ユウのソウル特派員レポート・第3回「ワーホリレポート~梨花女子大学3週間短期コース1」

-入学手続きと始めの1週間を終えるまで-

こんにちは。ユウです。学校に通い、韓国語学習に忙しい毎日を過ごしています。大変だけれど、とても充実していて毎日が新鮮で楽しいです!
さて、今日は私が参加した梨花女子大学語学堂の3週間の韓国語短期集中コースについて書きたいと思います。今回は写真盛りだくさんでレポートしたいです!

1 クラスメートはどんな人!?

私が参加したのは、初級クラス。クラスメートは自分を含めて15人。見渡す限り日本女性です(笑)。細かくみていくと、日本語を母国語とする方(韓国籍の人含む)が13名、英語圏からの方が1名、日本以外のアジア圏からの方が1名です。男女別では、日本人の男性が1人いる以外は全員女性! 先生も女性なので、男性にとっては少し大変かもしれません。
日本人の方のプロフィールは、20歳の大学生の女の子から50代後半の主婦の方までさまざまです。20代半ばの女性が一番多く、おしゃれで華やかな雰囲気の人がたくさんいます。20代半ば、女性、日本人という3つの多数派の要素を持ち合わせるユウにとってはとても居心地がよく過ごしやすい空間となりそうです。私が留学前に期待していた通り、韓国ドラマ好きなクラスメートやヨン様ファンのおばさまがいたりします。仕事や趣味などを通じて韓国が大好き!韓国のことをもっと勉強したい!という人ばかりで、講座が進むにつれて、年齢や国籍などの隔たりを超えて、アットホームで楽しい雰囲気となっていくクラスにほっとして、参加してよかったと感じています。

ところで、超入門者であり、文字も読めないユウがとても驚き、困惑したのが、韓国語の習熟度が実にみんなバラバラだということでした。大学の第2外国語などで韓国語を週に3時間程度2年間学習したような方も数名おり、また、韓国人の先生と韓国語で会話もできる方も同じクラスにいます。申込者の人数などによってクラスの数が変わってくるようで、私の参加した春のコースでは、初級クラスが2つ、中級が1つ、上級が1つ程度のざっくりとしたクラス分けしかなされていなかったのではないかと思います。なので、文字の読み書きができる人、会話のできる人、全くなにもできない人が混在している初級クラスという具合になり、超入門者には過酷な1週間、既習者には余裕のある1週間の始まりとなったようです。会話のできる人がなぜこのクラスに?とかなり疑問だったのですが、会話はできるけれど、文字が読めないケースや、大学で義務的に勉強してきた人などは、文法はできるけれど、会話はできないというケースがあるようです。

2 梨花女子大学語学堂初級クラスの授業

◎1日目1時限 オリエンテーション
梨花女子大学語学堂の建物1階の大教室に全員集合。建物のいたるところに案内がありました。「ようこそ梨花女子大学へ~」的な話を韓国語で15分くらい話されている様子。日本語通訳はないので、私は配布されたA4、1枚の日本語案内を眺めながらただ漠然と座っていました。しばらくすると、クラスごとに名前が呼ばれて先生について教室に案内されます。
★学生証発行のために写真の提出
わずか3週間のコースだというのに、学生証を発行してくれるとのこと!学生証を持っているとキャンパス内で割引が受けられたり、図書館の出入りができたり、保健室の利用ができたりと何かと便利。 
学生証の発行には写真1枚と写真の裏にパスポート番号、ローマ字の氏名の記入が必要。この日に提出した人は、翌日には学生証を発行してもらえました。しかし、提出が遅れた人は翌週以降になってしまっていた様子。

★講義の注意点のアナウンス
この講座を修了のときにテストがあるそうです。しかも100点中70点取らないと合格できないとのこと。また、15日中12日以上出席しないといけないようです。遅刻3回も欠席にカウントされるようです。結構厳しいなぁ~、本格的だなぁ~と少し動揺しながらも、あまりそういう合否に惑わされず少しでも何かを学べて帰れたらいいなと感じました。語学は学問の中で苦手な部類だけれど、なんとかついていかなければ・・・。

