写真で見る光復節~2005年8月15日~

節目の年に街はイベント盛りだくさん!

こんにちは!ソウルナビです。ソウルは毎日暑~い日が続いています。日本では最近までお盆休みで旅行などをされた方が多かったのでは?韓国ではお盆休みといえば旧盆である秋夕(チュソッ)が一般的。でも8月15日が公休日だということ、ご存知でしたか?日本では終戦記念日のこの日、韓国では「光復節(クヮンボッチョル)」といい1945年の同日、日本の植民地支配が終わって独立したこと(「光復」といいます)を祝う日なんです。ちなみに今回は15日が月曜日なので連休でした。毎年式典が行われるのですが、今年は光復60周年という節目の年。ソウルでは関連イベントがあちこちで行われました。そんなイベントや市民の様子をみなさんにお伝えすべく、ナビはソウルを歩き回ってきましたョ。写真をメインにご紹介!それではいってみましょう!

<8月14日~前夜祭~>

光復60周年記念の前夜祭として、光化門の駅から伸びている世宗路(セジョンノ)という道路一帯が歩行者天国になり、そこでさまざまなイベントが行われていました。普段はたくさんの車が通る道もこの通り!
会場に着くと、このような簡易ウチワをもらいました(写真は表と裏)。朝鮮半島が描かれています。ビルには光復を祝う太極旗が。う~ん大きい!
どこも太極旗でいっぱい!旗を売るおばさんもいれば、きれいに飾っているところで写真を撮る子ども達も。空を見上げたらココにもユラユラ~。きれいでしたョ。
夕方にはコンサートが。その前から演奏などが行われていましたが、コンサートの頃には見学に来た人で会場のイスはぎっしり!写真は歌手のソムンタクさんの熱唱シーン。午後7時からはソウルW杯競技場で行われた韓国vs北朝鮮のサッカーの試合がこちらで中継されました。試合は3−0で韓国の勝ち。でも試合結果とは関係なく統一を願う気持ちを再確認した!とニュースでも大きく報道していましたョ。

<8月15日~光復節~>

■世宗路(9時~)
光復節の当日。当然この日のイベントがいちばんビック。いろいろな場所で開催されるため、スケジュールを立てながらの出発!

9時からの式典(景福宮の前)を見ようと地下鉄5号線の光化門(クァンファムン)駅で降りるとたくさんの太極旗が!今日が特別な日だということを改めて実感。
地上に上がると「ん!?」若い女の子がいっぱい!どこかのコンサート会場に来ちゃった?!と思ったらそれもそのはず、この式典に参加している歌手グループ「神話(シンファ)」を目当てに来たよう。応援グッズを手に持ちながらかなりの数の人が待っていて、設置されたスクリーンに神話のメンバーが映ると悲鳴があがっていました~。(ナビは見られなかったのですが、このあと神話はここで歌を熱唱したそう。)
式典は遠くからでも見られるのかと思っていたのですが、厳重な警備で見られず…。大統領も参加しているから当たり前ですが、警備の数がかなり多かった!しかもトランシーバーで交信していたり、かなり物々しい雰囲気。その代わり、式典の様子はビルにある大型スクリーンで確認できましたョ。
今日も世宗路は歩行者天国!こんなふうに車の進入が止められていました。ここにもやはり警備の人がたくさん!暑いのにご苦労様です…。
■普信閣~市庁(11時~)
地下鉄1号線鐘閣(チョンガッ)駅のすぐそばにある普信閣(ポシンガッ)。こちらでは11時からイベントが。普信閣の中に入れたラッキーな人も見えますね。学生をメインにたくさんの人が今か今かと暑い中イベント開始を待っていました。会場では太極旗を2つずつ配っていて、ナビもゲット。みんなそれを両手に持ちながらヒラヒラとゆらしてのイベント参加。まずは日本人旅行者の方にもおなじみの「NANTA」の公演からスタート!その次は歌手アン・チファンさんとユン・ドヒョンさんの公演。ユン・ドヒョンさんは最近流行っていた「サランヘンナバ」を熱唱して会場は大盛況!(彼を携帯電話のカメラで写真を撮る人の多かったこと!)
NANTA

NANTA

アン・チファン

アン・チファン

ユン・ドヒョン

ユン・ドヒョン

写真で見る光復節~2005年8月15日~ 写真で見る光復節~2005年8月15日~ 写真で見る光復節~2005年8月15日~
その後は合唱。そしてお昼の12時に大晦日にしか聞けない普信閣の鐘の「ゴーン」という音が真昼のソウルに響き渡る!
さぁ、お次は清渓川(チョンゲチョン)に沿って行進!目指せ市庁!学生たちも後ろの方について参加。市庁に着いたら市庁前に集まって合唱を聞き、それから万歳(マンセー)を叫んで終了。その後はペットボトルの水がサービス。この日は本当に暑かった!!ペットボトルの水も飛ぶようになくなりましたョ。
行進! 行進! 行進!

行進!

市庁着!
市庁着!
市庁着!
市庁着!

市庁着!

