チョンノソンカルグクス

市場は五感が刺激されます。
京東市場は近くに漢方薬を扱うお店が多いためか、暑い夏は独特のにおいに、クラクラします。
そんな市場の喧騒の中、お店のおばちゃんは魚や乾物の脇で食事をとり、
お客も当然エアコンの無い屋台で、酒を飲み食事をしているのを見ると、
あ～私はまだまだ生きる修行が出来とらん！なあ～と、ため息がでます。

市場で食事しても気にならない秋になりましたので気になるお店へいきました。
つれあいはソンカルグクス、私はスジェビをお願いしました。共に4000ウォン。
二時過ぎでしたが、お客は出たり入ったりでほぼ満席、その上出前もあるようで
奥のおばさんは大忙しでした。出前はおじさんが大きな丸盆をかかえて歩いて行きます。
隣の夫婦はカルグクスでチャミスルを飲んでいました。市場なので自然に見えます。

カルグクス、スジェビともに大変美味しくいただきました！
スープはたっぷり入ったアサリの出汁がきいていて、臭味も無くあっさりしたお味。
三清洞の有名店のスジェビは煮干の臭味がきつく、薬味をぶち込まないと私は食べられません。
しかしあのお店は、ドンドンジュとチヂミが美味しいんですよね～。
韓国はスープが魚臭かったりするお店が多いですが、ここはスープがチンチャ、マッシソヨです。
薬味は後半いれました。かなり辛いですよ。
韓国人の友人が作るスジェビが美味しく、私は粉をこね、彼女の指先をまねして
何回もスジェビを作るのですが、意外と難しいものです。
ここのおばさんもすごく上手、このツルッモチッ加減が絶妙です。
貝好きのつれあいも「あさりがちょうど良い！」と満足。
アサリは煮すぎて、すっかり味がぬけていたりしますが、良い具合で火が入っていて
アサリの味がしっかり残りプリッとしていました。
キムチも、塩加減、辛さ、漬かり具合ともに、私好み＾＾
カクテキと一緒に漬かっている玉ねぎが美味しいのに驚きました。

しかしここは市場です。
パリもモギも秋なのに「うまいもんは無いかい？」と
超高速でお店に出たり入ったり様子を見に来ます。
私は、視界に入らないように、食事する時は食事に集中して、料理だけ見ます。
韓国語の響きは可愛いですが、パリは蝿モギは蚊です。
京東市場で美味しい修行でした。