韓国で広く知られている民間療法、高麗手指鍼(コリョスジチム)!

手は体の縮図!高麗手指鍼を体験してきました!

皆さん、こんにちは!夜型&酒好き人間でありながら自称健康マニアであるナビです。チムジルバンや経絡マッサージに始まり韓方に鍼、そして気功とこれまでありとあらゆる韓国式健康法(?)を試してきましたが、今回は韓国で広く知られている民間療法、高麗手指鍼(コリョスジチム)のご紹介しましょう!高麗・・・手に指に鍼?なんじゃそりゃ??という方もいらっしゃるかも。高麗手指鍼とは1975年、韓国で鍼灸師の柳泰佑氏によって創案されたもので、手を体に見立て、つまり手のひらから甲まで手全体=全身であり、その器官や臓器にあたる手のポイントを刺激することにより、弱っている部分の機能の回復を助けたりするという療法。手のひらは体の前面、甲が後側となります。ちなみに左手の場合でいうと、中指のぷっくりした部分が顔でその後ろ側が頭、人指し指が右腕、薬指が左腕、親指は右脚、小指は左脚といった感じになるそう。わかりやすくいうと、手のツボ押しの感覚に近いもの。そのツボに極々細~いハリをポンっと軽く刺す・・・えっハリを刺すなんてイヤ~ンという方もご安心を。鍼だけがこの高麗手指鍼ではありません!それでは、さっそくどうぞ~~

京畿道の楊州(ヤンジュ)へ

今回訪れたのはソウル近郊にある街、京畿道は楊州(ヤンジュ)。高麗手指鍼を習い、さらには資格まで取ってしまった友達がここに住んでいるのですが、以前からこの友人に高麗手指鍼の話を聞いていたナビは興味深々。いつか体験して、あわよくば取材もしちゃいた~いなどと思っていたところへ、友人からよかったらどうぞ、という天使のひと声♪ 友人は週に1回、ボランティアで近所のお年寄たちにこの手指鍼の施術をしてあげてるそう。これは行くしかないっ!とソウルから地下鉄1号線に揺られること約1時間・・・1号線の端っこにほど近い駅、ヤンジュ(楊州)駅に到着。そこから車で10分ほど行った所でボランティアをしているとのこと。行ってみると、そこはごくごく普通のちょっと古めの建物。その2階に高麗手指鍼学会支部があり、そこで勉強し、またボランティアなども行っています。施術によって自己治癒力を高め、弱っている部分を正常な状態に導くといったイメージでしょうか。

ひと通り体験!

さっそく友人の鍼さばき(?)を拝見!その前に、そうです。手指鍼とはいうものの、何もハリを刺すだけではありません。まずはどんな流れなのかを知るためにナビもひと通り体験してみました~前日、友人にはナビの体質を調べるため、生年月日を伝えておきました。生年月日と聞くとなんだか占いみたい!と思ってしまいますが、そうなんです。東洋占いでよく「あなた、ここが弱いでしょ?」なんていわれるのも、これと同じで陰陽五行に基づいたものなんです。そしてまず診察台に横に・・・ええっ、なんで横になるのと思いましたが、今の状態をより正確に知るために簡単な触診を行ってくれました。お腹の辺りをむぎゅーっと押します。イタッ!ということはないのですが、苦しいような変な感じの部分もあれば、これでもかっこれでもかっといくら押してもなんともない部分もあったり。やはり弱っている部分ほど痛くなるそう。そこで不思議な指輪が登場~ この特殊な指輪を親指やら人差し指やら各指にはめてははずし、より細かく体質をチェックしていきます。これがベテランの先生になると、見るだけでわかるようになっていくんですよね。すごーいっっ
さきほど指輪が登場しましたが、高麗手指鍼の特徴として、いろいろな器具を使います。ツボ押しは、もちろん自分の手でもいいし、その辺にある棒状のものでも OKなのですが、さらに効果を上げるための専用器具たちがたくさん。鍼を打つための道具に始まり、ツボを押す圧棒、お灸、テープ、磁金などなど。もちろんこれらは施術の一環として使ったり、販売もしていましたが、強制的に売りつけられるということは一切ありませんでした。またツボを押したり、お灸などはイメージしやすいと思うのですが、磁金や指輪といった器具は、身につけることによって脈を整えたり、全身に流れる生体電流を円滑にしたりといった体のバランスを正常に整える手助けをするもの。
体質をチェックしたあとに、その人に合わせた施術を行っていきます。圧棒でツボを刺激したり、お灸、そしてお待ちかねの(?)鍼が、キャーーーー手がすごいことになってます!でも刺されている皆さんの顔は無表情、どころか涼しげ。まだまだ刺したりないんだよってなモン。それもそのはず、高麗手指鍼で使う針は先端が1~2mmほどで、あまり痛みは感じないのです。でもちょっと怯んでしまいますよね、この針山状態の手・・・

今回ナビは疲れやすい、アレルギー(ダスト、花粉など)の2点が特に気になっていたので、そこをメインに診てもらいましたが、やはり体質的に肝臓に気をつけなければいけないことと、疲れやアレルギーといったものもここに関係してくるようです(え、飲みすぎ?)。帰る際にはピッ○エレキバンのようなものが指の数カ所に貼られ、単純なナビは早くも健康になった気分で家路についたのでした。
すっかり高麗手指鍼に興味をもってしまったナビですが、この手指鍼、韓国在住者であれば洞事務所の文化講座など身近なところで学ぶことができます。友人も初めは家族の健康にと思って講座を受けたそうなのですが、すっかりはまってしまい資格まで取ってしまったとか。
最後に友人からのアドバイスとして、手のひらお灸は相当オススメだそうで、冷え性や女性特有の悩みにはかなり効果があるそう(友人本人が効果を体験済み)。これは街中の薬局などで市販されているものを購入し、自宅で時間のある時に、ツボがわからなくても、体の中心=手の中心(縦に一直線のような感じ)にお灸をすればいいとか。ただ慣れるまではかなり熱いそうなので、上の写真にあるように、お灸の下にティッシュを敷き、熱すぎる場合はティッシュをずらすという方法がいいそう。ただし、毎日根気よく続けてこそ効果が得られるのだとか。これは試してみる価値ありそう!でもヤケド&火の元に気をつけて、ナビもぜひチャレンジしてみたいと思います!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-07-23

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