母と私の3泊4日・春のソウル旅

今回のテーマは「無理せず快適に過ごす」。今回は欲張らずに疲れない旅が目標です。

「父と私の3泊4日・秋のソウル旅」から半年。「今度は私!」という母と二人で5月のソウルに行ってきました。今回のテーマは「無理せず快適に過ごす」。旅行に出るとどうしてもあれも見たい、ここにも行きたいと欲張ってしまうもの。今回は欲張らずに疲れない旅が目標です。

5月13日(木)


仙台からのアシアナ便で仁川空港に到着。リムジンバスでホテルへ向かいます。今回の宿に選んだのは明洞のロッテホテル。①繁華街に近くて買い物に便利②地下鉄駅に直結③ラウンジフロアがある…という「快適」条件で選んだホテルです。夕刻でしたが渋滞にあうこともなく、1時間ほどでホテルに到着しました。

《ロッテホテル・新館》
新館29階クラブフロアのデラックスツインに宿泊しました。チェックインはクラブラウンジでできます。部屋はそう広くもないけれど荷物を広げるには十分、そう新しくもないけれど清潔に保たれている…といった印象。「快適」に過ごせそうです。外に出る前に、ラウンジでお茶を飲むことにしました。この時間はカクテルタイムで、飲み物とおつまみなど、小腹が減っている人にはぴったりのメニュー。かわいらしく飾られたおつまみをいただきます。

《蟹を食べにいこう!》
ロッテデパートや免税店へは、ホテルの地下1階でつながっていて便利。この日はロッテ免税店で買い物の下見をし、明洞の両替所で財布にウォンを。これで夕食代ができました。タクシーに乗り、夕食に選んだ三清洞のお店に向かいます。
今夜の夕食は「クンキワチプ」。カンジャンケジャンが有名な店です。雑誌の写真でトロトロの蟹味噌を見て以来、一度食べてみたいと思っていた料理でした。真鍮の器に盛られた料理が次々と並び、ついにカンジャンケジャン登場!これって…冷たい料理だったのか。「生の蟹の醤油漬け」だからそりゃそうだ。写真から想像していた味とは違ったのですが、おいしく贅沢な夕食になりました。五穀米のご飯を蟹味噌に絡めて…ぱくっ!

《ブラブラ歩いて東大門市場へ》
蟹でいっぱいになったお腹をかかえ、散歩しながら南下します。このあたりは入ってみたい素敵なカフェも多く、それを眺めながらのんびり歩くのにもぴったり。仁寺洞を通過して広蔵市場へ。お目当ては「麻薬キンパッ」です。周りの店はほぼシャッターを閉じている中、その場所だけこうこうと灯りが。2500Wのキンパッを持ち帰る私に、「早く食べるとおいしいよー」と声をかけたのは、ほろ酔い気分でキンパッをつまんでいたサラリーマンのお兄ちゃんでした。
ライトアップされた夜の清渓川を歩きながら、東大門市場に到着。平和市場で麻のストールを何枚か買い、皮革製品の光熙市場へ。母が欲しがっていたコートの下見です。季節柄、ややお安くなっている様子。気になるお店をチェックして、タクシーでホテルに戻りました。
部屋のバスルーム備え付けのアメニティはロクシタン。バスタブにはバスソルトを入れて…快適な1日目、終了です。

5月14日(金)

クラブフロアの特典の一つがフィットネスセンターの利用。朝食前にプールでひと泳ぎし、サウナで汗を流してお風呂に入ります。ここはサウナも風呂もあまり大きくはありませんが、それでものびのび「快適」です。ラウンジでの朝食はブュッフェ形式。温かいおかずもあります。野菜もたっぷりとって、ソウル歩きスタート!
《東大門総合市場へ》
地下鉄を乗り継いで東大門総合市場へ向かいます。何時間いても飽きないほどの洋裁用品、手芸用品が並んでいます。地下1階では絹糸や飾りテープをたくさん買いました。このフロアには店先にミシンを備えた仕立て屋さんも多く並んでいます。別のお店で材料を買って、ここで仕立ててもらうことができるわけです。上のフロアでは、洋服を作るための生地探し。その場にあるものはすぐに持ち帰れますが、倉庫にあるものは生地見本を見て注文。「2時間後に取りに来て」というシステムです。イメージにあった生地を見つけ、大満足で市場を後にしました。
昼食はdootaのフードコートで。ここも改装ですっかりきれいに「快適」になりました。私は冷麺とマンドゥのセット、母はビビンバ。安くてボリュームもあり、お腹いっぱいになります。窓際の席からは、工事が進む歴史公園の様子がよく見えます。完成にはまだ時間がかかりそう。
昨日下見した母の皮コートを買い、今日は昼間の清渓川を歩きます。本日の気温26℃。日差しも強く、みんな日陰で休みたくなるようなお天気です。再び訪れた広蔵市場では、いつも寄るキムチ屋さんでタコのキムチを購入。つめてくれる青いフタの容器、家にたくさんたまりました…。
荷物が増えたので、タクシーでホテルに戻ります。ラウンジはアフタヌーンティーの時間です。かわいいマカロン! 味は…まあ、見た目かわいいので良し。

