たみの韓国料理かぶりつき、第3回~オリグイを食べてみよう!

ず~っと食べてみたかったオリコギ(鴨肉)に挑戦!


最近寒さが緩んだり、また寒くなったり、ソウルの天気も気まぐれですが、皆さ~ん、お元気ですか?おたみは、野菜たっぷり栄養満点の韓国料理で元気満々です!ところで、今週の金曜体験レポは??というと、3回目をむかえる「たみの韓国料理がぶりつき」、韓国のうまいもの、変わったもの、とにかく知られざる韓国料理をバンバン食べ歩く、おたみの独断と偏見の韓国グルメの旅!をお送りしたいと思います。今日のターゲットは、ソウルの街を歩いているとたま~に目に付く、おたみの心をずっと前から掴んでいたもの、オリコギ(鴨肉)!!1回目の蟹、2回目のエイと魚介類好きのおたみが、3回目にして肉に挑戦!

「マッ多!オリグイ」

ということでやってきたのは安国(アングッ)駅の近く、周りに現代の本社や憲法裁判所、日本文化院などがあって、舌の肥えたサラリーマンたちが通う老舗料理屋がズラリ!そんなエリアの細い路地を入ったところに、今日おたみがうかがう鴨肉料理専門店「マッ多!オリグイ」があります。ここは、地元のテレビやグルメ本にも常連で紹介される有名店。ちなみにこのお店の名前を日本語で訳すと、「美味しい!鴨焼き!」。
ではさっそく行ってみようと思うのですが、今日はおたみだけじゃなくて、Kオッパとヨーコちゃんと一緒に鴨肉で一杯やることに!では、お邪魔します!
今日は鴨!
昔ながらの韓国伝統家屋で、中に入ると地元の人が愛する庶民的な食堂の雰囲気。メニューを見ると、生鴨肉の炭火焼き、燻製、漢方鴨ポッサム(白菜などの茹でた野菜で包んで食べる)、カムジャタン、ユッケジャンなど鴨メニューがいろいろ。ん~、どーするどーするぅ~と悩んでいると、お店のおばちゃんが、鴨肉初挑戦の人や女性や子供には鴨の燻製!そしてやっぱり肉の美味しさを楽しむには生鴨肉の炭火焼きがオススメ!とのこと。ん~、今日の主役は鴨肉、ならば鴨肉の味をしっかり味合わんとぉ~!ということで、今日は生鴨肉の炭火焼きに決定!「ハンマリ(一羽)下さい!」
※メニュー写真は取材時のものです。

まず、炭のセッティングから。

炭火焼きといってもこの店はちょっとこだわりがあるらしく、チアクサンという山からわざわざ持ってきた、肉が美味しく焼けるという松の木の炭を使用。その炭をテーブルにセッティングして鉄板を置いたら、次は韓国ならではのおかずセッティングスタート。キムチにピクルスに野菜サラダにニンニクの芽にエゴマの葉と大根の野菜巻きなど、陶器の器に入ってなかなかおいしそう!
ん~、肉、肉はまだかなぁ~っと大きな期待がはちきれそうになりながら座っていると、ちょっと待て待て、何かが足りない、そうそう、お酒がぬぁいではないか!とKオッパ。そこで今日は、おたみの大好きな竹筒入りのお酒(漢方入りワインといった感じ)とヨーコちゃん用にビールを注文!
では、「コンベー!お疲れ様~」

じゃじゃん!鴨肉登場!

