韓国で夢に向かって頑張っている日本人たち~「チング」

~お笑いで日韓の掛け橋になりたい!~

こんにちは!ソウルナビです。今日は韓国で夢に向かって頑張っている日本人たちシリーズ、第5弾!以前、このコーナーの第1弾で紹介した「TS」の吉井くんが2003年、新たに"ポカ"こと高須賀くんと漫才コンビ「チング」を結成し、韓国で再スタート!2004年の5月、韓国の日本大使館広報文化院で韓国初!の韓国語での漫才ライブを行い、日本&韓国で話題になったお2人。最近はソウルの"演劇の街"として知られている大学路の劇場で地元のお笑い芸人と一緒に生ライブを行ったり、日韓のイベント&雑誌&テレビに出演したりと大忙しのお2人に、今日は話を伺ってきましたョ。さっそく待ち合わせの新村へ行ってみましょう。

<「チング」のプロフィール>

本名:吉井真一(よしいしんいち)
出身地:神戸
誕生日:3月5日
今までの出演作品
<テレビ>「仮面ライダー剣」(テレビ朝日)/「ウッチャサ」(韓国SBS)/「しらばか」(KTV)/「最後のデート」(TBS) /中継王」(テレビ東京)/「笑いの巨人」(NTV) /「狸穴東京」(NTV) /「ID」(テレビ朝日)
<映画>「IKKA:一和」(川合晃監督)/「バーバー吉野」(荻上直子監督)
<CM>「YAHOO!Japan」/NTT DOCOMO北海道FOMA/ピザハット/ザウス/一太郎(VP)
<雑誌>「東京一週間」 趣味・特技:お墓参り/野球/競馬 好きな食べ物:デザート、おかんの手料理 好きなタイプ:笑顔がかわいい人/夢のある人 好きな映画:「殺人の追憶」/「ラブストーリー」
本名:高須賀浩司(たかすかこうじ)
出身地:愛媛
誕生日:8月22日
今までの出演作品
<テレビ>スカパーチャンネル「TERUのROUTE77」/「お笑いDOJO」(TBS)
<映画>「デコトラの鷲」(香月秀之監督)/「浪商のヤマモトじゃ」(白岩久弥監督)/「行動隊長伝・血盟」(横井健司監督)/「牝牌5」(片岡修二監督)
<CM>インターネット@リビング 趣味・特技:詩/野球/料理(カレー) 好きな食べ物:二十一世紀梨/カツ丼 好きなタイプ:きれいよりかわいい 好きな映画:「ラブストーリー」/「プリティーリーグ」
ナビ:お2人がコンビを組んだきっかけは?
吉井:もともと日本にいる時からお笑いライブの時によく見かけていたんです。初めて楽屋で一緒になった時、ポカ(高須賀くん)がセカンドバックを小脇に抱えて、セカンドバックですよ?!知り合いのお笑いタレントと「う~す」って感じで入ってきたんで、最初は大先輩だと思って「っはようございます」って挨拶してたんですけど、聞いてみたら(ププッ)実はデビューが1~2ヶ月しか変わらなくて。「なんやこいつ~」とは思わなかったですけどね、初めて話したのがそれでしたね。
高須賀:最初吉井くんはほんと静かでほとんどしゃべらなかったんですけど、(吉井:もともとシャイな性格なんでぇ~)会うたびにだんだん仲良くなって、お互い別々にコンビを組んでいながらよく一緒にご飯食べたり遊びに行ったりしていたんです。
吉井:よく悩みごととかも相談していて、僕が前のコンビを解散して相方を探している時、ちょうどポカも俳優として再スタートをしようか迷っていたんで、話をしたんです。コンビを組まないかって。
高須賀:その時は韓国に行ったこともなかったですし、正直少し迷いましたけど、また新たに韓国で頑張ってみようと思ったんです。
ナビ:韓国での生活は?
高須賀:最初はまったく韓国語も分からなくて・・・でも韓国語ができなきゃ韓国での活動も出来ないじゃないですか。それで韓国語の語学学校とかは通わずに独学で勉強しました。最初は言葉の勉強しながら韓国の芸能事務所にも売り込みに行ったりしていて。それから2004年の5月に日本大使館の広報文化院で韓国初ライブが決まったんで、それに向かってネタ合わせをしたりしてました。
