地下鉄5号線・飛ぶ豚(福)文化列車 【2003年】

西洋では豚が飛ぶ時は不可能が可能になる時!5号線に乗って福をもらおう!!

こんにちは、ソウルナビです。もうすぐ旧正月ですね!韓国ではお正月と言えば旧正月がメインとなるので、旧正月が来てこそ、本当の意味で「新年明けましておめでとうございます」という気分になるのだそうです。さぁ、新年が来ると、「今年こそ幸せになりたぁ~い!」「今年も幸せでありますように!」といろいろ幸せを願うところですが、韓国では豚の夢を見るとお金が入ってくる良い夢とされるように、悪運を払い幸運を呼ぶという縁起の良い生き物として親しまれています。今日は、豚から幸運をもらおうかと地下鉄5号線に乗ってきましたよ!なぜって??
 「飛ぶ豚(福)文化列車」
2002年12月20日から2003年3月19日まで、ソウルの地下鉄5号線にて平日は1日2回、土曜と休日は1日6回、「飛ぶ豚(福)文化列車」が運行されています。福と幸運を象徴する「豚」に対するいろいろな良いイメージを飾りや映像などのアートで表現し、窮屈な地下鉄内で利用する市民の方々に楽しんでもらおうと作家たちが集合し、作られた「列車」。全車両8両編成で、1車両ずつ「幸福のブタ」「ブタ村」「ブタ美術館」などなどテーマが分かれ、まるで豚の博物館へ来たようです。

それでは、1車両目から乗ってみよう!

1車両目 : 「飛ぶブタ(Flying Pig)」
ブタが飛ぶなんてできるの?!こんなに重いブタが飛ぶとしたら、どうやって飛ぶのだろう?!いろいろなカラーで彩られた木のブタ、独特な姿のアルミニウム彫刻ブタなどなど、約30種類のブタキャラで構成された「Flying Pig」。この空を飛ぶようなブタたちを通じて乗客に希望と夢を持ってもらおうという車両です。
作家 : カン・ヨンミョン / チュ・ドンジン / ファン・ヘシン

2両目 : 「美しい厨房(I love kitchen)」
10人のデザイナーが演出する美しい厨房。豚肉料理を作る厨房へ突然入ってしまった感じ。キッチンで起きる平凡なエピソードを数々紹介、そして豚肉料理と豚肉をおいしく食べる姿を見せることで乗客の食欲をそそります。美しいキッチンに立ち入ってしまった乗客たちは自然に豚肉料理を接することができるようになっていて、おいしい豚肉料理を食べているような感覚に落ち入ってしまします。
作家 : 李花女子大学産業デザインチームと同窓チーム

3両目 : 「ブタ村(Pig village)」
テクニックとファインアートの調和がポイント!!ピンクの照明、ピンクの壁、ピンクの床・・などなど車両内部がピンク一色!ブタ村に招待された誰でもここで芸術的なブタの生活を体験できます。ピンク一色!女性専用車両のような雰囲気で男性がいると違和感があるかも♪
作家 : コ・チャンソン

4両目 : 「幸福のブタ(Happy Pig)」
気分の良いブタと言えるかな?キャラクター化されたたくさんのブタで演出されたこの車両では、単なるブタのイメージだけでなく、安らぎを与える安楽クッションと座布団で幸せなブタをあらわしています。パステルトーンの車両の中でブタの福福座布団に座って、福福まくらで寝てみたり、、、5号線の旅でブタと一緒に飛んでみよう!
作家 : キム・テジュン / チョ・ユンヒ 
5両目 : 「絵画公募展(Piggy Art)」
子供たちが描いてくれたブタを見てみよう!!今回は子供たちが考える飛ぶブタについてストーリーが作り上げられています。子供たちのブタに対するさまざまな想像力があふれた空間で、ブタに親近感をもてるように工夫してあります。カワイイ子供たちの夢と一緒にブタが飛んでる列車に乗ってみるのはいかがでしょうか?世界のブタの呼び方も注目!!
作家 : パク・ユジン/オ・スヒョン/チョン・ヨンス/ホン・ユギョン/パク・ジョンウク/ユ・ヘウォン

6両目 : 「甘いブタ(Sweet Pig)」
甘いブタの話で作り上げられた空間。ブタのイメージがかわいく表現された作品と一緒に、料理専門家がオススメする「料理BEST10」などの美術と情報を一緒に楽しむことができる一石二鳥の空間。また窓に飾られているキャンディでブタの甘ったるさを表現。すべて手作業で、その数500にのぼるそう。
作家 : チョ・ソンヒ/ピクセルデザインチーム/カン・ソンミ/李花女子大学デザインチーム
7両目 : 「美術館に行くブタ(Pig goes to the museum)」
美術作家がブタをテーマに自由に創作したらどんな作品ができあがるか?!ここは美術的な視点からみてと観客とブタがどのように出会うのかを確認できる車両。単純な食材のイメージとしてのブタを越えて、どのような美的感覚でブタを眺めることができるのか、美術館に来た気分で一つ一つ作品を鑑賞してください。
作家 : イ・ブロク/チャン・ウソク/チョ・ジュンホ/イ・ジヒョン

8両目 : 「映像美術館(Ani pig metro)」
飛ぶブタをテーマにした作家のさまざまなアニメーション作品を20台以上のモニターとスクリーンを通して鑑賞できる美術館。上映されている作品は、「Flying Pig」「Fly to the moon」「Too fast to」、こんな時代に思い出される漫画、「3匹のこぶた」などなど、大人も子どもも一緒に楽しめる空間になっています。
いかがですか?夜にブタの夢を見そうなくらい頭の中がブタだらけ!3匹のこぶたなんて、本当に懐かしいし、ブタってキャラクターにすると本当にかわいいですよね!!さて、テーマ列車の取材をしていると、珍しがっておじいちゃんたちが声をかけてきますが、今回も2両目で「どこの車両が一番楽しい?」って声をかけてきたおじいちゃんがいました。そのおじいちゃん、頑張って見てまわってたのか、いろいろな車両で出没。おじいちゃん、どの車両が一番楽しかったのですかーーー?!以上、地下鉄5号線「飛ぶ豚(福)文化列車」よりブタキャラにはまりそうなナビがお伝えしました。

地下鉄5号線「飛ぶ豚(福)文化列車」
運行期間:2002年12月20日~2003年3月19日
運行回数:平日/土曜日は1日2回、日曜・祝日は1日6回
- 時刻表 -

**平日/土曜日**
**日曜・祝日**

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-01-23

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