伝統韓服vs改良韓服

由緒正しい伝統韓服と、街中でも着れそうな改良韓服をくわしくご紹介!!

こんにちは、ソウルナビです。優雅な女性の気品がただよう韓国の伝統韓服(韓国語でハンボッ、日本ではチマチョゴリという名前でおなじみですね)、みなさんもご存じですよね。

『つつましやかな線の美学』とも言われるハンボッは、女性を一番美しく見せる上下2:8のバランス良い衣装です。背が低かろうが、体つきが少し貧弱であろうが、少々太り気味であろうが、ハンボッはそんな体のコンプレックスを見事にカバーし、着たときの全体のラインのみを強調するので女性の優雅さを最大限に引き出してくれます。

最近はより簡単にハンボッが着られるように、改良韓服(日本でいうゆかたのような楽に着られるハンボッ)が登場し、ハンボッ文化の活性化に一役買っています。改良韓服は伝統韓服よりも価格も安く保管も楽で、実生活に違和感なく着られるのが人気の理由ですが、それでもやはり伝統韓服の美しさにはかなわないという意見もあります。
では、今回ナビが皆さんに伝統韓服と改良韓服のすべてをお教えします。着方、似合うアクセサリー類、値段、素材のちがい等など・・・
しっかり覚えて、もしハンボッを着る機会が訪れたときの役に立てて下さいね。

*素材の比較
伝統韓服:伝統韓服は季節によって使う生地がちがいます。春・秋には絹や紬など、夏は涼しげな色に染めた苧(からむし)の生地を使って見た目にも涼しげに仕上げます。冬は絹(厚目の物)など厚目の生地で仕上げます。

改良韓服:普通綿などの天然繊維にポリエステルを混紡し、しわを防止し楽に着こなせるような素材を使っています。最近は100%シルクの商品もたくさん登場してきています。
*着方の比較
伝統韓服
1) まずコルセット(チマをふくらんで見せるための下着)をつけます。
2) コルセットの上からチマをはきます。そのときチマの巻き終りが左側に来るように右側のオビをわきの下から通して背中から前にもってきます。
3) 両方のチマのオビを結びますが、その際やや左よりに結んでチマの中に結び目を入れてしまいます。オビが胸の上に上がってこないようにします。
4) チョゴリ(上着)を着て胸のリボンを結びます。短い方のリボンを前にクロスさせ、長いリボンでわっかを作り、短い方のリボンで結べば出来上がりです(詳しくは『ユミ嬢が行く』でご紹介します)。
改良韓服
1) 改良韓服はコルセットを着けずに直接着るのが一般的です。下着の上からチョゴリとチマを着ればO.K。
2) 胸のリボンも最初から結び目になっているのでいちいち結ぶ必要がありません。
*よく似合うアクセサリーの比較
伝統韓服
華やかな金の飾りや玉のアクセサリーをよく使います。七宝や銀といった素材も伝統韓服によく似合います。かんざしや髪止め(髪にさす装身具)などのほかに鮮やかな刺繍をほどこした手提げも伝統韓服にぴったりです。
でも『つつましやかな線の美学』がハンボッの基本なので、何種類ものアクセサリーをじゃらじゃらつけるのはいまひとつ。髪か指に一つ、または胸のまえにチマ用の飾りヒモを結ぶ程度にするのが美しく着こなすワザです。

玉かんざし:15万ウォン~20万ウォン/玉指輪:8万ウォン~30万ウォン/刺繍入りの履物:5万ウォン~12万ウォン/バッグ:10万ウォン/ハンボッ用帽子(アヤム):15万ウォン~30万ウォン
改良韓服
改良韓服の良さは『素朴な生活服』というところにあります。したがって改良韓服に似合うアクセサリーも高級なものよりは地味でシンプルなデザインのものが多いようです。ただ伝統韓服のアクセサリーがナチュラルで優雅な色のものを使うのに対し、改良韓服に良く似合うアクセサリーは反対色を使った華やかなものもいいようです。

チマ用の飾りヒモ:2万9千ウォン/刺繍入り巾着:1万2千ウォン~2万3千ウォン/カバン:3万ウォン/ベルト:1万7千ウォン~1万9千ウォン/帽子:2万ウォン~3万ウォン/革製の履物:9万ウォン~12万ウォン
*価格の比較
伝統韓服:25万ウォン~80万ウォン(どのような素材を使うかによって価格の変動あり)
改良韓服:17万ウォン~35万ウォン(どのような素材を使うかによって価格の変動あり)

※上記の価格は取材時のものです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-09-04

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