日韓カップル結婚式inソウル

日韓カップルの結婚式に行ってきました!

こんにちは!ソウルナビです。寒さも少しずつやわらいできた春の初め頃、ナビに一通の招待状が届きました。それはある日韓カップルの結婚式にナビを招待してくださる、というもの。年々増えているといわれている日韓カップル、そんなカップルたちの結婚式はいったいどんなカンジ?と興味津々の方も多いのでは!?ということで、ナビはお言葉に甘えて出席させていただくことに!今日は、今年3月29日土曜日に梨泰院にあるキャピタルホテルで行われた、韓国で駐在員として働いている伊藤良樹さんと、その新婦シン・ナリさんの結婚式の模様をお伝えします!
 
新郎 伊藤良樹さん 
1976年生まれ 
三重県四日市

新婦 シン・ナリさん 
1981年生まれ 
ソウル市
★お2人にインタビュー!★
日本と韓国、国境を越えてゴールインしたお二人に、いろいろお話をお伺いしてみました~!

ナビ: 伊藤さんはどういうきっかけで韓国へ来られたのですか?
(伊藤さん) 仕事で2年半前に韓国へ来ました。製造関係を担当するスーパーバイザーとして京畿道の平澤(ピョンテク)市で現在も働いています。

ナビ: お二人が知り合ったきっかけは?
(伊藤さん) 去年の5月頃、仕事関係の紹介で知り合いました。
ナビ: 最初に会ったときのお互いの印象は?
(伊藤さん) きれいだなと思いました。
(ナリさん) やさしそうだなと思いました。

ナビ: お互い好印象だったんですね
^^。それでは出会ってからすぐにお付き合いを始められたのですか?
(伊藤さん) いいえ、そういうわけではありません。紹介を受けてから時々連絡したり会ったりしてたんですが・・・実は彼女の家族がアメリカに住んでいて、お父さんから彼女も早くアメリカに来るようにという話があったみたいなんです。それで彼女から、「アメリカに行くけど、どうするの?付き合うのなら韓国に残るし、付き合わないのなら、アメリカに行きます。」と言われ、これが、きっかけで交際がスタートしました。

ナビ: それはいつ頃だったんですか?そして結婚を決められたのはいつ??
(伊藤さん) 付き合い始めたのが去年の8月ころで、11月に結婚を決めました。

ナビ: おお!なかなかスピーディーですね~!結婚を決められたきっかけは?
(伊藤さん) 8月に付き合い始めたんですが、当時仕事がとっても忙しく2週間に1回くらいしか会えない時が続いたんです。お互い住んでいる所が、僕が平澤(ピョンテク)市で彼女が九里(クリ)市(※どちらもソウルの近郊都市で)と離れていることもありましたし・・・。それで、お互いもっと一緒にいたい!ということで早く結婚をすることにしました。
(ナリさん) なかなか会えないのは寂しかったですね。

ナビ: お互いのご両親に、結婚の報告されたときの反応は?
(伊藤さん) 別に特別な反応はなかったです。
(ナリさん) 最初はびっくりしていました。でも反対されるとかそういうことは全くなかったです。
ナビ: 日本と韓国では、結婚に関しての風習などが違うところもたくさんありますが、なにか特別なことはされましたか?
(伊藤さん) 日本式の結納をやったんですよ。日本から結納道具を送り、簡単にですが。韓国では物をたくさん買って渡すそうですよね。結納では日本で一般的なものを贈りました。

ナビ: では、お二人についてもう少し詳しくお話をお伺いしたいと思います。韓国と日本、言葉も文化も違うと思いますが、お付き合いをされていた頃はどうでしたか?
(ナリさん) 連絡をあまりくれないから、ちょっと冷たい!と思ってしまったこともあります。
(伊藤さん) 結構よくしたと思うんだけどな~^^;私は特に不満はありませんでしたけど・・・
ナビ これは日韓カップルでよく聞く話ですね!韓国では、カップルにもよるけれど、全体的に日本と比べたらカップル同士でホント良く連絡を取り合うみたいですからね~。

ナビ: 主にコミュニケーションはどのようにされましたか?言葉は??
(伊藤さん) 最初会った頃は、韓国語で会話をしていました。大学の時、少しだけ韓国語を勉強したんですよ。でもその時の実力は・・・^^;なので、簡単な会話が中心で、お互いの気持ちを正確に伝えるためには、翻訳ソフトを利用してメールか手紙のやりとりをするのが一番でした。彼女も実は高校と大学で日本語を勉強したそうです。いつの間にか日本語で会話をするようになりました。(出会ってからさらに日本語を)勉強してくれたんだな~、と思い感謝しています。
◇◇結婚式当日◇◇
◆式が始まるまで◆
2008年3月29日、梨泰院(イテウォン)にある「ホテルキャピタル」にて行われた結婚式!開始時間まで、新郎・新婦さんとご家族をはじめとする式の参加者の方々は式場横の控え室に集まって待機。ここではプロのカメラマンが2人のラブラブ写真や新婦さんのキレイな姿を撮影したり、そこに集まったご家族、ご親族、友人たちが一緒に記念写真を撮ったり、お互いに挨拶をしたりしながら式が始まるのを待ちます。カメラマンに混じって友人や親戚たちが椅子に座った新婦ナリさんの美しいウェディングドレス姿を写真におさめたり、2人の周りに次々と人が集まってきては写真撮影をしたりお祝いの言葉を述べたりしていました~。
新郎、伊藤さんのご親族の方々は着物をお召しになられていて、いっぽう新婦さんのご親族は韓服(韓国の伝統衣装)でご出席。これはどちらもそれぞれの国の結婚式で普通に見られるスタイルだけれども、この二つが一緒に、しかもここ韓国で一つの場所に集まっているのは何となく新鮮で不思議な光景!
◆会場の外は・・・◆
日本とはいろんなトコロが違う韓国の結婚式。式場の周りに飾られるものも韓国式のものがいっぱい!良樹さんとナリさんの結婚式会場の入口には、お知り合いから送られたたくさんの花飾りが飾られていました。そして結婚式などお祝いごとの会場に必ずと言っていいほどよく置いてあるのが、氷の彫刻!こちらにもお2人の名前が書かれたハート型の大きな氷がありました^^。そして、韓国ではウェディングホールなど専用の式場で式を行うことが多いのですが、今回はホテルでの結婚式。会場入口には両家に分かれた受付があるのが日本と同じ。ここにはご両親がいらっしゃって、挨拶や祝福を述べて中に入ります。
伊藤良樹さんのご両親