ナビ:韓国での初ライブの感想は?
吉井:文化院でやった時は、日本からもテレビ取材もきてましたし、地元の人や留学生なんかもたくさん見に来てくれたんで嬉しかったですね。文化院の方がすぐ近くの養老院にも宣伝してくれたようで、おじいちゃんとかにも結構来ていただきました。
ナビ:ライブの後は?
高須賀:それから日本に一時帰国したんです。お金がなくなって(吉井:おとんにお金をもらいに)。もともと両親は漫才自体も反対していたんで、帰国してまた韓国で頑張りたいってことを伝えに。
吉井:その時おとんを説得したのが僕ですよ~(ははっ)。高須賀の実家は田舎にあって、家の周りは何にもないんですよ(高須賀:いやそんな田舎でもないって~。まあ町まで出るのにかなりかかりますけどねっ)・・・(後は長いので省略)
ナビ:それでお父さんは結局OKを?
高須賀:ええ。それでまたソウルに来ました。
ナビ:ソウルでのお住まいは?
高須賀:前からずっと使っているハスク(下宿)です。6畳ぐらいの狭~い部屋なんですけど、そこは日割りで計算してくれるんで韓国に来た時はいつもそこですね。普通、下宿だと半年とか1年とか、長期契約のところが多いじゃないですか?でもそこはアジュンマ(大家のおばさん)も親切ですし、短期で日本と韓国を行ったり来たりするには便利ですね。
ナビ:住まいも一緒、仕事も一緒、一緒にいる時間がほとんどですが、プライベートのお二人の関係は?
吉井:日本でもちょうど家が中野だったので、いつもどこかに行く時とかは家に寄ってから出かけたり。今でもいつも恋人同士みたいに一緒にいて。普通お笑いコンビって私生活は全く別っていう人も多いですけど、うちは特別なんですよね。仲良いっすね~。
ナビ:韓国でよく行くレストランは?
吉井:特に決まったところはないですけど、あっ、このカフェ(新村の「Flanel」)はよくネタ合わせに来ますね。このお店に来たらだいたいこの席(入口入って正面のソファ)に座るんです。やっぱ落ち着きますね~。食事は新村に食べるところがたくさんあるので、そこで済ませることが多いですけど、たまに日本食が食べたくなったら、ヨイドにある知り合いの日本料理店によく行きます。いつも良くしてもらって・・・すごくうまいんすよね~。
ナビ:服とかは韓国でも買われるんですか?
高須賀:ええ、韓国でも買いますね。でもだいたい普通の街の服屋だとサイズが小さくて、僕ら体が大きいのであまり合う服がないんです。だからいつも梨泰院(イテウォン)に行きます。米軍基地の近くでビッグサイズの服がたくさんあるし、この前もスタジャンとかTシャツとか買いましたし、けっこういいのありますよ。
ナビ:最近の生活や活動は?
吉井:そうですねぇ。基本的には韓国での活動をメインにしたいと思っているですけど、最近は日本のテレビ出演とか雑誌の取材、韓流関係のイベント、ライブとかの仕事が増えてきて、日本にいることも多いです。
高須賀:韓国にいる時は基本的に、大学路の劇場で行われるお笑いライブ「ウッチャサ」に出ています。1日3回なんですけど、他のテレビや雑誌の取材なんかがある場合はそっちが優先になりますね。
ナビ:韓国のテレビ出演は?
高須賀:韓国のテレビや雑誌などのインタビューや取材が今まで何度かあって、韓国MBC放送と「生放送・話題集中」にも出させていただいて、韓国のテレビ取材は3回受けたんですけど、先日も韓国KBS1の「現場ルポ第3地帯」という番組に「韓国で頑張っている日本人漫才コンビ」として、コプチャンチョンゴルの方と MAIさんと一緒に出ました。
ナビ:話は戻りますが、「ウッチャサ」のライブでのお客さんの反応は?
吉井:実際テレビに出ている人たちも一緒に出演していて、舞台はいつもすごい盛り上がりですね。韓国の人はとにかく反応がすごく良いんで。小さい劇場ですけどいつも満員で、毎回だいたい100人ぐらいのお客さんが集まります。いつも日本でライブをすると、10~20代の若い女の子が多いんですけど、こっちはもう子供連れのお母さんとか若いコとか、年齢層がかなり幅広いんすよね~。