◎1日目2・3時限 初級クラス始まる
初級クラスは文字の読み書きから始まる私の所属するクラスと、読み書きはできることを前提に韓国語での自己紹介からスタートしたクラスの2クラスがあるそうです。全くの初心者でテストを受けなかった人と、文字の読み書きからスタートしたい人はこのクラスに。クラス分け試験での割り振りにも関わらず、1時間参加して自分には下のクラスの方が合っていると感じた人などは自主的にクラスを動くことができるようです。

★まずはテキストの確認
テキストは2冊とCD。ワークブックの方は自習用なので教室に持ってこなくてよいとのこと。テキストに入るのは4日目からで、とりあえずはプリントを配布して文字と発音の勉強をすることに。3日目まではもっぱらプリントを配布してプリントに記入する形で講義が進行しています。
★おまけのプレゼント
講座受講者全員にバッグとストラップのプレゼントも!テキスト、教材の荷物が重たいのでさっそく利用している人もたくさん。ユウも毎日持ち歩いています!
★いざ講義開始!
今日はもっぱら文字と発音の勉強。単母音の発音と文字に始まり、二重母音などの勉強にも進みました。絵を見ながら単語の発音の練習をしたり、文字を読んだり、2人ひと組のペアになり、練習をしました。
こうして書くと、簡単なことのように思えますが、結構なスピードで進んでいます!!初心者たちはかなり動揺、顔面蒼白中です…。優等生体質の人やまじめな性格の人はかなり苦しそうです。
文字は2日目にして終わるのでどんなに多く見積もっても文字の勉強は6時間!!6時間でアルファベットでもない謎の言語?の解読がすべてできるようになるのはおよそ不可能。自習の必要性を痛感する瞬間でありました。
さっそく宿題<スッチェ>がたくさんでました。プリントの空欄を埋めて文字の書く練習をしてきましょうとのこと。後日談になりますが、このスッチェで出た課題はそっくりそのまま卒業の試験に出たりします。

◎1日目放課後・キャンパスツアー
イデの現役大学生によるキャンパスツアーが1時間ほどありました。
梨花女子大学の歴史や、歴史的建物の紹介、ELCというキャンパスの中央に位置する大きな建物の紹介やコンセプト、図書館の紹介などがありました。
英語の部と日本語の部の2つがあるとのことでしたが、英語の部を横目に見ると、なんと3名しかいません(笑)。ということはそのほかざっと60名近くのプログラム参加者は全員母国語が日本語なのでしょうか。恐るべし日本人率。しかもほぼ女性(笑)
来る前は、もっとインターナショナルな雰囲気で多国籍の人と出会えるのかと思いきや、日本人が圧倒的多数ということのようです。私がとても気に入ったのがこのELCという建物。地下6階まで深く掘り下げられている建物だけれど、地下には見えず、太陽の光も入り、明るく開放的な造り。「誰でも自由に気楽に入れるように」というコンセプトだそうです。地下4階には、パン屋さんやスターバックス、さらには映画館、ジムなどもあり、大学とは思えないほどとっても現代的。2号線のイデ駅から歩いて数分、目の前に広がるこの建物は圧巻で、この大学を留学先に選んでよかったと感じる場面の1つであります。

