幻想的な夜の王宮で、朝鮮王朝時代の王が見ていた景色をのぞいてみよう!
こんにちは、ソウルナビです。ソウルでも人気ある観光スポットの1つ、古宮。昌徳宮(チャンドックン)や景福宮(キョンボックン)など、朝鮮時代の歴史を感じさせる元王宮は昼間いつも多くの観光客で賑わっています。しかし夕方になると王宮の門はすべて閉じられ、夜は中に入ることができません。しかし数年前から、期間限定ながら夜も特別に開放されるようになり、ソウル市民も旅行者も、おそらく王だけが知っていた夜の王宮の姿を楽しむことができるようになりました。冬、春、夏、秋と季節ごとに行われる夜間開放のイベントは今年(2015年)も古宮の昌慶宮、景福宮、昌徳宮にて行われました。今回は秋の夜間開放を前に、冬の夜間開放時の昌慶宮の様子と夏の夜間開放時の昌徳宮の様子を、写真でお伝えしましょう。さっそく行ってみよ!
昌慶宮・冬の夜間開放
昌慶宮は自由観覧。思うままにまわります。
<弘化門+明政門>
<明政殿>
<歓慶殿、景春殿、通明殿、養和堂、迎春軒/集福軒>
<青紗燭籠の灯りがキレイ>
<春塘池、ソウルタワー>
昌徳宮、月灯り紀行(夏の夜間開放)
昌徳宮の夜間開放は予約制。受付でイヤホン付きの器械を受け取ります。ガイドの案内はこちらから。ツアーはいくつかのグルーに分かれて出発。「月灯り紀行」らしく、そらにはほぼ満月が。
<敦化門>
<錦川橋、仁政門>
<仁政殿>
<夜の松景>
<楽善斎、寿康斎>
意外に急な階段をのぼると、上には月を見るための建物が。
まっくらな夜道を進みます。
<宙合楼、芙蓉亭>
月灯り紀行のハイライト。池の前、灯りに照らされた宮殿は本当に幻想的! 琴の生演奏の音色も聞こえます。
ライトアップされた昌慶宮の植物園が。くぐると長生きするという門「不老門」もくぐります。
<演慶堂>
最後は伝統音楽の公演。入口で伝統菓子とジュースをもらい、公演を鑑賞します。
公演のあとはまっすぐ敦化門へ。ぐるっとまわったらしく、意外とすぐ。門で記念品を受け取ります。
いかがでしたか?夜の王宮。横にいる人も見えない、真っ暗闇の王宮はとても都心の中にあるとは思えないほど。途中で誰かいなくなっても気が付かないほどの夜の闇は、心が洗われるようで新鮮な体験でした。そんな暗闇に浮かび上がる王宮、暗闇に流れる伝統音楽の音色。雰囲気もどれもすばらしかったです。ちなみに夜の昌徳宮に入ったとたん、何か横切るものが。犬?猫?その正体はたぬき。時代が変わり王様もお姫様も女官たちもいなくなり、誰もいなくなった夜の王宮で、たぬきが密かに王様や女官に化けているかも?そんな王宮に佇むたぬきを思い浮かべると少し寂しく、ちょっとユーモラスな気分になります。でも最近は夜も人間たちがたくさん訪れて、たぬきたちもちょっとびっくり!?そんなたぬきもいる夜の王宮に、機会があれば是非訪れてみてくださいね。以上、ソウルナビでした。