うれしい水の配布♪ うれしい水の配布♪

うれしい水の配布♪

<この時点での市庁>
夜7時半から記念コンサートが開かれる市庁前の広場。ものすごい数のイスがズラリ!噴水の前は家族連れでいっぱい!子ども達は水でびしょびしょ、まるでプールのよう!楽しそう~。
外国からの見学者も多かった!
臨時に作られたトイレと観覧席
■世宗路(午後)
午前中よりもさらに賑わいを見せていた世宗路。ブースにも人がたくさん!
○太極旗を描いてみる&太極旗にメッセージ ○太極旗を描いてみる&太極旗にメッセージ ○太極旗を描いてみる&太極旗にメッセージ

○太極旗を描いてみる&太極旗にメッセージ


○フリーマーケット 
○フリーマーケット

○フリーマーケット

○光復記念ペインティング ○光復記念ペインティング

○光復記念ペインティング

○お茶試飲&野外カフェ ○お茶試飲&野外カフェ
○お茶試飲&野外カフェ ○お茶試飲&野外カフェ

○お茶試飲&野外カフェ

○朝鮮半島に手形を押そう! ○朝鮮半島に手形を押そう! ○朝鮮半島に手形を押そう!

○朝鮮半島に手形を押そう!

○昔の遊び体験 ○昔の遊び体験 ○昔の遊び体験

○昔の遊び体験

○他にもいろいろ… ○他にもいろいろ… ○他にもいろいろ…
○他にもいろいろ… ○他にもいろいろ… ○他にもいろいろ…

○他にもいろいろ…

光化門から景福宮の方へ歩いて行くと、世宗文化会館を過ぎたあたりから午前中にやっていた式典の跡が。何がすごいって、イス、イス、イス!!それを1つ1つ片付ける若いスタッフ。暑いので顔は真っ赤!本当にご苦労様です!
式典に使われたお花もこの通り!まだきれいなのにもったいないな…
光化門も後片付けモード。
(番外編)
人が集まるところにはやっぱり飲み物&食べ物屋さんが!暑いので氷水を売っている人がいちばん多かったよう。
光復を記念した職人技。道端には人だかりができていましたョ!
■南大門(19時10分~)
こちらでは大衆音楽会が開かれたのですが、始まる前から人だかりがすごい!通行止めになっている道路一帯は人の頭しか見えないくらい。崇礼門(スンエムン)前にステージが置かれ、そのステージからソウル駅方面へと観客席が準備されていて、開場は18時半ごろ。われ先にと走る市民!「ソウル市民らしくゆっくり入場してください~っ!席はまだありますから~!」…と進行スタッフの声が響いていました^^
太極旗が振られ、大型旗も登場! 太極旗が振られ、大型旗も登場! 太極旗が振られ、大型旗も登場!

太極旗が振られ、大型旗も登場!

崇礼門の上(後ろ)には大型スクリーンが! 崇礼門の上(後ろ)には大型スクリーンが!

崇礼門の上(後ろ)には大型スクリーンが!

音楽会では愛国歌(韓国の国歌)をはじめとし、一部軍歌や過去60年の間の懐メロなども登場。テレビ中継で会場はさらに盛り上がる~!
市庁までの道も歩行者天国に!普段は歩けないところをゆっくり歩けるのは不思議でなんだかうれしいもの。南大門もライトアップされ、さかんに写真を撮るカップルや家族連れがたくさん。
■市庁(19時30分~)
光復60周年記念音楽会。昼間あんなにたくさんあった椅子は人で埋め尽くされ、臨時席も人でいっぱい、立ち見の人もたくさん!音楽会はジョン・ミョンフンさんという有名な指揮者が入場すると盛大な拍手の渦!ベートーヴェンの「運命」から演奏がスタート。やっぱりいいですね、こうしてゆったりとした気持ちで音楽を聴くのは。夜の暑さも忘れてしまいそう。演奏者を照らすまぶしい舞台、その左側には太極旗が3600枚はられた市庁、そしてものすごい数の観客は壮観!
音楽会のパンフレット 音楽会のパンフレット 音楽会のパンフレット

音楽会のパンフレット

周りを見てみると、歩行者天国になった道路に座って音楽を聴いたりおしゃべりを楽しむ人もたくさん!中には敷物を用意している人も。準備がいいな~
「見えない~!」とこんなところで舞台を眺めている人たちも。
案内所の荷物の上

案内所の荷物の上

地下鉄の出口

地下鉄の出口

最後はプラザホテルから花火が上げられて22時ごろに終了。本当にお祭り&祝いムード満点でした。
■世宗路(21時頃)
夜は昼に比べて人が少なくなっていましたが、南大門や市庁から歩いてやって来た人たちで相変わらずにぎわっていましたョ。世宗文化会館や光化門も普段入ることのできない道路から見るとまた違って見えるものですね!
いかがでしたか?8月15日、節目の年で盛りだくさんのイベントが開催されたソウル。ちょうどこの日に日本から観光で訪れていた人は大きな通りが歩行者天国になってたり、ものすごい数の太極旗が飾られている街の様子にちょっとびっくりされたのでは?でも普段と違うその雰囲気がきっとまた良い思い出になられたことでしょう。以前はこの日、対日感情から外で日本語を使ってはいけないなどと言われ、今でも心配だったり気になっていた方もいらっしゃったかと思いますが、今年の光復節イベント、いろいろまわってみてナビが見たところ、デモなどもなく、日本人を見かけても特に何もありませんでした。それにしても、こうして様々な無料イベントが開かれて大勢の人が集まり、光復を祝いながらみんなで楽しむ、というのはホントに韓国らしいですよね。ソウルの皆様も思い出に残る連休を過ごされたのでないでしょうか?以上、熱気に満ちあふれた光復節イベント会場からソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-17

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