牡蠣ちゃんぽん、食べ比べ!

冬の味覚がやってきた!今日のお昼も牡蠣ちゃんぽん♪

こんにちは!おにぎりです。ソウルの街も11月下旬に近づくと本当に体の底から寒さが…もともとさほど寒がりではないおにぎりですが、それでもやっぱり寒いな~って思ってしまいますね。そんな時に、ホッとさせてくれるのが温かい料理。特に麺類などは、冷えた体をやさしくじんわりとあたためてくれる最強の友!そして、日本にいた時にはお目にかかったことがなかったのですが、こちらソウルにて初めてお会いしたのが、牡蠣がたっぷりと入った冬の味覚、「牡蠣ちゃんぽん(クルチャンポン)」!
韓国で食べるチャンポンといえば、とうがらしの粉がたっぷりと入った、いかにも韓国らしさがムンムンしているものなのですが、牡蠣チャンポンは目にも心にも優しいオフホワイト♪白濁スープが情熱的な真っ赤なスープとはひと味もふた味も違ってクセになるおいしさなのです。また牡蠣は日本でも有名ですが、「海のミルク」と呼ばれているほど栄養面でも期待できる食材。古来から日本人だけではなく、ジュリアス・シーザーや、お釈迦さま、そしてフランスの皇帝ナポレオンも、この味と栄養分のとりこになっていたそうです。(韓国ではどんな方が食べていたのでしょうね)また「R」 のつく月においしいと言われる牡蠣は冬がその旬の本番!とはいってもソウルにある中華料理店のどの店でも牡蠣ちゃんぽんを扱っているとは限りません。あったとしても「予約制」だったりすることもあるいわばレアな?一品なのです。いくらおいしい牡蠣ちゃんぽんでも、お店によって若干の味の違いやそのお店秘伝の味があるはず!そこで今回のぶっとび!では、おにぎりが厳選した3つの中華料理店と、ちょっと変り種の牡蠣ちゃんぽんを徹底的に比べてみて、キングオブ牡蠣ちゃんぽんを決めてみたいと思います!それではいってみましょう!
今回は、次のように☆の数で評価をしてみました。最高は☆☆☆(星3つ)
1.【ひと口目のスープのコク】
2.【ひと口目の麺のゆで具合】
3.【牡蠣の数】
4.【野菜の種類】
5.【麺とスープのからみ具合】
6.【全体的な感想】

「萬里香(マルリヒャン)」 @新村(シンチョン) 牡蠣ちゃんぽん 5,000ウォン

さあ!それではまず1軒目のお店に足を運んでみましょう!かねてからこのお店の前を通るたびに「冬の味・牡蠣ちゃんぽん」という案内を見るたびに、ああ~食べたいっ!と気になっていた新村(シンチョン)にある正統中国料理店「萬里香」。なんと出前も予約も受け付けません!という、ソウルにあるお店の中ではちょっと他のお店とは違う感じ?おにぎりもちょっとドキドキしながらお店の中へ。メニューも見ないで第一声から「クルチャンポン ハンジャン ジュセヨ~(牡蠣ちゃんぽん1杯お願いしま~す)」
牡蠣ちゃんぽんって、頼んでからだいたい20分くらいは待たされることが多いみたいです。なんでも殻のついた牡蠣を市場から仕入れてきて、いざ出陣!というときにはじめてお店で殻を剥くから、その分の手間がかかるとか…まだかまだかと待ちわびている間が本当に長く感じるのですよね!待っている間には、付け合せで出てくるキムチやたくあんなどを食べて…。
このお店で初めて食べる料理、そして今回の課題?である牡蠣ちゃんぽん。運ばれてきた時に、思わずいつものクセで牡蠣の数を数えてしまいました。それとスープの色も…では食べてみましょう!
おにぎりはいつも、麺類を食べる時、それも初めて食べるものなどは、まずスープから味を見てみます。今回もそうなのですが、ちょっと…ぬるいっ!?なんかフーフーしなくてもすぐに口に運べてしまってこのあたりはやや残念かな。そのおかげか、いまいちスープの味自体に深みが感じられず…やっぱり最初のひと口の印象は大事ですよね!と、いうわけで
1.【ひと口目のスープのコク】☆
さて、では麺にいってみましょう!どうですかこの黄金色に輝く麺!これまで他のお店で食べてきたものと同様、もちろん生の麺!ラーメンではインスタント麺が主流の韓国でも、ことにちゃんぽんやチャジャン麺に関しては生の麺でいただくことができます。でも、こちら「萬里香」の麺は他のお店よりも若干細めの麺かな?という印象を受けました。また最初のひと口の歯ごたえももちろん、コシもよくなかなかのお味。
2.【ひと口目の麺のゆで具合】☆☆と半分
では今回の牡蠣ちゃんぽんの目玉とも呼べる、主役の牡蠣の数です!おにぎりは、エビチャーハンに入っているエビなどもすぐに数えてしまうくらいなのですが、牡蠣ちゃんぽんの牡蠣の数にだってうるさいですよ!ひとつふたつみっつ…と、パッと見ただけでも5粒!もちろん大小いろいろ揃っています。あと、麺をよ~くひっくり返してみて…え~とこちらの牡蠣の数は全部で12粒ありました!その中でも特に大きいものをみつけた時の喜びってひとしおですよね!でも、のんびり食べていると牡蠣がどんどんしぼんでしまうので、プリップリのうちにいただきます!牡蠣が主役の麺料理ですから10粒以上も入っているのは合格点ではないでしょうか?殻を剥くのも大変そうですね…。もちろん、仕入れの状況によって若干の差はあるそうですが、でも基本的に10粒以上は入るとのことでした。
3.【牡蠣の数】☆☆☆
栄養たっぷり!という印象のあるちゃんぽん。もちろんおいしいスープやコクが生まれるには主役を支える脇役の面々だって重要です。こちらの牡蠣ちゃんぽんに入っている野菜は…人参、玉ねぎ、小松菜、えのき、白菜、ときくらげが1つ入っていました。ちゃんぽんや他の麺類の専門店ではなく、ごはんものやその他の中華料理も出しているお店なので、基本的に注文されてから1杯ずつ作っているそう。だから野菜の量や種類はいつ食べても一定になっている、とのことでした。
4.【野菜の種類】☆☆と半分
麺料理で大事なのが、麺とスープのからみ具合ですよね。ちゃんぽんに使われる麺はだいたいのところでストレートタイプのもの。縮れ麺とはちょっと異なり、スープの味が麺にからみつく、という印象はあまりないように感じるのですがいかがでしょうか。こちら「萬里香」のスープはちょっと全体的に薄い感じがするので、よけいにスープとのからみ具合がもうひとつ、といった感じを受けました。
5.【麺とスープのからみ具合】☆
麺のゆで具合や、具の野菜の量や種類などは合格点だと思うのですが、いまいちスープがぬるくて水っぽいような気がしました。それがやや心残り…
6.【全体的な感想】☆
<萬里香>※移転
* 住所 : ソウル市西大門区(ソデムング)滄川洞(チャンチョンドン)2‐31
* 電話 : 02-393-5863
* ファックス : なし
* 営業時間 : 11:50~21:00
* 休業日 : 毎月第1,3日曜日、旧正月、チュソッ(韓国の旧盆)
* クレジットカード : 可
* 駐車場 : なし
* 日本語 : 不可
* 日本語メニュー : なし
* ホームページ : なし