◎2日目 本格的に講義スタート

毎日の講義の時間は私のクラスは以下。
1時限 9:10 ~10:20
2時限 10:30~11:40
3時限 12:00~13:00

今日の講義は、昨日の復習と文字の応用に挑戦。文字の応用とは私が勝手に名付けたネーミングですが、激音やパッチムなどの学習。文字を読む練習がてら新しい単語もたくさん登場してきて超入門者たちは本当にアタフタ。既習者の人々はまだ余裕がある様子。私は、先生が何かを指さして「パッチム、パッチム」といってはいるものの、何のことをいっているんだかよくわからず。超入門者がいきなりネイティブの先生に習うのは想像以上に大変!
しかし、先生は、今日ですべての文字は一応教えました的な空気で、いきなり窓の外を見て看板を指さして、みんなで文字を読んでみたり、クイズを出したり…。先生が発音した音のカードを早く見つけるゲームをしたりと、教室は大忙し。
最後に3限になると、少し簡単な挨拶の練習に入りました。アニョハセヨ、アニョハシムニカ、チャルモッケスムニダ。アニョヒゲセヨなどなど。
2日を終えて、初心者たちの不安は募る一方。本当に3週間このペースで大丈夫かな。夜も眠れない…と真面目に考えているクラスメートの姿も。3日目から少しペースがのんびりしてきたので、あまりストレスに感じすぎず、頑張っていきたい次第です。

◎3日目
3日目は文字の復習を少ししてから、会話や自己紹介などに入りました。2日目までのスパルタクスな文字訓練とは一気に雰囲気が変わり、和やかな空気で会話の練習に。
「私の名前は~です。<チョヌン ユウ イムニダ>」とクラスメートの名前を順に歌に合わせて名前を覚えるゲームをしたりして、クラスメートがそろそろお互いの顔と名前を覚えてきて、リラックスして授業が進んでいくのがわかります。あとは、「マイケルがコーヒーを飲みます」「デイビッドが電話をかけます」「ユミンがシャワーを浴びます」「ユウとサチコが一緒にテレビを見ます」といったレベルの文章の勉強をしました。2日間浴びるように勉強した文字も、こうした文章の勉強をすると自然に慣れてくるといいなと期待。
 今日もスッチェが出ました。スッチェは1時間くらいで終わったけれど、それ以上に授業の内容の理解に6時間くらい勉強してしまった。。うーん、韓国語の学習恐るべし。

◎4日目
今週スタートしたこの講座は、初日月曜日は1時間のクラス分けテストだったので、実質は火曜日スタート。ようやく今日が終われば週末を迎えられるとクラスメートも先生もとてもうれしそうです。学校に通い始めて1週間、想像していた以上に忙しかったです。新村エリアや大学近くに下宿している人は、電車やバスに一度も乗ることなく、学校が終わったら自室で勉強したりする生活をしていたようです。ユウもとても忙しくて、日本の母に頼まれた買い物などもできずにいて、ちょっとストレスがたまっていたところだったので、週末は思いっきり遊ぶぞーと心に近い、週末前最後の講義に取組ます。

今日は初めてテキストを使いました。いよいよ数字のお勉強です。まずは、単純に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10を覚えて、電話番号を読む練習を二人ひと組で挑戦。ひと通り読んだ後は、テスト形式で、一人が電話番号を韓国語で読み、一人が書きとるというスパルタな勉強方法。読めるもの=書けるものではないので、双方向から勉強すると自分が弱い部分が浮き彫りになり、ためになりますね。そのあとはクラスの友人の電話番号を聞いちゃおう(もちろん韓国語で)というナンパ企画?がスタートして、たくさんの人の電話番号を知れちゃうチャンスが到来。クラスのみんなと打ち解けるチャンスとなりました。
その後は、「りんごが4個あります」「本が3冊あります」「切手が8枚あります」といった数の数え方の勉強をしました。今日は特にスッチェも出ず、とっても開放的な日を過ごせそう。

2日目までの文字の勉強と、3日目の会話の勉強、4日目の数字の勉強は連続しているようで、そんなに深くつながっているわけではないので、脱落した!落ちこぼれた!と思っても気にせずとにかく毎日頑張って通い続けて、何か少しでも得られればいいなと感じました。継続は力なり、ですかね

