読み込めなくて、残念ながら娘は発表できませんでした。パワーポイントを使って発表した子もいたんですよ。テーマは「海の生き物」について。
4、5、6年生の教室の前の風景。 4、5、6年生の教室の前の風景。

4、5、6年生の教室の前の風景。

3年生
このクラスは一風変っていて、お楽しみ会をしていました。バイオリンを弾いたり、寸劇をしたり、歌を歌ったり、かくし芸を披露したり。 衣装にお化粧までして、準備するのが大変だったと思います。
2年生
後ろでカメラを回している熱心なお母さんがいるのが特徴。低学年のお母さんはこれが生き甲斐。
1年生
工作の授業。 今日のテーマは「いろいろな廃品を利用して、特色のある作品を作る」
1、2、3年生の教室の前の風景。 1、2、3年生の教室の前の風景。

1、2、3年生の教室の前の風景。

1クラス48人前後ですが、低学年では平均40人くらいのお母さんが参観していたようでした。さすがに高学年は15人程度でした。授業の内容は日本と似ているようでしたが、もうちょっと活気に溢れているような気がしました。親が積極的だからでしょうか?仕事を抜け出してダークスーツ姿で授業参観に来るお父さんって日本にいるでしょうか?親が熱心過ぎると悪口を言われがちの韓国の教育現場ですが、関心がないよりはずっと良いな!というのがみぽりんの素直な感想でした。授業参観の日に校舎がお父さん、お母さんで溢れ返ちゃうなんて、とっても素敵なことじゃないですか。学校に関心を持ちましょうと呼びかける必要が全然ないなんて、ある意味では実に健全としか言いようがないですね。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-09-14

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