タンタンのソウル風景イゴッチョッ・第11回「潜入!ソウル観光ツアー」

このたび、日本から両親がツアーを利用して韓国へやって来ました。ツアーはなんと2泊4日という強行軍!中2日という非常にハードなスケジュールですが、せっかくの両親の訪韓、タンタンも同行しちゃえ!ってことでガイドさんにお願いしてツアーに同行させてもらいました。今日はそのツアー潜入(?)報告です~。

1日目

両親は23:30羽田発の飛行機でソウルへ。仁川空港には午前2時頃到着。ホテルに到着したのは午前3時半頃だったそうです。タンタンはその頃・・・ぐっすり夢の中でした~。

2日目

午前中は自由行動。タンタンは両親が宿泊しているホテルへ向かい9時頃、感動の再会!1時間ほどホテルの部屋でおしゃべりした後、テクノマートの地下にあるロッテマートでショッピング。そこでの一番の目的はお酒!ずら~っと並んでいるお酒の数々に母は感動(タンタンの酒好きは母親ゆずり!?)そこで紅葉のエキスが入った焼酎と炭で濾過した焼酎をそれぞれ2本ずつ購入。その他には松の実、果物用フォークなどを購入。とにかく両親は「あ、蒲焼だ!」「ナツメだ!」「蟹だ!」と目にするもの一つ一つに興奮! 特に父は初韓国だったので見るものすべてが珍しかったみたいです。
午後からいよいよツアースタート。
まず最初の目的地は歴代の王と王妃の位牌が祀られている宗廟。世界遺産にも指定されている宗廟は総面積なんと18万?。緑が多く池もあり、リスがタタタッと道を横切る・・・。なんとものどかな光景。紅葉の時期になったら素晴らしい景色になりそう。思わず都会の中にいることを忘れてしまいました。
#両親の感想「建築物が沖縄の首里城みたい。」
宗廟を見学した後はお待ちかねのお昼!メニューは石焼ビビンバ。正直、ツアーの食事なんて・・・とたいして期待してなかったのですが、予想外に美味しかったです~。ご飯はカラッとしていておこげもパリッ。べちゃべちゃ水っぽい石焼ビビンバがあまり好きではないので今回のカラッ、パリッの石焼ビビンバには大満足。母も今まで食べた石焼ビビンバの中で最高に美味しかったとニコニコ。父はなにしろ初めての体験だったので石の器が熱いこと、ぐっちゃぐちゃに混ぜ混ぜする食べ方など一つ一つが新鮮に映ったようです。
大満足の昼食の後はこれまた世界遺産に指定されている昌徳宮へ向かいました。大切な歴史遺産を保護するために昌徳宮はガイドツアー制になっていて私達は2時半の日本語ツアーに参加。入場を待っていると突然、ラッパの音や太鼓の音が!何ごと!?と思っていると朝鮮時代の格好をした衛兵達の行列がやってくるではありませんか!突然、始まった衛兵交替儀式の再現に両親は「おお!」と韓国に来たことを改めて実感しているよう。ソウルっ子にはもちろん、韓国客にも嬉しいイベントでした。
しばし衛兵交替儀式に見入った後、いよいよ昌徳宮へ入場。敦化門、仁政殿、宣政殿と次々に見学。秋とはいえ日差しが結構、強いうえにガイドさんの歩くスピードは半端じゃない!のんびり観光を・・・な~んて悠長に構えていたけれど実際はそんな甘いものではなかった!「みなさ~ん、こちらへ集まってください~。急いでください~。15分ごとに団体さんが入ってくるので急いで回らないといけません~!」ひえ~、置いてかないで~!!スタスタとすごい速さで先に進んでいくガイドさんについていくのに必死で建築物に目をやる余裕は正直、ない!そんな中でも印象的だったのが李方子妃殿下がお住まいになったという楽善斎。俗な言い方でいえば未亡人が住んだというそこは派手さはなく地味で落ち着いた雰囲気。ここで方子妃殿下が生活されたことに思いを馳せていると歴史の息吹が感じられるようでした。
暑いよ~、足が痛いよ~とちょっと泣きが入り始めたころ、「ここから後苑です。北に位置しているからまるで冷蔵庫の中にいるみたいに涼しいですよ~」とガイドさん。その言葉とおり(冷蔵庫はちょっと大袈裟かな?)、後苑(日本では秘苑という方が一般的かも。)に一歩足を踏み入れた途端、スーッと気温が下がったのが分かりました。本当に涼しい!緑の中の散策に一同、大喜びでした。
1時間30分の昌徳宮見学。かなりの早足で進んでいくのでちょっと大変でしたが見る価値あり!本当に素敵な古宮でした。
#両親の感想「疲れたけどすごく素敵なところ。ゆっくり周れたらもっと良い。」
昌徳宮を見学し終えたところでタンタンは用があってツアーから離脱。一行はその後、新羅ホテルの免税店、海鮮鍋の夕食、63ビルの夜景を楽しんだそうです。