◎4日目・放課後
クラスの皆さんと仲良しになってきたので、皆さんでイデの学食に食べに行きました。イデの学食はソウルナビでも特集されていたのを見ていて、ずっと食べたいと思っていたのでうれしい。なんと新世界デパートプロデュース!日本でいえば、伊勢丹プロデュースの学食なのにすごく安い!日本でも学食は安いイメージがありますが、韓国の学食はもっと安い!さらに円高だから激安。話題はなんで韓国に来たのか、どんなところに今住んでいるか、など多岐にわたりました。短期滞在者が多い私たちのクラスの女性の共通の関心ごとはチムジルハン。みんな滞在先のシャワーでは満足できていない様子です。韓国はシャワーとトイレが一緒で、シャワーの水がトイレの足元を通過するシステムになっており、日本の生活に慣れている短期滞在者の日本女性の多くは抵抗を感じている様子。大きなお風呂でゆっくりしたい~、との具合に。

◎4日目・夜
課外授業で「B-BOYに恋したバレリーナ」の講演を見に行きました。担任の先生も一緒です。こういう課外活動などもあるし、素晴らしいキャンパスは使い倒せるし、それでいて、66万ウォン(日本円で4万円~5万円程度)はかなりお値打ちな気がします。

3 申込手続き

このような1週間のスタートを切った3週間短期コース。さて、どんな風に申し込めばよいの?という人のために、申込方法を紹介します。

3週間コースの申込みは、私は、ソウルナビの留学ナビサイトや、そこからリンクが張ってある梨花女子大学のホームページなどを見ながら、自分で手続きをしました。クラスメートの中には、留学エージェントに下宿の手配ともども一括してお願いしている方も複数いました。しかし、エージェントなどを介すると当然ながら断然高額になってしまうので、勇気と根性がある方は自分で手続きに挑戦することをオススメします。実際、エージェントなどを通された方も、次は自分でできるようにと情報収集に勤しんでいました。

梨花女子大学の場合、ホームページがとても充実していて、日本語、英語で丁寧に書かれています。また、ホームページに記載のあるメールアドレスに日本語でメールをすると、とても丁寧な日本語で返事をいただくことができますし、直接電話をしても、日本語対応スタッフが丁寧に対応してくださいます。なので、韓国語は全く初めてで何もわからないというユウのような人でも一人で申し込むことができました。

申込は、入学金4万ウォン、授業料62万ウォンの合計66万ウォン。そのほか、テキスト代が3万ウォン程度(クラスによって異なる)はクラスが決定してからの支払い。実際講義を受けてみての感想としては、プログラムがとても充実しているし、講義以外で利用できるサービスなどもたくさんあるので、この金額はとてもリーズナブルに感じます。
必要書類などは梨花女子大学のホームページを詳しくは参考にしてください。私のときは、1)入学願書(A4、1枚、ホームページからダウンロード可能)に名前、パスポート番号などを記入、2)写真(3×4センチ)1枚、3)パスポートのコピー1枚、4)最終学校の卒業証明書または在学証明書、5)振込明細などが必要でした。

4 3週間滞在とビザ

日本人は90日以内の滞在であれば、ビザは不要とのこと。2泊3日の旅行と同じ短期観光ビザで入国できます。なので、事前のビザ申請手続きなどは不要です。3週間コースの受講者の多くは留学ビザなど申請せず、普通の観光ビザで来ている人が多いです。
ワーキングホリデービザできたユウの場合は、1年の滞在が許されているものの、語学研修は3か月以内という制約がついています。このコースは3週間なのでこの要件をクリアーできますが、逆に3か月がっつり勉強したい人はこのコースに参加してしまうと1学期3か月単位の長期留学者用のコースが申し込めなくなってしまうことがあるので、注意した方がいいかもしれません。

 以上、梨花女子大学語学堂3週間短期コースの申込みとはじめの1週間についてです。ユウはとってもとっても楽しくてイデの生活に夢中です。女の子ばかりで楽しくて過ごしやすいし、キャンパスもキレイだし、女性ばかりで安心して過ごせるので、さっそくまた参加したい!と思っています。でも、勉強は想像以上に大変です。。イデの生活続編もまたレポートするので、よかったらまた読んでくださいね!
 それではまた。アニョヒケセヨ~☆

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-04-07

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