世界通過儀礼フェスティバル 【2001年】

韓国の伝統文化に触れられる絶好の機会!

こんにちは。ソウルナビです。秋の連休にあわせて韓国の名節儀式と風習、伝統遊びなどいろいろな参加スタイルのプログラム満載の楽しくて意義深い時間が過ごせる「第2回世界通過儀礼フェステバル2001」が2001年9月29日(土)から10月3日(水)まで5日間、国立民俗博物館と景福宮周辺で開催される予定です。今回は世界通過儀礼フェスティバルについてみなさんにご紹介します。

世界通過儀礼フェステバル2001はどんなイベント?
「世界通過儀礼フェステバル2001」は世界最初の通過儀礼をテーマにしたフェステバル。人間存在の意味、生命価値の尊重、家族共同体復元について考えてみる人間性回復の文化イベント、だそうです。今年はモンゴル国立民俗芸術団とウズベキスタン民俗歌舞団、キルキズスタン(Kyrgyzstan)の団体を招聘し、「中央アジア遊牧民族の暮らしと風俗」をテーマにした公演が行われます。予算の関係でまだ国際的な広報活動が行われていないので多くの国が参加できないのはちょっと残念ですが、韓国の伝統文化をイベント期間中、見られるのもうれしいですね(^^)。主催側のお話では、毎年、参加国を増やしていって、いずれはソウルを、いえいえ韓国を代表する国際的な文化祝祭にしたいそうです。
↑モンゴル
国立民俗芸術団

↑モンゴル 国立民俗芸術団

↑ウズベキスタン
民俗歌舞団

↑ウズベキスタン 民俗歌舞団

↑キルキズスタンの
団体を招聘し

↑キルキズスタンの 団体を招聘し

●世界通過儀礼フェステバル2001のイベント内容と日程●

内容は下の説明を参照してくださいね!
笛・太鼓の行列及び開幕式:「伝統儀礼の門 − 棒(スッテ)立て」
イベント出演陣全員が一緒に行う笛や太鼓の行列と開幕イベント。参考までに棒(スッテ)とは民間信仰を目的に、また慶事にお祝いの意味をこめて立てる長い棒のこと。長い棒の先に鳥を木で削ってかかげたりもしました。このようなスッテを村の人々は陰暦1月の満月の日に村祭(トンチェ・洞祭)に集まった時に、村の安寧と守護、それから豊作を願って村の入口に立てたそうです。
キョルリョン(結連)テッキョン
テッキョンは、武術としては唯一、重要無形文化財第76号に指定された韓国固有の伝統武芸。キョルリョンテッキョンとはたくさんの人がいくつかの組に分かれて自分の村の名誉をかけて試合をするテッキョンのことで、現代的にいうとテッキョンの団体戦試合、といったところでしょうか。
江東(カンドン)バウイチョル村ホサンノリ
バウイチョル村のホサンノリはソウルの江東(カンドン)区岩寺(アムサ)洞地域に伝えられているもので、夫婦が同じ日に死んで一緒に出喪することを願って行われたもので、「双喪輿好喪」とも言われています。主に暮らし振りも良く、福も多く、長生きした人が亡くなったときに行われたそうです。ソウル無形文化財第10号。
忠清道説位説経
忠清道説位説経(チュンチョンド・ソリソルギョン)とは立って踊り、動く普通のクッ(ムーダンが行う祭祀)とは違い、法師が一人座って太鼓と鉦を叩いて読経を行う「座ってするクッ」のこと。略して「説経」とも言われています。紙を折ってハサミや刀で切り抜いて作るクッタンの飾りは一見の価値あり!。日本の「切り絵」とも似ています。
仏教儀式霊山斎作法
霊山斎(ヨンサンジェ)は49斎の1つで、人が死んでから49日後に霊魂を極楽に導く儀式のこと。極楽往生を願い、誤った教えを正すために行われる大規模な祭礼です。霊山斎を行う時に歌う歌を梵唄(ボンペ)といい、この時に踊る踊りを作法(チャクポッ)といいます。これは「霊山作法及び梵唄」として無形文化財第18号に指定されています。
パンソリ・オウルマダン
パンソリの内容や順序などをきっちりと決めないで自由に「歌う(play)」のが今回のパンソリ・オウルマダンのスタイル。パンソリは重要無形文化財第5号。
↑婚礼実演

↑婚礼実演

↑生の道(死の体験)

↑生の道(死の体験)

↑教育劇団 梯子

↑教育劇団 梯子

世界通過儀礼についてご案内してきましたが、このほかにもカンガンスルレ、綱引きといった韓国の伝統の民俗遊びも体験できたり、韓国の重要無形文化財と人間文化財などにも会うことができます。そういった点からも意義あるイベントの一つだといえるでしょう。以上、秋の訪れを今か今かと待ちわびているソウルナビでした。

イベント名:世界通過儀礼フェスティバル2001(Rites of Passage Festival 2001)
日時:2001年9月29日(土)~10月3日(水)
場所:国立民俗博物館及び景福宮一帯
観覧料:全イベント無料(ただし景福宮入場料は別途)
主催:ソウル特別市文化課(02-3707-9419~20)
主管:世界通過儀礼フェスティバル執行委員会
(Tel 02-737-2466、Fax 02-737-2467)
交通:
一般/座席バス : 光化門や世宗路のバス停留場下車 徒歩約10分
地下鉄 : 3号線アングッ(安国・An-guk)駅1番出口、キョンボックン(景福宮・Gyeongbokkung)駅5番出口、または5号線クァンファムン(光化門・Gwanghwamun)駅2番出口より 徒歩で各約10分
※写真は「世界通過儀礼フェスティバル事務局」より提供していただきました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-09-27

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