韓国で気功を体験してみました!

ストレス&肩凝り解消のために気功(気治療)に挑戦!

ただでさえ日頃のストレスでぐったりだというのに、梅雨から続く湿気で気分も体もずっじり重い今日この頃。ストレス解消といえば「ハンジャンハジャ!(一杯やろう)」の韓国・・・でもハンジャンで終わらない韓国式(?)ストレス解消法は逆に体が重くなるばかり。全身マッサージもいいけど、しょっちゅうは行けないお値段・・・そんな時頭痛持ちの友達が、知り合いの紹介で気功を受けたというではないですか!ストレス&肩凝り持ちの私が前々からかなり気になっていた気功。しかもお値段も思っていたよりは安い!ということで、私も友達に連れられて、気功治療を受けてみることに!ワクワクします~

場所はソウル中心からちょっと外れた地下鉄5号線鉢山(バルサン)駅。金浦空港の3つ手前の駅です。6番出口を出てそのまま直進。約500mほどでしょうか、ひたすら歩いて行くと、黄色い看板が見え、あそこだよ!と友達。
ドキドキしながら行ってみると、ごく普通の韓医院(漢方院)。入口には、韓国らしく数々の賞状が飾られています。ひとつひとつ見る暇はなかったのですが、とにかくいろいろな賞と授賞しているようです。それにしてもすごい数・・・(写真は片方で、この反対側にもたくさん飾られています)
まずは受付で名前と連絡先などを言ってから、待合室で待機。待合室では実際にここでの気功治療の様子を撮ったビデオが流れているのですが、バラエティ番組などでよく芸能人が受けている気功のイメージとは違うものでした。緊張気味に待っていると、「はい、じゃー皆さんこちらへ~」と3人まとめて呼ばれ(3人で行きました)、診察室へ。ちょっとビックリですが、このように韓国では家族以外の友達などでも、診察室へ一緒に入ったりすることが多いのです。もちろん、それがイヤな方は1人でもOK.。
「じゃ、アンタから・・」と、まず私が呼ばれ先生の前へ。普通の病院と同じように、今現在体のどこが痛いのか、調子が悪いのか等を話します。私の場合はとにかく肩・肩・肩!!!ハンパじゃない肩凝りで、マッサージ師泣かせの私の肩。そして「はい、じゃーハリね」と有無を言わせずハリを。初めてではないので、それほど痛いとは感じないのですが、あのツボに入った時の『ズンッ』という感触・・・あああああ何とも言えません。苦手です。ハリ慣れしている人に言わせると、それがいいんだよとのこと。慣れるまで、もうしばらくかかりそうです(涙) 肩凝りと頭痛には、首と肩、腕、手などにハリを打つようで、この時は十数か所打たれました。頭痛がひどい場合にはさらに足首にも・・・ぎゃーーーうぉおおおと騒いでいる私たちに、先生は終始笑顔でした(というより喜んでた気が・・・)
そしてお待ちかねの気功タイム!韓国では"気功(キゴン)"というより"気治療(キチリョ)"というのが一般的なようです。別室の気治療室へ移動します~結構広くて、道場のような感じ。この時はたまたま他の患者さんがいなかったため、ラッキーにも3人ポッキリで治療を受けることに。完全予約制というわけではないので、他の患者さんがいればその人たちと同時に受けることになります。ただ、後で聞いてみたところ、こちらの先生の行っている気功は1人でも10人でも同じように気を送れるので、人数によって効果は変わるということはないそうです・・・ラッキーでもなかった・・・。
上の写真では撮影のために治療を始める時の体勢を取ってもらいましたが、実際私を含む3人で治療を受けました。その際の様子はどうだったかというと・・・ 友人は2回目ということもあり、リラックスした様子。もう1人(友人の知り合い)は何度も来ているとあって、当然のことながら余裕の表情。私だけが、期待と緊張でそわそわ。まずは、先生から簡単に気の説明などのお話を聞きます。その後、目を瞑って楽な姿勢で座り手を胸に当て、これまで生きてきた中で、間違えたこと、反省することなど(ないわけない・・)を思い出し、反省します。反省し終わったら、手のひらを上に向けて足におきます。なるべく何も考えないよう、気を受けられる体勢を作ります。この間、ずっと目は瞑ったままです。

パチパチパチっと指を鳴らすような音が聞こえたのですが、そのとたん足の先と手の先から、ブワワーーーっと熱いものが!!「なんじゃこりゃっ!?」と思ったのと同時に、このままだと吐いてしまいそう・・・なぜかそう感じて恐くなってしまった私は、必死で抵抗。するとその直後、熱は感じられなくなり、ホッしていると隣りの友人が倒れ・・・それにつられたのか、しばらくすると私も寝るような体勢に。気が付いたら私以外の2人は寝ている・・・。一人は寝息まで聞こえています。横になりながらも、いろいろ考えてしまった私は結局その後の何の変化もありませんでした。時間にして、30~40分ほどだったでしょうか。なんとなく、気持ちよく昼寝したという感じ・・・
先生の「はい、起きてください」という声で、起き上がります。それぞれがどんな感じだったかを、順番に話します。人ぞれぞれ、気の感じ方は違うとのこと。私が熱を感じたのは、体の中の弱っている部分(内臓)の細胞が、活性化することによって熱が出るのだとか。さらに私の性格、弱い部位まで言い当てるのにビックリ!まるで占い師です。「ストレスが溜まりやすく、肝臓が弱い」と指摘された私。うーん、お酒の飲みすぎでしょうか?だってストレス溜まるんだもーーん・・・アレ、そのまんまじゃん・・・。ちなみに2回目の友人は、足から腿、腰とぐりぐりマッサージされている感触だったそうです。これは先生曰く、悪い血でつまっている経絡をほぐして、血のめぐりをよくしている。つまり経絡マッサージと同じ効果があるのだそうです。

最後に2日分のお薬を処方して出してくれます。漢方は食前に飲むものかと思っていたのですが、食後30分以内にとのことでした。気になる料金の方は、本来は効果を見るためにも1ヵ月単位で通院という形を取っているのとのことですが(こちらが断然お得)、1回単位で受けたいという場合は、ハリ・気治療・薬2日分で4~5万ウォンだそうです。
治療が終わった後、帰りの電車の中でなぜかだるい私たち。でも疲れてだるいのではなく、全身マッサージを受けたと時のだるさ(水泳した後のようなだるさ)と似ているのです。その日は効果があったのか、なかったのかイマイチわからず寝てしまいましたが、次の日起きてみると肩が軽くなっている!でも2日ぐらい経つとまたもと通り・・・。先生のおっしゃってた通り、何回か通院した方がよさそうです。数回分(通院する)まとめて払うと、多少安くなるということなので、また時間をみて行ってみたいと思います。

* 病院名:「江西韓医院(カンソハニウォン)」
* 住所:ソウル市 江西区(カンソグ)内鉢山洞(ネバルサンドン)677−4 チャンウビルディング
* 電話番号:02-3662-7986
* ファックス:02-668-7909
* 診療時間:月~金15:00~19:00、土10:00~14:00、祝10:00~17:00
* 休診日:日曜日、旧正月、チュソッ(韓国の「旧盆」)
* 日本語:不可

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-07-26

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