漢陽都城博物館

ハニャントソンパンムルグァン한양도성박물관

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東大門城郭公園内にオープンしたソウル城郭のための博物館!

こんにちは!ソウルナビです。ソウルの城郭巡りにすでに行かれた方も多いのではないでしょうか。ここ数年、日本人をはじめ外国人観光客にもますます知られるようになったソウル城郭は、ソウルの歴史探訪&四季折々の自然も満喫できるウォーキングコースとして、一年中たくさんの観光客でにぎわっています。場所も都心にあるから行きやすく、また隣接する観光エリアに足を伸ばせるのもポイント!今日は城郭巡りに行く前に是非寄っておきたいスポット「漢陽都城博物館」をご紹介しましょう!こちらは東大門城郭公園内に今年(2014年)7月31日に開館!ソウルの城郭の歴史を映像、遺物、写真などで分かりやすく紹介した展示館なんです。それでは、さっそく行ってみましょう!

■ソウル都心部を囲む城郭、漢陽都城

漢陽都城(ハニャントソン)とは朝鮮時代の都を囲む石造城郭(門を含む)のこと。広義では城郭とその内部の空間全体を指します。1396年(太祖5年)、朝鮮王朝の都である漢城と外部との境界を示し、外部からの侵入を防ぐために築造されました。全長18.627km、現存する世界の都城のなかでもっとも長い間、都城としての役割を果たしてきたといわれています。日本統治時代と独立後の開発のため、かなりの部分が破損しましたが、最近の発掘と復元事業により以前の姿を取り戻しつつあります。(2014年9月)現在、都城全体の約70%が復元されました。
ソウルの都心を囲むように自然の山々の稜線に沿って築造されたソウル城郭は白岳(ペガク)、駱山(ナクサン)、 興仁之門(フンインジムン)、南山(ナムサン)、崇礼門(スンネムン)、仁王山(インワンサン)の6つの区間に分けられ、それぞれが1時間かあ3時間の散策コースになっています。

■城郭めぐりの前に、城郭の歴史を学ぼう!

漢陽都城博物館は城郭の6つの区間のうち、距離のわりと短い駱山区間(東大門~大学路)のスタート地点にあたる東大門城郭公園内にあります。博物館のすぐ目の前に城郭が連なっていて、城郭めぐりを予定していた方は博物館観覧後、そのまま出発できます。公園の高台にあるソウルデザイン支援センターの1階から3階が博物館があり、1階と3階が展示室、2階が学習室と資料室(図書館)。入口は1階と3階にあり、どちらからも出入りできます。アクセスも地下鉄1・4号線トンデムン(東大門)駅から徒歩3分、2・4・5号線トンデムンヨクサムンファコンウォン(東大門歴史文化公園)からも徒歩圏内と便利。東大門市場から足を伸ばせる距離です。 

<施設案内>
3F 常設展示室
2F 資料室・学習室
1F 企画展示室 

■さっそく、館内へ!


3F 常設展示室-
<1ゾーン:博物館のメイン!3階の常設展示室>
東大門駅からは、建物を正面を見て右手の階段を上ったところにある入口から入ります。エントランスのすぐ目の前に広がっているのがメディアアート。ソウルを囲む城郭の現在と過去、城壁に残された数多くの歴史を、22mにおよぶ壁全体をスクリーンに、7台のプロジェクターを使って映し出しています。
突き当たりにある床の足マークに合わせて立つと扉が開き、次のゾーンに進みます。
<2ゾーン:巡城あそびの情報ゾーン>
城郭を一周し、季節ごとの美しい姿を楽しむ伝統行事「スンソンノリ(巡城あそび)」は現在でも続いています。その巡城遊びに関する情報のほか、情報検索台のパネルをタッチすると、区間ごとに現在の城郭に関する情報がゲットできます。画面右上には英語もあるので、ハングルの分からない方は利用してくださいね。またこちらも3面の壁全体がスクリーンになっていて、城壁の映像を大画面で見ることができます。まずは床の足型マークに合わせて立ち、実際に手を動かして画面のカーソルを動かせば画面操作が可能。この映像は実際に城郭を巡りながら撮影したもので、まるで「スンソンノリ(巡城あそび)」をしているかのような疑似体験ができますョ。
<3ゾーン:城郭の歴史ゾーン>
1396年、初めて都城が築かれてから現代まで、歴史的な節目に区切って紹介しています。写真や地図、城郭に設置された大門の型板など、過去の遺物や貴重な資料が展示されています。特に1749年につくられた西大門=敦義門(トニムン)の型板は日本統治時代の1915年に撤去されたあと、100年ぶりに初めて公開されたもの(国立古宮博物館所蔵、期間限定)。また、東大門=興仁之門(フンインジムン)の瓦の上に載せる龍頭と7つの像も見ものです。 
<4ゾーン:世界からみた漢陽都城>
世界的な城郭文化遺産に値する漢陽都城の価値を資料で紹介しています。漢陽都城の年表のほか、世界城郭遺産の分布地図なども展示。また城郭のところどころに設置された大小合わせて8つの門を比較、整理した図や、年代別の南大門の姿などが、とても分かりやすく紹介されています。
崇礼門(スンネムン)の当時の様子をレゴで表したもの。

崇礼門(スンネムン)の当時の様子をレゴで表したもの。

城郭の石に刻まれたさまざまな文字を集めたもの。

城郭の石に刻まれたさまざまな文字を集めたもの。

世界城郭遺産の分布図

世界城郭遺産の分布図

崇礼門の過去

崇礼門の過去

崇礼門の現在

崇礼門の現在



-2F 資料室・学習室-

城郭やソウルの歴史関連書籍があり、自由に閲覧できるようになっています。ただ貸出は現在のところ不可(2014年9月現在)。書籍の数はそんなに多くありませんが、今後貸出もできるようにする予定だそう。


-1F 企画展示室-

企画ごとに展示内容が変わります。ちなみに9月14日までは博物館の開館を記念し、漢陽都城の発掘遺物特別展「南山で探した漢陽都城」の展示が行われていました。

(2014年9月)現在、ユネスコ世界文化遺産への申請資格を得る世界文化遺産暫定目録に登載された漢陽都城は今後、世界文化遺産への登録を目標に復元事業を進めていく予定だとか。これも楽しみですよね。また漢陽都城博物館がある東大門城郭公園は、ファッションビル、東大門歴史文化公園、そしてソウルの東の大門、興仁之門(フンインジムン)など東大門市場エリアを象徴する建物が一望できるフォトスポット!写真も撮りに訪れてみてもいいかも?!以上、「漢陽都城博物館」からソウルナビでした!  

記事更新日:2014-09-30

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スポット登録日:2014-09-30

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