ナビ:もちろん韓国語でのライブですよね?しかも客層もバラバラで苦労する点も多いと思いますが・・・
吉井:最初は韓国語を覚えるのが大変でしたけど、観客はほぼ地元のお客さんですからライブは韓国語ですね。年齢層の幅広さはあんまり気にならないです。年齢層に関係なくお客さんがすごく盛り上がってくれるので励みになります。オチで「(手を叩く)パボッ(バカ)」っていうのがあるんですけど、一緒にやってくれたり。最近は日本の子とかもライブ情報とかを見て旅行のついでに来てくれる子とか、留学生の子もたまにいて嬉しいですね。
ナビ:ネタとかは毎回違うものを?
吉井:毎回違うネタではなくて、いくつかある"持ちネタ"から選んでやります。「割り勘」のような日韓の文化の違いをネタにしたもので。舞台を踏みながらお客さんの反応とかも見れますし、その反応をみてネタを少しずつ直していったりしてます。
ナビ:このライブはいつでも観に行けるんですか?
高須賀:基本的に僕らが韓国にいる時はここでライブしてます。興味のある方は「チングのホームページ」で確認して下さい!
ナビ:これからの韓国での目標は?
吉井・高須賀:韓国の有名なお笑い番組にレギュラーとかで出ることですね。今で言うと、「ウッチャサ(ウッスムルチャンヌンサランドゥル:笑いを捜す人々)」みたいな、地元で人気のテレビ番組がありますよね。それにレギュラー出演して、韓国語で笑いをとれるようになりたいですね。そして韓国の観客を目の前に直接笑いを提供して、日本という国が韓国の人にとってもっと近い国になって欲しいし、日韓交流の掛け橋になれたらと思います。
それではナビで見ているファンの方々に一言
吉井&高須賀:韓国と日本を行ったり来たりしながらこれからも頑張って行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします。最近は日本での仕事が忙しくて(下記の5月の日本のスケジュール参照)、次に韓国に行くのは5月(2005年)になると思いますが、韓国にいる時は基本的に大学路でライブを行ってますので、是非1度遊びに来て下さい。
「チング」のお2人、お忙しいところご協力頂きありがとうございました。インタビューは新村のカフェで伺ったのですが、カフェから外に出た途端、日本の方に「写真撮ってください~」と声をかけられるというハプニングも。平均身長183cm、イケメンのお2人だから、かなり目立ちますね~。ナビ的には俳優でもいいのでは?!とも思ってちょっと聞いてみたんですが、話があればやります!とのこと。でもやっぱりお笑いがベースだそうですけど。これから韓国のお笑い番組で、チングのお2人が出演するのことを期待してます!頑張って下さいね。以上、ソウルナビでした。
チングのホームページ:yume.candypop.jp/
韓国滞在時のライブ公演場所
「タップアートホル(トップアートホール)」 
行き方:地下鉄4号線へファ(恵化・hehwa・420)駅2番出口を出て、すぐ横にあるマロニエ公園と文化芸術劇場の間を入ってまっすぐ突っ切ります。そのまま道路に沿って進み、突き当たりで左へ。少し行くと右側にあります。徒歩約3分。
「チング」の出演予定(日本)
5月5日:九州RKBのイベントに出演予定
5月14日~15日:横浜「あーすフェスタ2005」出演予定
その他、東京MXテレビの「週間STREET CHANNEL」で毎週土曜日に司会として出演。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-04-22

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