6号線デジタル列車【2001年】

えっここはどこ?地下の中の動く不思議な空間を体験。

こんにちは。ソウルナビです。
3月9日、ついに地下鉄6号線が完全開通しました!!
今まで未開通だったイテウォン、ハンガンジン、ボティコゲ、ヤクスの各駅がオープン。これで梨泰院(イテウォン)へ方面へラクラクと行けるようになりました。
6号線開通を記念し、ソウル市では6号線に「現代デジタル文化」をコンセプトにした「デジタル文化電車」の運行をスタート。デジタル文化と地下鉄、人間と自然の調和をテーマにした若い作家らの作品は、眺めているだけで思わずうきうき楽しい気分にさせてくれるでしょう。
地下鉄が美術館の役割も果たすことで、暗闇の中?退屈しがちな乗客に地下鉄の空間を楽しんでもらおうとソウル市が企画したこのイベント。わざわざこの電車が来るのを待つ人が増えたほど好評の「デジタル文化電車」、みなさんも是非お見逃し無く!!

今、 明らかになる「不思議な地下鉄」~

1両目:電子庭園 [ 演出担当 : シム・ヨンチョル ]
暗い空間に蛍光キノコといろんな色をした形而上学的な絵が、その名の通り‘電子庭園’を創りあげています。ここのテーマは、人間の生命力。ごく平凡な日常空間、地下鉄に生えたど派手な色のキノコはその象徴。照明によって座っている人の服まで蛍光色に見える楽しいこの空間は、一番評判がいいそう。

2両目:丸い太陽が昇ります [ 演出:キム・ジョンハン、イ・ヒョンジン ]
明け方の暗い空がオレンジに変わると丸くて真っ赤な太陽が昇る・・・一日はこんなふうに始まりますよね。でもは毎日、同じではありません。地下鉄での出勤に始まり、地下鉄で帰宅の途につく市民の日常を表現した「丸い太陽が昇ります」はビデオ画面に映し出される日の出のシーンが印象的。

3両目:ここに変な生物体がいるよ~ [ 演出 : ユ・ビホ ]
変な形の何だか分からない生物体が地下鉄車内にすきまなくびっしりと・・・。おじいさんは一体、これは何なんだ?というような感じでしたが、隣の小さな子供は好きなように名前を付けていました(^^)。殺風景な地下鉄の中を想像の空間、型にはまらない自由な思考の通路へ変えてしまうことが製作者の本望かも?

4両目:生命の道、文明の道 [ 演出 : キム・ユギョン ]
今まで見たこともない赤い車内の空間。形は見慣れていても構成する小さな細胞までは馴染みがない私たちの意識を代辯してくれるかのよう。この車両は何もかもが赤く、天井と座席の間にはいろんなラインが引かれています。このラインは私たちが進んで行かなければならないさまざまな道を表現しているそうです。特に細胞の結合と分離を映し出すデジタル画面は製作者の表現したいものをぎゅっと凝縮しているかのようです。

5両目:光の中へ [ 演出 : キム・ミヨン ]
いろんな色に反射するサイケな照明がまるで青い鳥が飛び回り、舞っているかのような黄色い蝶がファンタスティックな雰囲気を醸し出しています。お母さんの手を握っている小さな子供たちには揺れる光が星の光のように見え、こっくりこっくり居眠りをしていたおじいさんには幼い頃、故郷の田舎で捕まえようとした蛍の光のように見え・・・自然にいろんな想いが浮かんでくる空間です。

6両目:森へ [ 演出 : キム・チフィ ]
つり革には大きなコガネムシがぶら下がっているなど、地下空間に密林が出現!!人気の車両「森へ」は天井も床も何もかもが青。地下鉄の中にあらわれた密林の世界、ターザンが登場してもびっくりしないでね!!(^^)

7両目:海岸旅行 [ 演出 : ムン・ジュ ]
真っ青な海の世界を地下鉄で探検しよう!青い空間の中にモニターが演出する波の躍動は私たちを海へ海へいざないます。寄せては返す波にすべてをゆだね流れに身をまかせたら、人生はもっと楽になるんだろうなぁ。青い空間にマッチした青いシート、青いフロアに醸し出される新しい地下の空間!

8両目:現実的なタイムマシン−空間
[ 演出 : キム・キラ、 キム・ミンウ、 イ・ウン、 キム・ビョンジク ]
聴覚と視覚の出会いにより新しいマルチメディア空間をとなった「タイムマシン−空間」は、製作者らが地下鉄をいろんなイメージで創り出しました。天井にはホログラムで男性と女性の姿がさまざまに現れ、あちこちデコレイトされたボックスには座席と作品の境界を巧妙にぼかし、生活の中に融けていく・・・。また片側の壁いっぱいのスクリーン映像には地下鉄が進む道が映し出され、車内にいながら普通は見ることが出来ない空間を鑑賞することができます。自分が今いる空間とそうでない空間の自然な出会う、新しい空間。

とっても面白そうで見る価値あり!って感じの地下鉄小旅行(ミニ・トリップ)、いかがでしたか?6号線「デジタル文化電車」は当初の計画より1ヶ月長く、4月15日まで運行されるとか。楽しいひとときを味わえる不思議な電車に乗り続ける旅人、ソウルナビでした。

電車時間表

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-03-20

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