春の三清洞を歩いてみよう~2001年5月編

伝統の香り漂う韓屋とモダンな外観のギャラリーが並ぶ三清洞通りから北村通りへ!

こんにちは。ソウルナビです。みなさんお待ちかねの「ソウルの散歩道」第5弾。今回の散歩道は?ソウルの江北(カンブッ・ソウル市の北側)にこんなに静かな所があったの!?ってびっくりの場所、仁寺洞(インサドン)から通り一つをはさんだところにあるサムチョンドンキルとプッチョンギル(社諫洞(サガンドン)~昭格洞(ソギョクドン)~三清洞(サムチョンドン)~嘉会洞(カフェドン)。この通りには韓国の伝統の香り漂う韓屋とモダンな外観のギャラリーが並び、伝統と現代が絶妙に調和し、特に美術と韓屋(韓国伝統家屋)に関心がある人にぴったりの散歩コースです。
それでは、ソウルナビと一緒に歩いてみましょう!
プッチョンギルへはどうやって行くの?
ここは地下鉄3号線アングッ(安国・An-guk)駅1番出口、あるいは地下鉄3号線キョンボックン(景福宮・Gyeongbokkung)駅5番出口。または地下鉄5号線クァンファムン(光化門・Gwanghwamun)駅2番出口から等距離に位置。どこで降りても約200mくらい歩くとポクチョンギルの入口、トンシッチャガッ(東十字閣、ソウルの有形文化財13号)に到着します。地図を参考にしてみてくださいね。
それではソウルナビと一緒に散歩してみましょう!
プッチョンギルのスタートはトンシッチャガッ(東十字閣)から!以前、トンシッチャガッは景福宮の東側で宮を守る望棲だったのですが、道路開通によって悲しいことに王宮から離されてしまいました。トンシッチャガッを過ぎ、広い歩道を歩いて行くと李氏朝鮮時代の約500年間、ソウルの北側の地域を住民行政を担当していた役所、漢城府北部官衙跡と李氏朝鮮時代の知識の揺籃であった奎章閣(キュジャンガッ)が見えます。またチョソンフィ画廊、出版文化会館、ポンニュンサ、プリル書店、ギャラリー現代、クムホ美術館、ギャラリーチョなどの画廊や文化施設がびっしりと軒を並べています。
ここではランチタイムとディナータイムに小規模な文化イベントを開いているそう。運が良ければ文化イベントを直接、体験してみることもできますよ! (^^) 特にこの道は景福宮の石垣に沿ってのんびりと歩くことができ、韓国の風情をより一層、感じられる通りです。
画廊通り
国軍病院(向かいにアウォン工房、道の向かい側には景福宮のチケット売り場があります)に沿ってまわるとイェメッ画廊があり、そのすぐ横の小道には韓定食で有名な「クンキワチッ」があります。ここで食事をするのもオススメ(^^)。もう少し歩くと小さな交差点があって、右側にはアートソンジェセンター、真ん前には正読(チョンドッ)図書館があります!正読図書館の蔵書はきちんと整理されており、またここには公園もあるので、学生から地元の住民までよく利用される図書館。ここまでをプッチョンギルのサガンンドン画廊通りと呼びます。
伝統家屋のカフェドンへ!
それではここからは韓国の伝統家屋が集まっているカフェドン(嘉会洞)へ行ってみましょう!カフェドンでは韓国の伝統建築様式をじっくり見ることができます。李氏朝鮮時代、王宮に近かったカフェドンは官職にあった両班がたくさん住んでいた場所でした。李氏朝鮮時代の代表的な文人である成三問(ソン・サムン)を始めとして、金玉均(キム・オッキュン)、孟思誠(メン・サソン)などの屋敷が彼らの息遣いとともに残っています。また高級官僚たちの大きな屋敷だけでなく、横道に入ると一般的な韓屋が軒をつらね、大都会ソウルで韓国固有の生活様式を垣間見られる貴重な空間となっています。ただ通り沿いからは韓屋を見つけるのはちょっと大変。だから横道にちょっとだけ入ってみてくださいね。横道の一つ一つがみなさんを待っていますよ~。ここに行きたい方は地図を参照してみてくださいね。(^^)
高台から街の全景を見ていると500年前の漢陽(ソウルの旧称)にやって来たかのような錯覚に陥ってしまいます。
ソウルナビからのオトク情報!お腹が空いたら画廊へ行こう!
というのもお洒落な画廊や展示場にはこれまたお洒落なレストランがあるからなんです。文化美食空間として世界的にも珍しい韓国のこのような独特な施設には本当にびっくり。代表的な所としてはアートソンジェセンター内の伝統インド料理店「ダル(Dal)」、クッチェ(国際)ギャラリー2階の「The Restaurant」、ギャラリーヒョンデ(現代)の4階にあるカフェテリア「パピリオン」などがオススメ。皆さんも是非、行ってみてくださいね。

プッチョンギルの主な見所を表で整理してみました。参考にしてくださいね!
見 所/電話番号/内 容
1.景福宮 史跡 第17号. 朝鮮時代の正宮として太宗イソンゲ 1392年に朝鮮を建国した後、即位3年に漢陽を首都と 定め建立した宮城
2.東十字閣 ソウル有名文化財13号
3.チョソンフィ画廊 733-5010
4.出版文化会館 韓国出版文化の 産室
5.プリル書店 733-5388 20年以上の歴史がある仏教用品、書籍専門店
6.ギャラリー現代 734-8215 韓国現代美術と関連した最高の画廊
7.クモ美術館 720-5114
8.ギャラリーチョ 738-1025
9.ギャラリーデア www.artinseoul.co.kr
10.国立民俗博物館 韓国民の生活文化を集約した展示館
11.国際ギャラリー 735-8449 1982年開館した韓国の代表的な画廊
12.クムサンギャラリー 735-6317 展示空間が1階と2階に分かれている
13.ギャラリーイン 732-4677 館長が彫刻専攻、新人作家招待展が多い
14.アウォン工房
15.イェメッ画廊 720-9912 常設展示
16.クンキワチッ 722-9024 有名な 韓定食レストラン
17.アートソンジェセンター 737-8305 伝統インドレストラン‘ダル(Dal)’
18.ラミョンテンギヌンナル 733-3330 ラーメンで有名なお店
19.正読図書館
20.カフェドン伝統韓屋
※地図の番号を 見ると位置が分かります!
伝統韓屋と画廊が密接した社諫洞と嘉会洞を結ぶ「プッチョンギル」は現代韓国美術と韓国伝統文化を体験することができる代表的な散歩コース。仁寺洞にも近いので、少しだけ時間を割いて足を伸ばしてみるとさらに楽しいソウル旅行になること間違いなし!のソウルナビオススメの散歩コースです。お洒落なところがあったら記念写真など1枚撮ったり。ぜひ一度行ってみてくださいね!(^^) 以上、カフェドン伝統韓屋の前からソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-05-24

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