3日目

3日目は午前中から観光。本日最初の観光は漢江クルーズ。ホテルをチェックアウトし遊覧船乗り場へ直行しました。悠々と流れる漢江に感嘆したり、高層住宅の多さにびっくりしたり・・・。心地よい風に吹かれながらそれぞれ思い思いに漢江クルージングを楽しみました。
#両親の感想「すごく良かった。今度は夜、乗って夜景を楽しみたい。」
約1時間30分のクルージングを楽しんだ後は昼食です。メニューは参鶏湯。母は前に食べたことはあるけれど初めての父は鶏一羽まるまる入った料理にびっくり。どうやって食べるのか食べ方も分からず戸惑い気味。スープを口にし、鶏肉をつつき・・・中から高麗人参やらナツメ、栗、ニンニクなどが次から次に出てくるのにまたまたびっくり。よっぽど美味しかったのかスープも残りの一滴まできれいにペロリ。母もあっさりスープにご満悦の様子。ちょっと疲れ気味の2人でしたが参鶏湯を食べて元気復活。疲れたときには最高の一品ですよね~。

あっさりスープの参鶏湯を堪能したお次はロッテワールドの免税店へ行き、その後、ロッテワールドでの自由行動。まず民俗博物館を見学。中でも朝鮮時代の貴族や庶民の生活を再現したミニチュアの人形は圧巻!両親ともに「よく出来てるね~。すごいね~。」と感心することしきり。還暦祝い、市場、農家の朝、貴族の遊びなどどれも生き生きしてる!精巧な作りに思わず「素晴らしい~」。

民俗博物館を出るとすぐ食堂が!さっき参鶏湯を食べたばかりなのに3人ともお腹がぐ~。美味しそうな食べ物の匂いに誘われて「酒幕」というお店で素麺と海鮮パジョン、マッコリを注文。これが美味しいのなんのって!絶品でした!特にパジョンが大人気。みんなお腹いっぱい~と言いつつもパクパク。マッコリだけじゃなくて韓国人の中にまぎれて食べるその異国情緒たっぷりの雰囲気にも酔ったらしく父も母もほろ酔い気分。それにしても昼間っからマッコリって考えてみるとすごいかも!
満腹になったお腹を抱えてロッテワールドのアドベンチャーへ。「遊園地~?」と全く期待していなかった両親ですが一歩、足を踏み入れた途端、夢のような世界に大はしゃぎ!はしゃぎまくる両親(特に母)を連れてジャングル探検、ダイナミック・シアター、クレージーバンパカーなど乗りまくり。あのすごいはしゃぎ振りはもしかすると少しお酒が入ってたせいもあるかも・・・(汗)
#両親の感想「つまんないって聞いてたけど楽しかった。すっかり童心にかえった。」
ロッテワールドで童心に帰った後はプルコギの夕食。実はさっき食べたパジョンのせいであまり食欲がなかったのが残念。それでもお肉が柔らかくて美味しかったです~。特に父はすき焼きが大好物なので韓国風すき焼きも気に入ったよう。母はナムルが美味しいとナムルばかり食べてました。

いよいよツアー最後の観光地、東大門市場で約2時間半の自由行動。ドウータ、ミリオレなど軽~く一周りしたけどあまり興味を引く物はなかったらしく「韓国のかき氷が食べたい。」という両親の要望に応えるべくアイスベリーへ向かいました。タルギピンスを2人前注文し、運ばれて来たどでかいかき氷に両親は目を白黒。韓国式にぐちゃぐちゃと満遍なく混ぜ混ぜし、3人でつついた韓国風かき氷。家族とはいえ3人で一つの食べ物をつつくのは初めての経験だったんじゃないかな~。郷に入っては郷に従え、ちょっと温かい気分になれる体験でした。

4日目

一行は帰国のために仁川空港へ。ここで両親とお別れです。別れを惜しむ間もなくバタバタとバスに乗り込み両親は行ってしまったので感傷に浸ることもなくかえって良かったかも。途中、お土産屋さんに寄り、午前3時頃の飛行機で一路日本へ。お疲れ様でした~。

振り返ってみると怒涛のような4日間。かなりの強行軍でしたがすごく充実したツアー内容だったと思います。
フリーだったら短い時間にこれだけあちこち周るのは無理!ツアーってあまり魅力なさそう、なんて思ってたけど効率的にソウルの街が見たい!っていう人にはかなりオススメかも知れません。
最後に両親の総合感想です。
父 : 「今回の旅行で韓国が身近な国になった。1ヶ月くらい滞在してあちこち行ってみたい。」
母 : 「初めてのツアーだったけどすごく充実していて良い旅行だった。」
以上、タンタンのソウル観光ツアー潜入報告でした~。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-10-07

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