韓国料理食べ合わせ~鶏肉と高麗人参

サムゲタンを代表する2つの材料の出会い

韓国の食べ物の中でサムゲタン(参鶏湯)をご存知ですか?サムゲタンにはいろいろな材料が入っていて、その中でも若鶏と高麗人参はサムゲタンを代表する材料です。これ以外にももち米、栗、なつめ、にんにくなどの副材料が入ってます。

現在は季節を問わず食べますが、韓国でサムゲタンは主に真夏に食べるスタミナ料理として知られています。真夏にはたくさん汗をかき、食欲がなくなり、何を食べても美味しく感じられなかったり、疲労感を覚えたり・・・。いわゆる夏バテっていうやつですよね。それで韓国ではずっと昔から「保身」という言葉が使われてきて、いろんな種類の食べ物が夏バテ対策に食べられてきました。その中でも代表的なのがサムゲタンなのです。
真夏の暑さは一種のストレスですよね。このストレスを和らげる効果がある高麗人参をサムゲタンと結びつけたのは本当にすごいことです。暑さというストレスが溜まると、たんぱく質とビタミンCを十分に摂取しなくてはいけません。鶏肉は素晴らしい高たんぱく食品で、若鶏が一番良いという定評があります。鶏は生後6ヶ月になると卵を産むのですが、卵を産む前の鶏を若鶏といいます。鶏の栄養価は5ヶ月から7ヶ月までの若鶏が一番高く、若すぎたり、卵を産んで年取った鶏は肉が硬くて、栄養価も落ちるそうです。

真夏の食べ物、サムゲタンは高麗人参の薬理作用ともち米、栗、なつめなどの有効成分が調和した栄養のバランスの良い素晴らしいスタミナ料理なんです。高麗人参には特別な薬理作用を出すサポニンが20種類以上もあって、さらに高麗人参のほろ苦さが食欲を増進させるのです。こうやって考えてみるとサムゲタンは動物性食品と植物性食品がうまい具合に調和した代表的な韓国料理だといえます。

参考までに高麗人参、ご存知でしょう?科学的に立証された高麗人参の効果はいろいろあります。ストレス、疲労、欝状態、心不全、高血圧、動脈硬化、貧血、糖尿病、潰瘍などに効果があって、肌をつやつやさせ、乾燥を防いでもくれるのです。そして興味深いことにがん細胞の増殖を抑えてくれる抗がん作用まで報告されているのです。


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記事登録日:2000-05-23

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