みぽりん@そうる.com・第29回「チュクブイン(竹夫人)の巻き」

第29回「チュクブイン(竹夫人)の巻き」

暑くなりましたね~みぽりんです。 今日は韓国の夏を涼しく過ごす秘密の武器!「チュクブイン(竹夫人)」をご紹介します。
その前にちょっとこれをご覧下さい。これは韓国の初等学校5年生1学期の教科書です。第1章「私達の国の自然環境と生活」の第2節「自然環境を利用した生活」に1)「暑さと寒さに備えた韓服」といういう段落があるんです。ここに「チュクブイン」が「先祖が夏を過ごすために用いた道具」の一つとして、「トゥンドゥンゴリ」(一種の下着)、と団扇と一緒に堂々と紹介されているんです。さすがに「トゥンドゥンゴリ」の方は今はほとんど姿を消してしまいましたが、団扇と「チュクブイン」は今でも健在。大活躍中です。みぽりんも道端で「チュクブイン」を見かけるたびに、一度買ってみたい!とずっと思い続けてきたんですが、先日とうとうその願いが天に通じたのか、買ってしまいました。(^O^)
「チュクブイン」とはその名のとおり(=竹夫人)、竹を編んで作られた夏用の枕のようなものです。大きさは長さが80センチから150センチくらい、太さが20センチ以下で、中が空いた円筒形をしています。唐の時代に中国から伝えられたとのことですが、韓国では当時から今に至るまで広く使われています。不思議と子供よりも大人が、女性よりも男性が好んで使うので、ブイン=夫人という名前が付けられた・・・のかも知れません。ね!
さてみぽりんが購入した「チュクブイン」は長さ100センチ、太さ15センチ程のものでお値段は12000ウォンでした。(#1000ウォン安くしてくれた)竹の材質としては極普通のもので、青竹を使った高級品は値段も4倍くらいします。サイズは長さがいろいろあったのですが、背の高い夫も使えるようにと、一番大きいものを購入しました。
民俗村や観光地のお土産屋さんはもちろんのこと、市内の市場でも簡単に手に入るので、購入するのは簡単です。最近は中国からの輸入品も増えてお値段もグッとお手頃になったので、一個くらい買っても全く負担にならないと思います。
それではお馴染みのゆりちゃんに登場してもらって、「チュクブイン」の正しい使い方についてレポートしてもらいましょう。
お腹の上に乗っけたらこんなに大きかったわ。ゆりの身長は145センチだからこれはちょっと大きすぎるかな。

お腹の上に乗っけたらこんなに大きかったわ。ゆりの身長は145センチだからこれはちょっと大きすぎるかな。

こうやってだっこして寝るのが普通の使い方。あんまり強くだっこしてしまうと、顔に跡が残ってしまうし、何よりも痛いので要注意。

こうやってだっこして寝るのが普通の使い方。あんまり強くだっこしてしまうと、顔に跡が残ってしまうし、何よりも痛いので要注意。

枕の代わりにも使ってみたけど、ゴロゴロしてしまって使い心地は今ひとつ。やっぱりだっこするのが正解。

枕の代わりにも使ってみたけど、ゴロゴロしてしまって使い心地は今ひとつ。やっぱりだっこするのが正解。

こんな感じに使うと枕とだっこの両用にも出来るけど、やっぱり頭の下に置くと、安定感が悪くてかなり痛いの。

こんな感じに使うと枕とだっこの両用にも出来るけど、やっぱり頭の下に置くと、安定感が悪くてかなり痛いの。

ゆりちゃん
見た目は面白そうだったけど、痛い。痛いからだっこできないな。お姉ちゃんにあげる。
じゅんちゃん
ママが大きいのを買いすぎたみたい。面白いんだけど、もう要らないやと思って蹴っ飛ばしても、ベットの上で邪魔者になっているの。
社会科の教科書によると、通風が良いので真夏には最適と書いてありますが、固くてそれほど使い心地が良いとは思いませんでした。10分ほどだっこしていたら、いい加減に腕が痛くなってしまいました。特に上にお布団を掛けて横になると「チュクブイン」に布団が引っかかってしまいます。「チュクブイン」って真夏にお布団を掛けないで寝る時だけ使うんでしょうか?タオルなんかを巻いたらどうかな?とも思いましたが、何と同じことを考えた人が沢山居たようで、麻で作ったチュクブイン専用カバーというのも販売されていました。びっくりです。これがあったら顔や手足にモザイク模様が写ってしまうのを防げますね。(#多少通風が悪くなるし、雰囲気もぐっと落ちてしまいますが・・・)
子供達は飽きやすいので、直ぐにをおもちゃにして遊び始めました。これはゆりの作品の「お友達」。何のために買ったのよ!!
日本に持って帰るには多少大きいかもしれませんが、韓国では今でもお年寄りへのウィットの効いたプレゼントとして結構人気があります。その上、最近の健康に良いものブームに乗じて、予想以上に売れ行きを伸ばしているそうです。ただ思ったより場所を食うので、みぽりんみたいに大きなものを買うのはおススメできません。お部屋の隅に立てかけたり、転がしたりと、既に持て余し気味なんです。 でもこんなお手軽なアイテムで夏を気持ち良く過ごせるのなら、この程度の不自由は我慢できますね。もうすぐ本格的な夏が訪れますが、気分だけでも両班になって、涼しい夏をお過ごしください。それではまた~~~。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-06-15

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