日本版画の歴史がまとめて見られる絶好のチャンス!
こんにちは、ソウルナビです。今日は世界的に好評を博している日本の版画を紹介するイベント「日本の版画1950−1990」展をみなさんにご紹介しましょう。今回の展示会は日本国際交流基金が日本文化紹介事業の一環として毎年実施している海外巡回展のうちの一つで、今年は「2002日韓国民交流年」を記念して、特に作品性の高い日本の現代版画が展示されています。ソウルで日本の有名な版画家の作品が見られるなんて、ほんとラッキー(^-^)!また、展示会場になっている日本国際交流基金ソウル文化センターは交通の便利なソウルの中心部、世宗路(セジョンノ)周辺にあり、興味のある方にはオススメです! |
「日本の版画1950−1990」展って? 「日本の版画1950−1990」展に展示される作品は、題名からも分かるようにすべて1950~1990年代の間に制作されたもので、この前後に活躍した作家46名の代表的な作品75点を集めたもの。作品は1950年代以降に制作されたもので構成されていますが、日本の現代版画の流れを紹介するという趣旨から、1930年代及び1940年代に活躍した作家の作品も展示されています。のみならず、1980年代以降に頭角を現した実験的な版画家の作品も紹介されていて、今回の展示会はいわば日本の版画史を一度にまとめて見られる絶好のチャンス! ナビ推薦BEST5!この作品だけはばっちりチェックしよう! | 「日本の版画1950−1990」展では日本の伝統的な木版画から銅版画、リトグラフ、それにあらゆる表現技法を複合的に組み合わせて制作された作品などいろんな版画のジャンルに出会うことができます。ナビは今回の展示会の参加作品の中で「この作品だけは要チェック!」という意味からナビ推薦作品BEST5を独断で選定~(^-^)!選定過程において主催者側のキム・ヨンシン氏のご協力をいただきました。 1)1956年ベネチアビエンナーレで国際版画大賞を受賞した棟方志功(むなかたしこう)氏の作品。伝統的な木版画の表現に独自の土俗的なエネルギーを加味することによって、近代木版画の国際的評価に貢献。好評を博しています。 | 2)池田満寿夫(いけだますお)氏の、落書きを連想させる奇抜な表現手法によって世界の注目を受けた銅版画。 | 3)人間性を記号的に画面の中に構成することによって現代の不安を暗示しながらも、淡い色調で清涼感を表現している木村光佑氏の作品。 | 4)リトグラフと銅版画を併用して現代女性をモチーフに都会的でありながら乾燥した官能性を追求している吉原英雄氏の作品。 | 5)主にフランスと日本で活動し、点と線そして余白を効果的に使った手法で国際的に脚光を浴びている韓国出身の作家、李禹煥(イ・ウファン)氏の版画作品。 | その他、1950年代以降の日本現代美術界をリードした作家のリトグラフと版画の境界を越えて実験的な表現を追及する作家たち、それに写真とグラフィックデザイン等多彩な表現媒体を開発している作家の新鮮な作品にも出会うことができます。 | 釜山でも9月2日~7日展示予定! 今回のソウル展示に先立って「日本の版画1950~1990」展は済州島(7月1日~12日、済州島日本総領事館主館)で開催されました。また釜山(9月2日~7日、在釜山日本総領事館主館)でも開催される予定!参考までに今回の展示会は入場料無料。その上写真撮影も可能だとのこと! 以上、Kimura Kosuke氏の作品を穴があくほどじっくりチェックしているソウルナビがお送りしました。 |
 「日本の版画(Japanese Prints) 1950-1990」展 - 日時 : 2002年7月25日(木)~8月20日(火)(8月15日は休館)
- 時間 : 10:00~19:00
- 場所 : 日本国際交流基金 ソウル文化センター(光化門 興国生命ビル3階)
- 主催 : 日本国際交流基金 ソウル文化センター
- 問い合わせ : 02-2122-2820/2866
- 後援 : 駐韓日本大使館 公報文化院、(社)韓国美術協会、韓国現代版画家協会
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記事登録日:2002-07-25