第6回アジア漫画展−私たちの隣国の姿 【2003年】

ヒサ・クニヒコ画伯は伝統と現代が共存する韓国の姿を“Hi-tech in tradition”と表現~!!

こんにちは。ソウルナビです。今日は、親しみやすく理解しやすい漫画を通じ、アジアの生命の姿を表現した「第6回アジア漫画展」をご紹介します。アジアについて理解と交流を、という趣旨で計画された今回の展示会では日本国際交流基金・ソウル文化センターとソウルアニメーションセンターの共同で開催!これまで、2001年には第4回「漫画で見る世界のお話」、昨年(2002年)には第5回「アジアの人材作り」イベントを開催し、そして今回の第6回展示会はソウル市が漫画・アニメーション事業のため支援・育成しているソウルアニメーションセンターで4月11日(金)から25日(金)まで開催され、無料で観覧することができます。それでは今から「第6回アジア漫画展」が開かれているソウルアニメーションセンターに参りましょう!

日本・韓国などアジア10ヶ国、風刺漫画作家の作品50~60点を展示!!

「第6回アジア漫画展」は「私たちの隣国の姿」をテーマに日本や韓国などアジア10ヶ国の風刺漫画作家たちが全部で50~60点の風刺漫画を出展し、アジアの隣国についてのイメージを各作家が個性のある筆さばきで表現。これら作家たちが意味する「隣国」とは単純に地理的に隣りにある国家ではなく、アジアをひとつの共同体として把握し、視点を広げて「隣国」として表現しています。例えば韓国のソ・ソヨン(Suh Suh-Young)画伯は相撲・富士山といった日本のイメージを白黒特有の簡潔で素朴な筆遣いで表現し、日本のヒサ・クニヒコ画伯は伝統と現代が共存する韓国の姿をまるでイラストのように表現(^-^)。くわえて今回の展示会では風刺漫画特有の味わいと作家たちの個性あふれる表現方法、そして各国の特徴ある風刺漫画を見ることが出来ます。それでは作家たちの作品をちょっと鑑賞してみましょう。


神聖な牛に対する特別待遇(Cows treated with difference)
− 中国人が描くインドの姿
ソン・ウィゼン(Sun Yi-Zeng, 中国) − 1941年生。現在日刊紙<北京日報>高級編集者、中国新聞漫画研究会、漫画芸術委員会委員などの役員在任中。
ラ−マ−ヤナ2001−ラバナ(巨大魔王)の威嚇 (Ramayana 2001-The Ravana Menace) − インドが描くインドネシアの姿
ナラブ・バナルジ(Neelabh Banerjee, インド) - 1963年生。現在日刊専門誌<The Times of India>の漫画家兼イラストレーター。
漫画マニアたちの天国 −インドネシアが描く日本の姿
ガドット・エコ・シャヨノ(Gatot Eko Cahyono, インドネシア) - 1961年生。現在夕刊紙<Suara Pembaruan>漫画家。
伝統とハイテク(Hi-tech in tradition) − 日本が描く韓国の姿
ヒサ・クニヒコ(Hisa Kunihiko, 日本) − 1944年生。現在<東京新聞><週刊新潮>などに連載。挿話イラスト、絵本、漫画ルポなど多様な分野で活動中。
同床異夢(Sleep alike, dream differently) − 韓国が描くマレーシアの姿
ソ・ソヨン(Suh Suh-Young, 韓国) - 1955年生。現在<朝鮮日報><スポーツ朝鮮><big jump>などに漫画、イラストを掲載中。
外国資本を導入したミャンマー(Myanmar open its doors to foreign investment) − マレーシアが描くミャンマーの姿
ロッセム(Rossem, マレーシア) −1948年生。1978年から日刊紙などに漫画を寄稿、1993年から日刊英語紙の政治漫画家として活動中。
権利と刑罰(Our rights and punishments) − ミャンマーが描くフィリピンの姿
ジャウ・モン(Zaw Mong,ミャンマー) − 1960年生。現在フリーランス漫画家、イラストレイター、及びグラフックデザイナーとして活動中。
監視カメラに向かってスマイル!(Smile for the camera!)
− フィルピンが描くシンガポールの姿
ルネ・アランダ(Rene A. Aranda,フィリピン) − 1956年生。現在日刊英語紙のチーフ政治漫画家として活動中。
タクシン首相支持率上昇に気勢上がる!(Prime Minister Thaksin rides on!)
−シンガポールか描くタイの姿
アダム・リー(Adam Lee, シンガポール) − 1967年生。現在日刊英語紙政治漫画家。
ファッションの国際化が著しい中国(Ladie's global fashion) - タイが描く中国の姿
スラポン・ピタヤシャクール(Surapon Pittayasakul, タイ) − 1954年生。現在日刊紙の漫画家兼画家として活動中。

以上「第6回アジア漫画展」についての紹介いたしましたが、いかがでしたか?面白かったでしょ?皆さんがソウルについて知るためにソウルナビにアクセスしたように、知りたい国の情報を簡単に得ることが出来る情報化、国際化時代の今日現在、今回の展示会は自分の持っている隣りの国についての姿がどうなのか?自分が知っている自国の姿はどうなのか?そして隣国が自国をどのように見ているのか?など互いの国について発見し、理解する時間が持てる良い機会ではないかと思います。ソウルアニメーションセンターは地下鉄4号線ミョンドン(明洞・Myeong-dong)駅から2分もあれば行ける場所にあるので、もし明洞に行く機会があったらちょっと立ち寄って下さいね!ガドット・エコ・シャヨノ画伯の作品'cartoon mania'がちょっと気に入ったソウルナビがお伝えしました。

行き方
地下鉄4号線ミョンドン(明洞・Myeong-dong・424)駅1番出口を出て逆方向に行き、道なりに赤十字と建設安全本部の間の道を登ります。400mほど歩くと左、ソウル芸術大学の横にあります。( 徒歩約3分 )



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  • 期間 : 2003年4月11日(金)~25日(金)
  • 時間 : 10:00~18:00
  • 場所 : ソウル産業振興財団・ソウルアニメーションセンター
  • 休館日 : 毎週月曜日・祝日
  • 入場料 : 無料
  • 主催 : 日本国際交流基金ソウル文化センター、ソウル産業振興財団ソウルアニメーションセンター
  • 後援 : 駐韓日本大使館広報文化院、財団法人韓国漫画家協会等
  • 問合せ : 02-2122-2826(ソウル文化センター), 02-3455-8351(ソウル・アニメーションセンター)
  • ホームページwww.ani.seoul.kr(韓国語)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-04-15

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