スライスした生の鴨肉の周りにかぼちゃやじゃがいも、たまねぎなどのスライスした野菜がお皿に盛られてやってきました!ん~ん、なかなか見た目は合格ですなっ!という第1印象から、肉を焼いているうちにだんだんKオッパの顔がちょっと歪みはじめ、、、
Kオッパ 「なんか匂わない?」
おたみ&ヨーコ 「ん、うん、なんか発酵したような、、、(おいおい、また発酵ものかいぃ?!)」
K&おたみ 「これっぽいよね。」
と目の行き着く先は、今日のメイン、鴨さん。でもでも皆さん、お間違えのないように!これは、熟成の香りなんです。このお店では韓国で初めて熟成鴨肉を開発して、鴨独特のにおいを除いたものなんだそう。(う~ん、、、)
では、試食すたぁと!
タレは、わさび醤油と塩とサムジャン(包み用味噌)。そしてやっぱりサンチュが登場。まさに焼肉を食べる要領でお好みのタレを付けてサンチュに包んで食べればいい!ということですねっ。
まずは鴨肉の味見をするために、塩で。ん~、肉が思ったよりとってもやわらかい!淡白だけど噛めば噛むほど味が出る感じ。
☆ここで焼き方のポイント!
やわらかさと独特の香りを楽しめる方は普通焼きで、独特の香りがなくなるほどこんがり焼いて香ばしさを味わいたい方は、しっかり焼きで!ちなみにおたみたちはしっかり焼きで香ばしい鴨肉を楽しみました。
ヨーコ 「意外や意外!オリコギって思ったよりすっごくおいしいですねぇ~」
Kオッパ 「淡白で脂が少ないから、ダイエット肉らしいよ~!食べ過ぎたらだめだけどぉ。」
おたみ 「おいしいっす^^」
おたみがシーフードに目がないことはご存知の方もいると思いますが、お肉に関しては、もともと脂ギトギトよりもちょっと引き締まり気味が好み。サムギョッサルもこんがり焼き派!
ところで、遅ればせながらオリコギ(鴨肉)についてちょっとご説明させていただきますと、Kオッパがいうように淡泊なオリコギがダイエット肉といわれるのは脂が不飽和脂肪酸で食べても体にコレステロールが溜まらない低コレステロール肉だからだとか。もっと申し上げますと、鴨は昔から韓医学や民間療法として、部位ごとに薬として代用され、高血圧や心臓病などの予防、治療のためにも使われていたんだとか。そして今では高タンパク、ビタミンミネラルが含まれた美容健康食品として、子供からお年寄りまで、様々な世代に好まれているんだそうですョ。

ふぅ~、お腹いっぱい!

初めての鴨肉がフィニッシュに近づいたところで、まだ食べるのかぁ?!といわれそうですが、あれ、イッときますかっ!(おいおい、あれってなにぃ???)
もうお店に入る前から気になっていたのが、看板の「サンチョンドンスジェビ(三清洞すいとん)」の文字。「マッ多!オリグイ」と書いておきながら「すいとん」とはどういうこと??
ここから有名な「三清洞スジェビ」店は近いけれどもっ。
なにやらKオッパによると、ここでは鴨肉を食べた後にスジェビでしめる様子。とりあえずメニューに載っているので「スジェビ(すいとん)、チャプサルスジェビ(もち米のすいとん)、ついでにオリユッケジャン(鴨のユッケジャン)」も頼んじゃえ~!
スジェビ(すいとん) スジェビ(すいとん)

スジェビ(すいとん)

チャプサルスジェビ(もち米のすいとん) チャプサルスジェビ(もち米のすいとん)

チャプサルスジェビ(もち米のすいとん)

オリユッケジャン(鴨のユッケジャン) オリユッケジャン(鴨のユッケジャン)

オリユッケジャン(鴨のユッケジャン)

スジェビ&ユッケジャンの味は?
チャプサルスジェビは、小さくてかわいいもちもちのお餅が入っていて、味はコッテリコクのあるカムジャタン味。オリユッケジャンは、ユッケジャンというよりは、ソンジへジャングッ(牛の血の解腸スープ)っぽく、辛味が少ない感じ。そして普通のスジェビ。やっぱりこのあっさりスープと弾力のある生地が1番ほっとする味。チャプサルスジェビとオリユッケジャンは、エゴマの葉の香りが強いので、苦手な人はちょっときついかもしれません!

あ~、もう食べれん!

記者3人の鴨肉デビュー。3人とも予想外のおいしさで大マンジョク!
今回、鴨肉半羽は3人では足りないということで、生鴨肉焼き1羽とスジェビ、チャプサルスジェビ、オリユッケジャンとお酒を注文、もう3人ともお腹いっぱいになりました。注文時の参考として、2人で来た場合は、鴨肉半羽とスジェビ1つ、3人の場合は、鴨肉1羽にスジェビ1つ~2つ&お酒がちょうどいいんではないかと思います。
そして、食後のエピソード。
食事の片付けをしているアジュンマ(おばさん)に、すかさずKオッパが、
「デザートとかないんですかぁ?」
するとお店の人が
「フルーツをご用意いたします。」
お~、さっきまでいたお客さんは誰一人食べていなかったデザートがでてくるぅ。ヨーコちゃんもおたみも言ってみるもんだよね~と2人の頭の中にはみずみずしい3種のカットフルーツを思い描いていたのですが、、、。
きれいに片付けられ、におい消しまでしたテーブルに登場したのは!2つに輪切りしたみかんでした。この無造作に置かれたみかんにヨーコとおたみは大爆笑をこきながら、フルーツで最後をしめたのでした。

以上、「たみの韓国料理がぶりつき第3弾」、Kオッパ、ヨーコちゃん、おたみがお伝えしました。皆さん、次回もお楽しみにぃ!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-01-17

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