「梅花(メファ)」 @弘大(ホンデ) 牡蠣ちゃんぽん 5,000ウォン
お次は、以前ナビでもご紹介しましたが、弘大(ホンデ)にある本格中華料理のお店「梅花(メファ)」。初めてこちらを訪れた時に、知人のオススメの言葉通り「牡蠣ちゃんぽん」を食べて、そのおいしさに感動したのが、おにぎりが牡蠣ちゃんぽんの魅力にはまったきっかけ!そんな思い出もあるお店でいただく2杯めの牡蠣ちゃんぽん。今日も運ばれてくるのが待ち遠しいな~!
初めて食べた時には、そのコクの深さに感動したおにぎり。今回もその期待は裏切られませんでした!口に運んだ時にまず感じる、野菜から出たダシの味、そして牡蠣の風味がよくマッチしていて、冷えた体の奥までしみ入るおいしさです。
1.【ひと口目のスープのコク】☆☆☆
こちらの麺も、他のお店と同様に、ちゃんぽん用の生麺を使っていて、ひと口目からシコシコとした歯ざわりが楽しめます。また、食べ終わるまであまり伸びることもなくて最後までおいしくいただけました!ただちょっと、当日のおにぎりの体調がいまいちで、全部食べきることができなかったのが残念!
2.【ひと口目の麺のゆで具合】☆☆
そしてお楽しみの牡蠣の数!ひとつふたつ…と数えてみたら、なんと20粒近くも入っていて驚き!そして、かなり食べ応えのある大きめの粒も入っていて、満足度も高し!こちらも時間がたつごとにどんどん小さくなっていくので、早めに食べましょう!
3.【牡蠣の数】☆☆☆
こちらの野菜も、にんじん、たまねぎを中心に豪華なラインナップ。それにしても、よ~く炒まった野菜の味がスープにしみ出ていて本当においしい!
4.【野菜の種類】☆☆

