スンデ

腸詰め/순대



"スンデ"は、韓国式ソーセージとも言われ、豚の腸に豚の血と野菜や肉などを詰めたもの。もともとは北にある寒いピョンヤン(平壌)やハムキョンド(咸鏡道)の名物料理で、冬の食べ物として知られています。昔は新鮮な豚の腸をきれいに洗い、もち米とゆがいた八重なりのモヤシを豚の血と混ぜ腸にぎゅうぎゅうと詰め込んだ"もち米(チャプサル)スンデ"を意味していましたが、最近は屋台などで簡単に食べられる安いスンデもあります。

簡単スンデは、もち米の粉を固めた乾麺が主材料のもので、蒸したり炒めたりして食べます。"炒めスンデ"はコチュジャン(唐辛子味噌)ベースのソースで味付けするのが一般的で、"蒸しスンデ"は唐辛子粉入りの塩に付けて食べます。またスンデは地方によって違う味が楽しめます。例えばイカがたくさん捕れるカンウォンド(江原道)ではオジンオスンデ(イカのスンデ)が有名。これはチョジャン(酢醤油に薬味を加えたもの)をつけて食べます。

地元の人は、専門店のスンデはお酒の肴とし食べることが多く、屋台の簡単スンデは値段も2000ウォン前後とお手頃で、間食メニューとして食べます。またランチメニューとして"スンデグッ(スンデ入りのスープ)"もありますョ。味は豚の独特の匂いを消すためにコショウやニンニク、ゴマの葉など、香りの強い材料を入っているので、気にならない人もいますが、好き嫌いのパックリ分かれる料理。ちょっと心配な方は甘辛のソースに絡まって一番食べやすい"スンデポックン(スンデ炒め)"からトライしてみてはいかがでしょうか?

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-05-14

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