かんばっくみぽりん、第3弾!韓国主婦事情「高校の夜間自律学習(=「夜自(ヤジャ)」)」

第3弾!韓国主婦事情「高校の夜間自律学習(=「夜自(ヤジャ)」)」

みなさんコンニチハ!小さかったみぽりんの子供たちも、あっという間に大きくなってしまって、今や高校1年生と中学2年生です。お母さんが日本人だから苛められないかしら、と心配しながらこちらの現地小学校に入学したのが、つい昨日のことのようです。さて、韓国の高校はお勉強が大変なので有名ですが、特に目に付いた制度…日本では見たことがない…「夜間自律学習(=夜自(ヤジャ))について報告します。
長女の通っている高校は朝9時から授業が始まりますが、午前中に50分授業が3コマ、お昼休み1時間、そして午後1時から50分授業が4コマあり、全部で7コマの授業をします。その上、朝は8時から補修授業があり、ここまでが正規の授業なので、1日に50分授業が平均8コマもあるわけなんです。これだけでもかなり大変なのですが、この正規の授業が終わって学校で夕食を食べてから、学校に居残って予習、復習をする制度。これが夜間自律学習(=「夜自(ヤジャ)」なのです。
この高校の夜自(ヤジャ)は、午後6時から始まって7時半までが夜自第1時間目、そして休憩を挟んで9時までが夜自第2時間目。そして更に10時までが夜自第3時間目です。 この高校の夜自(ヤジャ)は、午後6時から始まって7時半までが夜自第1時間目、そして休憩を挟んで9時までが夜自第2時間目。そして更に10時までが夜自第3時間目です。 この高校の夜自(ヤジャ)は、午後6時から始まって7時半までが夜自第1時間目、そして休憩を挟んで9時までが夜自第2時間目。そして更に10時までが夜自第3時間目です。

この高校の夜自(ヤジャ)は、午後6時から始まって7時半までが夜自第1時間目、そして休憩を挟んで9時までが夜自第2時間目。そして更に10時までが夜自第3時間目です。

この日は、1クラス36人の中で26人が夜自第1時間目に残って勉強していました。1学期の初めは30人以上残っていたようですが、中間試験が終わってから脱落者が続出してしまい、最近では全体の半分くらいしか残らないようです。おかげでお勉強がしたくない、騒々しい生徒がいなくなってくれたので、教室がとっても静かになってよかったとのことです。
後ろをウロウロ歩いている生徒はサボっているのではなく、何と、眠気に打ち勝つために、歩いて勉強していたのです。
もちろん眠気に負けてしまって、眠っている子も。
携帯電話で遊んでいる子も。(携帯電話は、朝、登校すると先生に提出しなければなりませんが、夕食前に返してくれるので、夜自の時間は各自が所有できます。)

携帯電話で遊んでいる子も。(携帯電話は、朝、登校すると先生に提出しなければなりませんが、夕食前に返してくれるので、夜自の時間は各自が所有できます。)

みぽりんの予想に反して、どの生徒も比較的真面目に勉強していて、驚いてしまいました。このように夜自の第1時間目が終わると、外はすっかり暗くなっています。

みぽりんの予想に反して、どの生徒も比較的真面目に勉強していて、驚いてしまいました。このように夜自の第1時間目が終わると、外はすっかり暗くなっています。

夜自第1時間目が終わって帰る子たちは、黒板に名前を書いて行きます。ワンダーガールとか、サボリ~、アニメといった落書きも一緒に残して行きます。

夜自第1時間目が終わって帰る子たちは、黒板に名前を書いて行きます。ワンダーガールとか、サボリ~、アニメといった落書きも一緒に残して行きます。

夜自第2時間目ともなると、眠気と空腹、疲労との戦いですから、少ししか居ないと思ったのですが、結構残っていました。すごいですね。

夜自第2時間目ともなると、眠気と空腹、疲労との戦いですから、少ししか居ないと思ったのですが、結構残っていました。すごいですね。

夜自は基本的に自分のクラスで勉強するのですが、担任の先生がいつも監督をするのではなく、3クラスを1人の先生がまとめて監督する程度です。ですから先生が見ていないときは、多少は遊んだりお喋りをしています。また、夜自の方法について特別な指導があるわけではなく、その名のとおり各自が計画を立てて勉強しなくてはならないので、気を抜くと、グッスリ眠ってしまったり、ぼーっとして1時間が過ぎてしまいます。まあ、当たり前ですね。
そしてなんと、夜自3時間目が始まりました。
時計の針は9時10分。外は真っ暗で、蛙がゲコゲコと鳴いています。この日、このクラスで最後まで残っていた生徒は4人でした。1年生で10時まで頑張る生徒は余りいないので、9時から10時までは1クラスにまとまって勉強するように指導されていますが、自分のクラスで勉強したかったみたいですね。根性があるとしか言いようがない、大したものです。そして10時に終わってから、4人とも市内バスに乗って各自の家へ帰って行ったのです。
何を好き好んで、こんな遅くまで学校に残って勉強するのか…みぽりんには全く理解ができませんでした。長女には、「何時でも帰ってきて良いんだよ」とか、「学校の夜ご飯なんて食べないで、家で一緒に美味しいもの食べよう」、「お家で集中して勉強すればいいじゃないのよ」と、いつも言っているのですが、止めろと言えば言うほど、もっと頑張って帰ってきません。どうやらこれは、みんながやっているから、自分も出来る。負けられないわ~パワーのようです。みぽりんは、もともと夜自に関して、悲惨な暗いイメージを持っていましたが、予想に反して、どの生徒も高校生活の一部として自然に受止めているのが実に不思議でした。娘曰く、「これが韓国の高校生よ!」とのこと。毎日、夜自をしていると、かえって家では全く勉強が出来なくなるとのことでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-18

ページTOPへ▲

その他の記事を見る