《夜の明洞へ》
本日のメイン「NANTA」。前回、父が見て気に入り「NANTA、見たらいいよ」と母に勧めたのでした。17:00に予約していた明洞劇場の座席は、前から2番目の真ん中。私はこれで3度目なので、ストーリーも動きもだいたい覚えていますが、これだけ近いのは初めてで、大迫力のステージを楽しむことができました。
興奮冷めやらぬうちに向かったのは、ネイルサロン「SIZUKA」。技術は確か、お店もきれいで「快適」と聞いてこの店を選びました。母はラメグラデーションのジェル、私はクリアにワンポイント花柄のジェル。とても丁寧できれいな仕上がりに満足です。
夕食はすぐ近くの「古宮」でとることにしました。ビビンバが有名ですが、お腹はそんなにすいていないし…海鮮チヂミとチャプチェを注文しました。でもこの大きさ!
明洞のコスメショップで化粧品を買い、今日の最後はソウル駅のロッテマートへ。友達から頼まれていたものがたくさんあるのです。お菓子に海苔にラーメンに…。「日本の皆様、中国の皆様に人気のお土産コーナー」なんていうのができていました。確かに、ここって観光客が買い物するのに便利です。タクシーでホテルへ戻り、ホテルでテレビを見ながら就寝。快適な2日目が終了です。

5月15日(土)


今日もラウンジで朝食。あわび粥がありました。もりもり食べてスタートです。今回の旅行で楽しみにしていたことの一つが「燃灯祝祭」です。この時期のソウル訪問は初めてのこと、日曜日の燃灯行列は見られませんが、今晩は曹渓寺付近で小さな催しがあると聞いています。

《燃灯祭の曹渓寺へ》
ホテルから歩いて曹渓寺を目指します。本日も快晴。ソウル広場にも清渓川にもカラフルな燃灯が飾られています。ゆっくりゆっくり歩いて、曹渓寺に到着しました。旧暦で祝うお釈迦様の誕生日。参拝者が次々とやってきます。その熱心な祈り方といったら…日本のお寺とは全く違った雰囲気に驚きました。
歩いて仁寺洞へ向かい、「ジルシル」でひと休み。ふわふわのお餅、食べたかったんです。母は冷たい柚子茶、私は温かいカボチャラテ…というか、かなりカボチャスープに近い味ですが、これ好きっ! お菓子もかわいらしく、のんびりまったり「快適」お茶時間。
次はタクシーで新羅免税店へ。昨日下見したロッテ免税店とのお値段比較をします。価格はほぼ変わりませんが、品揃えはこちらのほうが多いかも。VIPカードを持っていたので多少お得になります。免税店のはしごで今度はロッテへ。地下の食料品売り場へも行って目的の買い物をすべて終わらせて、ホテルに戻りました。
すっかり気に入ったラウンジでアフタヌーンティー。昨日も今日もずいぶん歩いたし…マッサージにいこう!

《マッサージと燃灯祝祭》
ホテルからも近い明洞の「長今マッサージ」で足マッサージ70分コース。パラフィンパックまで入っています。器具を使ったエアーマッサージが長かった!ずいぶん長いなと思ったので「どのくらいやるの?」と聞いたら「だいたい30分です」と。確かに血行はよくなるのでしょうが…その後のつぼ押しがもっと長くて丁寧だったら、さらに「快適」だったかもというのが感想。ゴロゴロゆったりしたのでリフレッシュはできました。
今日のメイン、燃灯祝祭の催しが行われている鐘閣へ向かいます。近づくにつれ、人だかりが…灯りの向こうにステージが見えます。
到着した時は仁寺洞からのパレードが到着し、ステージでのショーが始まったところのようでした。華やかな衣装に身を包んだグループが前に出てきては踊りを披露します。それにしても観客の多いこと。背伸びしながらの鑑賞でした。
夕食にはサムゲタンを、ということで「土俗村」へ行きました。広い店内に次々と客がやってきます。注文してしばらく、ドンと目の前に運ばれてきたサムゲタンから立ち上る湯気とパワーがみなぎりそうないい香り!夢中でスプーンを動かすこと30分。スープもすっかりいただきました。
ホテルへ着いたのは10時。明日の帰りに備えて、荷物のパッキング開始です。海苔はかさばるし、布地は以外に重い。ドーナツは横にできないし、キムチはギリギリまで冷蔵庫に入れてと…ああ、入りきらないっ!

5月16日(日)


早朝。ラウンジが開くのを待ち構えて、しっかり朝食を食べます。母の「卵かけごはん」、おいしそう!かかえきれないほどの荷物を持ち、10時過ぎのアシアナ機で仁川空港から仙台へ帰ってきました。
今回の3泊4日の旅、5月のソウルは初めてでしたが、一番「快適」だと思ったのは気候。せっかくの旅行ですから、天気を気にせずに歩けるのはうれしいです。次はゆったりカフェめぐりしたいな。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-07-15

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