コーミィの子供と一緒に旧正月(ソルラル)を過ごしてきました!

日本から友人も便乗して韓国のソルラル体験、おまけに周辺の観光&おいしいもの食べ歩き!!

『セヘボッ マニパドゥセヨ~』こんにちは。コーミィです。みなさんはソルラル(旧正月)いかがでしたか?
去年のチュソク(秋夕)同様、今年のソルラルも短かくてあっという間に過ぎ去りました~。
祝日前日に雪が降った影響で車での帰省を断念した方も多かったそうですが、それでもやっぱり地方からソウルへ戻るUターンラッシュはすごかったです^^;今年のソルラルはいつものように義母の家に帰省しましたが、日本から遊びに来た友人も一緒に連れて行きました。友人は2回目の韓国旅行でしたが旧正月は初体験です。友人も主人の家族も最初は意思の疎通が大変そうでしたが、ゼスチャーを交えながら楽しく会話できるようになると、思ったよりもすぐに打ち解けていました。
今回は義母の家で過ごしたソルラル旅行記をお伝えします!

金浦(キンポ)空港で友人をピックアップ後、そのまま高速に乗って義母の家へ

2月11日(木)夜10時半、羽田を出発して金浦(キンポ)空港に到着した友人をピックアップ。
そのまま友人を連れて主人の実家がある全羅南道へ夜11時頃金浦空港を出発しました。ソウルから高速道路で3時間半の道のりの予定でしたが、途中大吹雪にあって減速しながら進むことになり予想を超えて5時間ほどかかりました。到着したのは早朝4時で、起きて待っていてくれた義母に挨拶した後、のんびりする間もなく長旅の疲れでみんなすぐに就寝。
翌日はゆっくり目に起床。
友人が東京から沢山のお土産を持ってきてくれたので、さっそく朝ごはんでいただきました♪友人のお母さんお手製味噌を使った味噌汁と、お手製梅干し。おふくろの味を感じました~。
韓国人の義母は意外と日本食が好きなようです。友人が持参した広島の”カキ醤油味付けのり”と秋田の”味付け納豆”、”たまり漬けたくわん”がおいしいとはまっていました。それ以外にも日本酒やおつまみやお菓子など地方の名産品を購入できる『アンテナショップ』、いわゆる”物産館”で友人が購入してきてくれた珍しい珍味の数々。日本全国のご当地グルメを韓国で堪能できちゃいました。えっちゃん、ありがとう★

地元のスーパーを覗いてみました~♪

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午前中は近所のスーパーでショッピング。
最近新装開店したばかりのスーパーは、ソウルにあるマートとも引けを取らないくらいきれいでした。
いつも行っていた近所の雑然としていたスーパーとは違い格段にレベルアップ!友人は早くもお土産リストのチェックに入念。
スーパーやマートが市場よりもいい点は、果物1個から買えるのがいいですね。
ソルラルでお供え物に使う大きな梨と今夜の夕食の食材を購入。

海へドライブ

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スーパーで買った食材を家に置いて再度車に乗って出かけました。義母の家から車で15分ほどで海まで行けちゃいます。この地域は赤っぽい色をしたファント(黄土)と呼ばれる土地が多いのですが、この土で育った野菜は栄養価が高くておいしいと人気です。夏は海水浴、冬は海釣りを楽しめます。貝やナクチ(手長ダコ)、そしてスンオ(マス)が有名。
海水浴場周辺には刺身や魚料理を味わえるお店が沢山あり、テレビにも出たらしい、こちらのお店で値段交渉してみました。
日本から来たんですと言ったら、沢山サービスしますよと親切だったお店のおかみさん。
海を望みながら食事ができます。
ヘムルタン(海鮮鍋)は、生きたナクチ(手長ダコ)が豪快に入ります。タコをしゃぶしゃぶして食べていると、さらにウロクという魚やサザエ、アサリ、エビがお鍋に追加されました。
付け合せのおかずはこの地域ならではのチョッカル(塩辛)や海苔の酢和え、生牡蠣、お餅も出ました。
意外とおいしかったのは、薄切りにして揚げたサツマイモ。
子供だけではなく大人が食べてもおやつ感覚で大好評。