伊藤良樹さんのご両親

シン・ナリさんのご両親

シン・ナリさんのご両親

◆式場は?◆
開会前の式場の様子!ホテルでの結婚式なので、日本と似ている!?
◆結婚式開始~!◆
結婚式のオープニングは、韓国式にまずご両家のお母様がご登場。この時、普通(韓国人同士の場合)は韓国の伝統衣装「韓服」を着るのですが、伊藤さんのお母様は日本の着物を、ナリさんのお母様は韓服をそれぞれお召しになられて入場~!壇上に上がり、お互いお辞儀をしたあと、招待客たちなどにも向かってお辞儀をしてからステージ下の左右に用意された各両親用の席に座ります。お父さんたちはすでにこちらに着席されています。式の始まりは韓国式そのまま。
パンパカパ~ン!さて、新郎新婦の入場です!照明が落とされ、拍手に包まれながら腕を組んで「コッキル」(「花道」!?)とよばれる、日本で言うところのバージンロードを歩いてくる伊藤さんとナリさん。二人はハート型にかたどられたロウソクに火をつけて壇上へ。まず「ジュレ」(周礼)という儀式を行います。向かい合ってお辞儀をし、この「ジュレ」の指揮を取る「ジュレジャ」(周礼者)、または「ジュレソンセンニム」(先生)とよばれる人の前で誓いの言葉を交わしたあと、「ジュレジャ」によるお話が続きます。大抵の場合、このジュレを行う人は家族や親族の知り合いなどで社会的地位のある人がするそう。伊藤さんとナリさんの式では、水産学博士でいらっしゃるナリさんのお父様のお知り合いの方。釜慶(プギョン)大学の名誉教授でもあり、水産庁にも関係される方が務め、30分ほど人生や結婚についてのお話をなさいました。
日本人と韓国人の出席者が両方いらっしゃった伊藤さんとナリさんの式。「言葉はどうしたのかな?」と思いますよね!?こちらの式の司会者の方は日本語がとってもお上手な方で、韓国語でアナウンスをした後、すぐに同じ内容の言葉を日本語にも翻訳されていました。「ジュレジャ」のお話も後で簡単にまとめてアナウンスされていましたよ~。
「ジュレ」の後には、結婚式のレセプションがいろいろ続きます。まずは、二人を祝福する音楽の演奏が・・・
お次は韓国の結婚式での定番、両親へのお辞儀。新郎、新婦揃って、ステージ横に座っていらっしゃるそれぞれの両親のところまで行き、丁寧にお辞儀をします。新郎はクンジョルといって頭を床近くまで下げるお辞儀をすることもあるそうですが、伊藤さんとナリさんの式では二人とも普通のお辞儀をしました。
続いて最後はウェディングケーキ入刀!ハングルで「祝結婚」と書かれた可愛らしい三段ケーキが用意され、スモークとカラフルなライトの演出の中、まずはケーキ上のロウソクに火をつけて二人で一緒に吹き消します。そしてケーキにナイフを入れるお二人。続いてシャンパンを、韓国で「ラブシャッ」(ラブショット)とよばれるカップル同士が腕を絡ませてお酒をいただく方法で乾杯!
ひと通りレセプションを済ませた後、新郎&新婦は祝福の拍手を浴びながら退場・・・と思いきや、「コッキル」を最後まで歩くと再びステージのほうへ戻って来ます。これからは家族、親族、友人たちなど別に、集まった方々と一緒に記念撮影タイム。
~記念撮影タイム~
友人たちとの記念撮影ではブーケトスも 
友人たちとの記念撮影ではブーケトスも

友人たちとの記念撮影ではブーケトスも

式のお料理はビュッフェ形式。式の前から自由にとっていただくことができます。この記念撮影タイムに入ってからも再びお食事開始~!
そして記念撮影が一段落つくと、残りの時間は両家のお父様からのお祝いと挨拶のお言葉が。出席者の方々からはみんなグラスを片手に、「乾杯~!」「コンベー!」(韓国語で乾杯)と聞こえてきましたョ!
日韓カップルの結婚式レポート、いかがでしたか?式の後は、韓国式なら普通「ベベッ」という韓国伝統の結婚儀式を行いますが、そちらは省略して親族だけが集まり和食レストランで親睦会をされたそう。ナビは韓国でも、もちろん日本でも結婚式に出席したことがありますが、韓国式と日本式を両方上手く取り入れた結婚式だったように思います。お母様方や親族の方々がそれぞれ日本の着物や韓国の韓服で出席されていたり、日本語と韓国語が飛び交ったりと国境を越えた和気あいあいとした雰囲気も印象的でした。そして何よりも新婦ナリさんの美しい花嫁姿や初々しくも仲睦まじいお二人の様子を見てナビまで幸せ~な気分に^^。伊藤さん、ナリさん、これからも末永くお幸せに!以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-17

ページTOPへ▲

その他の記事を見る