慶会楼特別観覧に行って来ました!

景福宮(キョンボックン)内の池に浮かぶ李氏朝鮮時代の宴会場、慶会楼(キョンフェル)の中を見学!

こんにちは!ソウルナビです。ソウル中心部には有名な5つの王宮がありますが、その中でも最も規模が大きい古宮が"景福宮(キョンボックン)"。国の史跡第117号に指定された李氏朝鮮時代の正宮で、毎年たくさんの観光客が訪れるソウルの名所の1つ。宮内には国宝に指定された建物がたくさんありますが、中でも今の韓国の1万ウォン紙幣に描かれているのが、宮内西側の池に浮かぶ「慶会楼(キョンフェル・Gyeonghoeru)」。ここは国王と臣下が参席する重要な宴会や外国使臣を迎える宴会場だったところで、普段は中を見学することはできなかったのですが、今年(2005年)の6月1日から「慶会楼特別観覧」がスタート!慶会楼の中まで見学できるというのでさっそく行ってきましたョ!それではご案内しましょう!
慶会楼(キョンフェル)は、
国宝第224号。慶会楼は国王と臣下が参席する重要な宴会や外国使臣を接待する宴会場でしたが、誰もが自由に出入りできる場所ではありませんでした。慶会楼は国王と臣下が出会いを楽しむ場所という意味からつけられた名前で、看板の字は太宗(テジョン・李朝第3代国王)の王世子だった譲寧大君(ヤンニョンデグン)が書いたもの。池の真ん中には2つの島があり、東側にある四角い島に慶会楼があり、景色もとてもいいところとなっています。1412年(太宗12年)に太宗の命令によって創建された慶会楼は文禄慶長の役で焼失。その後1867年(高宗4年)、興宣大院君によって現在の姿に再建されました。
特別観覧に参加しよう!
慶会楼の中を見学できる特別観覧は期間限定の観覧。チケットは、景福宮(キョンボックン)と同じでフンネムン(興礼門)前のチケット売り場で購入できます。料金は5000ウォンで割引はないですが、このチケット1枚で景福宮の観覧もできるようになっています。観覧時間は決められていて、1日3回(11:00/14:00/16:00)。原則的に観覧スタート時間の20分前までに先着順で60名まで観覧できるということなので、早めにチケットを購入しましょう。チケットをゲットしたらフンレムン(興礼門)とクンジョンムン(勤政門)をくぐり、勤政殿の横の門から出て慶会楼前へ。約10分前にガイドさん(韓国語のみ)と一緒に慶会楼トンピョン門から入場します。観覧は説明と自由時間(写真撮影時間)を含めて40分ほどです。
さて、さっそく観覧スタート!
池の中央に2つの島があり、東側にある四角い島に慶会楼があります。まず、慶会楼を正面に右側面の中央にある門から入場(ここで係の人にチケットを提示します)。門をくぐると石橋の向こうに慶会楼が広がっています。まず入場する時の入口は、手前から"国王専用"、中央が"国王の親族"、一番奥が"臣下用"と決まっていて、敷地の外と慶会楼をつなぐ橋もそれぞれ太さや彫刻が違うデザインで作られています(もちろん国王専用の橋が一番太くて豪華)。また、上の階へあがる時も国王は橋のすぐ前の階段を使用、臣下は奥の階段から上がったそう。
国王専用の道
建物を支えている長い48本の石柱は外側が四角、内側が円柱になっています。四角は地を表し、丸は空を表現しているそう。
簡単な説明の後にスリッパに履き替えて上にあがります(*静かにあがるようにして下さいbyガイドさん)。慶会楼にあがると高さがあるのでとても涼しく景色もとてもキレイ。
上の階は建物の外側がすべて額のように作られていて、まるで風景画を見ているよう。眺めがとっても良くてここがソウル?!と疑ってしまいそう。慶会楼の背後に聳え立つ山の麓に、現在のブルーハウス(*青瓦台・大統領官邸)が見えますが、その当時はあそこまでが敷地の一部だったとか。また、昔はこの池で船に乗って夕涼みを楽しんだということで、建物から船に乗るときのための石の階段もちゃんとあり。
床は中央に向かうに従って3段の階段状に高くなっています。一番外側が最も低く、コジュ(高柱:外側の柱)とネゴジュ(内高柱:内側の柱)の間がもう1段高くなっていて、3段目の一番高い中央部分に"オガン(奥間)"という座敷があり、国王が座ったのはこの中央。これは外国からの客を迎える時、品階別に座るための区分だったそう。
天井の模様も中央に向かうにつれて細かく複雑なデザインに。
天井にぶら下がっているのは襖。金具で天井に固定されているものを必要に応じて下ろし、それぞれ個室を作ることもできたとか。
ぐるっと一回りしたら中央のお座敷部分に座って説明タイム。でも韓国語オンリーなので外国人の方はガイドと一緒に来て説明を聞いてました。それにしても皆さん、あまりも気持ちいいのでかなりくつろぎモードですねぇ。
説明の後は自由時間。質問のある方はガイドさんに聞いたり、自由に記念写真もできるようになっています。この自由時間が終わったらまた中央の石橋を通って慶会楼の特別観覧終了!観覧時間は40分位だったので、景福宮を観たことのない方はこの後ゆっくり見学して行かれてもいいし、景福宮光化門および興礼門前広場で行われる「朝鮮時代宮城門開閉および守門将交代儀式」も見学して帰ってもいいかも。「慶会楼の特別観覧」、皆さんもぜひ足を運んでみて下さいね!以上、ソウルナビでした。

慶会楼(キョンフェル)特別観覧

観覧料:5,000ウォン(7歳以上)
(景福宮の観覧を含む/青少年と老人無料観覧、割引なし)
観覧期間:3~10月
観覧時間:1日3回(11:00/14:00/16:00)
定員:1回60名(先着順)
休館日:火曜日
観覧チケット購入場所:フンネムン(興礼門)前チケット売り場
*観覧チケットは現地販売のみ。
*観覧時間の20分前までに先着順で販売。
(14:00観覧−11:00~13:40発売)
*慶会楼へは観覧時間の10分前に、慶会楼トンピョン門から観覧ガイドの方と一緒に入場します。
<2006.3.2>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-06-23

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