ちゃんぽんが運ばれてきた時に、すぐに味をみるのがスープ。そして次に麺にいくのですが、その時に麺とスープのからみ具合まで気になるのがおにぎり。こちら「梅花」のちゃんぽんは、スープもちょっととろっとしていて、からみ具合もグー!!
5.【麺とスープのからみ具合】☆☆
こちらのお店で牡蠣ちゃんぽんを食べたのは今回で2度目。そのせいか、初めて食べた時のあの衝撃は今回は受けることがなかったのですが、でもおいしいことには変わりはありませんでした。それにしても、やっぱりおいしいものを食べる時には、空腹で行くに限りますね。今回はちょっと前食からの時間が短く、残念ながら残してしまったのが心残りでした。
6.【全体的な感想】☆☆
<梅花>
* 住所 : ソウル市 麻浦区(マポグ) 延南洞(ヨンナムドン)27-3
* 電話番号 : 02-332-0078、 02-332-0118
* ファックス  : なし
* 営業時間 : 11:30~21:30
* 休業日 : 新正月、チュソッ(韓国の旧盆)
* クレジットカード : 可
* 駐車場 : あり(10台程度、無料)
* 日本語 : 社長さんがいらっしゃれば可
* その他情報  : メニュー:中国語表記あり
「ヘンウン閣」 &新村と梨大の間  牡蠣ちゃんぽん 5,500ウォン
そして最後を飾るのは、おにぎりの下宿のすぐそばにある「ヘンウン閣」。こちらも、かねてから土日のお昼を出前してもらっているおなじみの店なのですが、先日もらったメニューに、なんと「冬限定・牡蠣ちゃんぽん」の字があることに気がつきました。そこでさっそく、出前ではなくお店へ出向いて味をみてみることに!
いつもは普通のちゃんぽんやポックンパッ(チャーハン)を頼むおにぎり。で、出前のせいかやはりできてすぐの味をそのまま、というのはなかなか難しいようで、いつももうひとつ…といった印象を受けていました。でも今回はお店で食べるからできたてのあっつあつが楽しめることでしょう!
まず運ばれてきたスープの味をみてびっくり!!これまでのどのお店にもない、かなりスパイシーな味わい。よ~くみると、すりつぶしたにんにくがかなりたくさん浮いているのが見えます。また、コショウもふんだんに使われているようです。これはおにぎり的にはかなり満足な味わいですね!
1.【ひと口目のスープのコク】☆☆☆
また、麺も生麺ですが、ちょっと細めな感じが食べやすくて良い感じ。さすが作りたて。ゆで具合もバツグンですね。
2.【ひと口目の麺のゆで具合】☆☆
お楽しみの牡蠣の数。こちらも15粒とかなりの健闘をみせてくれています。値段が5,500ウォンと、これまで食べた中では一番高いけれど、それなりに粒も大きい身のしまった牡蠣が味わます。
3.【牡蠣の数】☆☆
運ばれて時からパッと目を引いた、色とりどりの野菜たち。こちらでは定番のにんじん、たまねぎ、青菜に加え、たけのこにマッシュルームなど、まるで五目そばのような豪華な野菜の使い方で、これもおにぎり的には大満足!!
4.【野菜の種類】☆☆☆
スープ自体が濃厚で、しかもとろみも少しついているので、麺との相性もばっちり。本当にスープを最後にすするまでもなく、麺を食べている間にどんどんスープがなくなっていくのがわかりますね。
5.【麺とスープのからみ具合】☆☆
そして全体的な感想ですが.…いやあ~ここのこれまでの料理からして正直さほど期待をしていなかったのですが、なんといってもスパイシーなスープといい、豊富な野菜といい、これまで食べた牡蠣ちゃんぽんの中では1番の味わいかも…。それにしても今回痛切に感じたこととしては、やはり下宿の隣りにあって、すぐ近くだから味もさほど変わらないだろうと思っていた「出前の味」も、なんといってもラップのかからない、できたてを味わうに勝るものはないということですね…。これからはこれまで出前で食べていた料理も、お店まで足を運んで、再度その味を確かめてみたいと思います。
6.【全体的な感想】☆☆☆
<ヘンウン閣>
* 住所 : ソウル市 西大門区(ソデムング) テシン洞(ドン)16-15
* 電話 : 02-312-3300
* ファックス : なし
* 営業時間 : 10:00~21:00
* 休業日 : 年中無休
* クレジットカード : 可
* 駐車場 : ビルの前に数台分あり
* 日本語 : 不可
* 日本語メニュー : なし

いかがでしたでしょうか!?なんとも書いている間もおなかがいっぱいになってしまった今回のおにぎりのレポート。次回お会いする時までに、またベストフードを見つけたいと思います!あ、そうそう、今回食べた3店の中では、体調の面や、食べた時間にもよりましたが、1番おいしくて満足できたのは、やはり最後の「ヘンウン閣」のものでした。それでは皆さん、またお目にかかりましょう!

<おにぎりのおまけ>
なんと、冬の期間だけでなく1年を通して食べられる牡蠣ちゃんぽんがあった!?以前ナビでご紹介した狎鴎亭(アックジョン)にある中華料理店「東天紅(トンチョノン)」では、お店の1番人気メニューである四川タン麺(サチョンタンミョン)が実はこのお店の「牡蠣ちゃんぽん」だったというから驚き!いろいろな中華料理店に電話をして、牡蠣ちゃんぽんがあるかどうか確認をしたのですが、このお店では「クルチャンポン(牡蠣ちゃんぽん)」という名前で出していないそうなのでご注意ください、とのことでした。こちらは牡蠣が中心、ではないけれど、他の海鮮類のダシと、細く切った赤唐辛子のピリッとした辛味とのバランスが良い一品でしたよ。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-11-22

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