写真で見る「ソウル薬令市韓医薬文化祭2006」

目で見て試して!漢方を身近に感じられた薬令市のイベントの様子をお届け!

こんにちは!ソウルナビです。医学や健康に興味のある人は、東洋医学の賜物である漢方についても関心を持っている人が多いハズ。でも「漢方」という言葉はよく知っていても、実際はどんなものがあるのか想像がつかなかったりするのが一般的ですよね。そんな方々に漢方をもっと身近に感じてもらおうというイベントが、今月は9月の13日から17日までソウルの京東市場(キョンドンシジャン)で行われました~!特に今年は最近京東市場のすぐ近くに「漢方薬博物館」が誕生し、それにあわせて漢方について知るきっかけになればという意味も込めてて行われたお祭りとか!ナビも地元の人が集まったこのお祭りの様子、見てきましたよ~!さっそくご紹介しましょう!
ソウル薬令市は京東市場の西側に位置。この近辺はいろんな種類の漢方を売るお店が集まっていて、このエリアに足を踏み入れただけで漢方の香りが漂ってくるそんなスポットなんです。このソウル薬令市は朝鮮時代(1393~1895)、飢えや病気で苦しんでいた人のための治療を担当していた施設「ポジェウォン(普済院)」があったところ。1960年代になると国鉄清涼里駅を中心に自然発生的に市場が形成され、今では約7万坪の敷地に漢方医院、薬局、漢方薬局など漢方医薬関連の専門店が集まり、全国の薬剤の70%が流通しているとか。
昔の人がここで人命救済という偉業を成し遂げてきたことや、漢方薬の優れた効能を知らせるため、ソウル薬令市協会が主催したこのイベント、今年で12回目なんだそう。イベントが行われたのは地下鉄1号線チェギドン(祭基洞・Jegi-dong・125)駅2番出口からほど近い、1番アーチ通り。道の両サイドにテントが並び、それぞれ漢方薬に関する展示や販売などが行われ、市民が見学できるようになっていましたョ。 
配布されたパンフレットには薬令市や漢方の説明などを掲載

配布されたパンフレットには薬令市や漢方の説明などを掲載

通りの端には漢方の花を写真で紹介

通りの端には漢方の花を写真で紹介

テントの下には漢方関連の商品がいっぱい!

テントの下には漢方関連の商品がいっぱい!

■「まずは試してみて!」サービスコーナーもいろいろ!
漢方入りの飲食物を試食できたりと、普段はなかなか接する機会のない漢方商品を無料で試せちゃうおトクなコーナーがたくさん!さっそくそれぞれのコーナーを一気にご紹介!

<消化剤>
住所などを記入すれば無料で漢方消化剤を試せるコーナーには長蛇の列も。ゴミ箱にはどんどん漢方薬の袋が積まれていきます^^
<漢方茶試飲>
ヨモギ茶 
ヨモギ茶

ヨモギ茶

<漢方モチ>
みんな試食に殺到、ナビは笑いをこらえるのに必死でした~

<漢方モチ> みんな試食に殺到、ナビは笑いをこらえるのに必死でした~

写真で見る「ソウル薬令市韓医薬文化祭2006」 <漢方マッコリ>
マッコリに漢方が入っているなんて!

<漢方マッコリ> マッコリに漢方が入っているなんて!

<漢方エキス>
「う~まずい!」って何かのCMで見たような光景が^^

<漢方エキス> 「う~まずい!」って何かのCMで見たような光景が^^

<漢方パック>
漢方の力は美容にも!顔も手の平もきれいに~

<漢方パック> 漢方の力は美容にも!顔も手の平もきれいに~

写真で見る「ソウル薬令市韓医薬文化祭2006」
■「漢方製品、これを機に買ってみませんか?」
普段はなかなか身近に感じることができなかった漢方製品を、お店の人と1対1でじっくり相談して買い物できるのがこのコーナー。各テントごとに商品の説明パンフレットを置いているお店も多く、「購入の前にじっくり商品を見極めたい」という人にもピッタリでしたョ。

<漢方コスメ>
石けんや化粧水などのコスメも漢方にこだわる人のために!値段も大きく貼り出されていたので安心してショッピングOK。
<漢方タバコ>
体に悪いとされるタバコですが「ニコチン無し&ヨモギ成分配合」なんて聞いたらついつい人にもオススメしたくなっちゃう!?購入前に吸わせてもらえるので、お父さんたちからかなり人気で白い煙がモクモク。お母さんたちも群がっていました~。
<ヨモギのお灸>