家での~んびり&夕食はサムギョップサル

ドライブから戻るとテレビを見てのんびり過ごしたり、義母のお手伝いでナムル用の野菜の下処理をしました。豆もやしの豆とヒゲを取るのは手間がかかりますが、4人でやればあっという間。年配の人達は床に座って作業をするのが好きですよね。実は床での作業は苦手なコーミィ。腰が痛くなるのは私だけでしょうか!?
夕方、義姉家族と義弟がやって来ました。みんなでサムギョップサル(豚三枚肉)パーティです。
お肉を堪能した後はコモブ(義姉の旦那さん)特製キムチ鍋で締め。家族の中で一番料理が上手なんです。
友人は東京・新大久保のコリアタウンで食材を買ったり、自宅で韓国料理を作ったりするのが好きなので、キムチ鍋や焼き肉の漬け合わせのパジョレギ(ネギダレ)の作り方に興味深々。

ソルラル前日、市場へお買い物&お供え物作り

今日は朝から大忙し。
市場へお供え物の食材を買出しに行き、ソルラルで供えるお供え物を作ります。ここの市場は月に2回だけ立つ即席市場ですがソルラル前日だけあり、沢山の人で混み合っていました。
市場で売っている食材は新鮮そのもの。豆もやしは、自家栽培で育った状態のまま売っていて採れたてシャキシャキ。
魚や海老で作ったチョッカル(塩辛)やヤンニョンケジャン(蟹のヤンニョン漬け)&カンジャンケジャン(蟹の醤油漬け)などもあり、友人はこの地域ならではの味を求めて塩辛とヤンニョンケジャン、そして海苔をお土産にお買い上げ。
食材の買出しが済んだらすぐにお供え物の調理に入ります。
韓国の家庭によって様々なスタイルがあり、宗教上こういう行事をしなかったり、女性だけが働く家もあったり色々だとか。主人の家では男性陣も大事な働き手。それぞれ担当が決まっています。お料理上手なコモブ(義姉の旦那さん)は材料を切り揃える担当。主人は揚げ物担当。私と義弟が焼き物担当です。義姉は仕事で来れず、もう1人いる義姉は家族で釜山の親戚の家へ行ったので、今回は友人に助っ人としてお手伝いしてもらいました。楊枝でカラフルに材料を刺したコジと呼ばれるものは友人作。上手にできました!娘もチヂミ作りのお手伝い。
調理中、形の不出来な物ができたら、それをおつまみにビールを飲みながら作るのがここの家のスタイルです。

お料理が済んだら、さっぱりしにチンジルバンへ

油を使う調理の後は体中揚げ物のにおい。後片付けをした後は私と友人二人で徒歩5分のチンジルバンへ。
娘は従姉妹と遊んでいてママがいなくても大丈夫。
こういう時大家族だと見てくれる人がいるので楽チンですね。チンジルバンは、私達のようにお供え物作りを終えてやってきた人達で芋洗い状態でした。それでも大きな湯船に入るのはすごく久しぶりだったので、気持ちよかった~。温度の違うお風呂が4種類あり熱いお湯とぬるいお湯を交互に入ってのんびり過ごしました。サウナには入らずお風呂だけ楽しんで1時間半後に家に戻ると、みんなからもう戻って来たの?早いねと言われてしまいました。韓国人達はチンジルバンに行くと1日中くつろいでいますよね。
お風呂に入ったらお腹が空いてきました。義母の特製ナムルを即席ビビンバにしてみました。
全羅南道の焼酎”イプセジュ”と一緒に。晩酌した後さらに姪っ子達とみんなで夜食のラーメン。
豆もやしとキムチ入りでピリカラさっぱり韓国ラーメンの出来上がり。
ちょうどこの日はバンクーバー冬季オリンピックの開会式。みんなテレビに夢中でした。

いよいよソルラル当日

朝8時頃からお供え物の盛り付けに取り掛かり、9時過ぎにはチャレ(儀式)が始まりました。男性達が正装して先祖に挨拶。
チャレが済むと、すべての料理を少しずつ切り取ってお皿の中へ入れて外に置いておきます。あの世へ戻られる先祖達のお土産用なんだとか。その後は子供達が両親や親戚達に挨拶してお年玉をもらいます。友人は義母の韓服を借りて着ました。

タミャン地域へドライブ&昼食、そしてソウルへ


チャレ(儀式)の後はそのお供え物で朝食を取りました。
通常ならその後、ユンノリという伝統の遊びをしたり、トック(韓国餅)スープを食べたりするのですが、私達が今日中にソウルに戻ることになり、ソウル方面へ戻りながらドライブもできる地域を探し、みんなでタミャン(潭陽)へ行きました。
新しく高速道路ができたお陰で1時間ほどで目的地に到着。
この地域は竹の里として有名です。昼食場所は、筍の刺身(ジュクスンフェ)で人気のあるレストラン。
筍テンジャンチゲ定食と筍の刺身を注文。
料理が出され筍の刺身はどこかなぁと探してみると、何やら酢コチュジャンで和えた赤いものが刺身?らしい。
筍の刺身ならぬ筍コチュジャン和えは、せりと一緒に食べると春の香りを感じられておいしかったですが、自分が想像していたのとは大分違うものでした。筍入りテンジャンチゲは、日本のお味噌のような甘めでやさしい味がして、もち米竹筒ごはんとよく合いました。


この地域は竹林だけではなく、メタセコイアの街路樹でも有名だそうです。数ヶ所に群生していて、車で通れる所もあれば、サイクリングロードになっている通りは今日のような寒い日でも自転車に乗る家族連れでにぎわっていました。竹のテーマパーク公園があると聞き、そこも寄ってみたかったのですが、すでに午後4時となりソウルに戻らないといけなくて今回は断念。
季節のいい時期にまた来てみたいと思います。
義母達と現地でお別れしジョンジュ(全州)ICから高速道路に乗ってソウルに戻りましたが、想像通りチョナン(天安)手前でUターンラッシュ、距離40kmもの大渋滞に遭遇。友人を車の中で長時間拘束させるのはせっかく韓国旅行に来たのにかわいそうだと、主人が機転を利かせて私と娘と友人をチョナン(天安)駅で降ろしてくれました。ここは地下鉄1号線がソウルまで通り、急行に乗ればかなりスムーズに家までたどり着けます。ちょうど急行電車に間に合いソウルの我が家へ。その間主人はチョナン駅周辺のチンジルバンで汗を流し休憩してから数時間後に出発。なんとか渋滞から逃れてソウルの自宅に着きました。翌日は明洞&南大門へお買い物。友人は5泊6日のソルラル韓国縦断旅行をハードにこなし、思い出深い旅行になったと楽しんでくれたようでした。コーミィはこれから娘と二人、半年振りに日本へ一時帰国してきます。それではみなさん、またお会いしましょうね。
以上、コーミィがお伝えしました!

◆◆レストラン情報◆◆

<ヘムルタン(海鮮鍋)の店>
店名:ムアン・ホルトン・イェッナル・フェチブ
住所:全羅南道 ムアン郡 ヒョンギョン面 オリュリ ホルトン1368ー1
電話番号:061ー452ー2622
◆行き方:ソウル→西海安高速道路→ムアンIC→ホルトン海水浴場まで車で20分

<筍の刺身・筍テンジャンチゲ定食>
店名:ソンジュクジョン
住所:全羅南道 タミャン郡 タミャンウップ ベックドンリ680ー1
電話番号:061ー381ー9988
◆行き方:ソウル→京釜高速道路→デジョン・ノンサン高速道路→湖南高速道路→88オリンピック高速道路→潭陽IC→車で5分

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-02-24

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