<ヨモギのお灸>

<ヨモギのお灸>

<ヨモギのお灸>

<ヨモギ飴>

<ヨモギ飴>

<鹿の角(鹿茸>
リアルな現物が飾られてあり、とってもナマナマしかったこの鹿の角。製品化されてパック詰めされたものは鹿の角とは思えない、大きな漬け物みたい^^;興味を持ってショッピングしている人もたくさん見かけました。
<人参・紅参>
よく知られている人参・紅参も販売!一番いいとされる6年モノを中心に、エキスなどと一緒に売られていました~。
漢方を身近に感じてみよう!
ズラリと並べられた透明容器入りの漢方には一つ一つ名前や効能を記載。残念ながらすべて韓国語だったけど、ケースに入れられた漢方は見ているだけでも勉強になる感じ。色や形など本当にいろいろ!
おばさんたちが漢方を刻んでいく様子を見られたのがこのコーナー。木の枝などを蒸し、それを適当なサイズに切っていきます。見た目と違って柔らかいので、特に力を入れなくても切れるのだそう。漢方についてよく知らないナビにはゴボウやカリントウにしか見えないものも、全部体にいい薬!おばさんの後ろにはそれぞれの漢方について、生産地や味、薬性&効能などが書かれていました。
漢方チヂミはいかが!?
暑い暑いと汗をふきふき作ってくれていたのが漢方入りのチヂミ。写真では手前のものから時計回りにチジャ(クチナシの実)、タングィ(トウキ)、緑茶。一つ2000ウォンで販売していましたよ~。
薬草でカゴ作りの体験~

薬草でカゴ作りの体験~

薬入れの器作り

薬入れの器作り

写真で見る「ソウル薬令市韓医薬文化祭2006」
こんな無料サービスも
<無料健康診断>
コレステロール値や血圧、糖尿病の危険性などを無料でチェックしてくれるコーナーは行列が。
<無料調剤>
白衣にタスキがけ姿のおばさまたちが大奮闘!
<無料昼食サービス>
スープに白いご飯、そしてキムチなどがついた食事のサービスも。食券をもらい並ぶのですが、その列たるやまさに長い蛇のようでした!
大学生も大活躍!
大学で漢方薬について勉強している大学生の活躍も目立ったこのイベント。慶煕大学や羅州大学、木浦大学などの学生が集まり、各大学ごとにブースを用意。漢方茶を入れてくれたり、漢方入りのパンやお菓子をふるまってくれました。パンフレットを配って漢方の説明をするなど、みんな「自分が勉強している漢方についてもっと知ってもらいたい!」という気持ちが現れているようで、爽やかな気持ちになりましたョ^^
近隣の漢方販売店は?
いつもよりますます商売に力が入る!漢方はお店の前に積まれているので、通りを歩きながら見学することも出来ます。近くまで寄ってしげしげと眺めることもできるし、「漢方」と一口に言ってもいろんな種類があることをここでも実感できますョ。
漢方薬博物館誕生!
チェギドン(祭基洞・Jegi-dong・125)駅のある大通り沿い、京東市場のすぐそばにあるビル「トンイポガムタウォ」に新しく誕生したのがこちら「漢方薬博物館」!ビルの地下2階フロア内にできたものなのであまり大々的なものではないけれど、広い敷地の中にはさまざまな漢方の展示や模型などがあり、ソウル薬令市に関する歴史を確認することができるコーナーなどもあり。9月13日(2006年)にできたばかりとのことで、とてもキレイでしかも入場無料!漢方について興味のある人は一度寄ってみては!?とてつもなく大きな太極旗マークが目印のビルです。
【ソウル薬令市韓医薬博物館】
住所
:ソウル市 東大門区(トンデムング)龍頭洞(ヨンドゥドン)787トンイポガムタウォB2
住所(韓国語):서울시 동대문구 용두동787동의보감타워B2
電話番号:02-3299-4900
観覧時間:<3月~10月>10:00~18:00
       <11月~2月>10:00~17:00
休館日:月曜日、1月1日、旧正月、秋夕
入場料:無料
その他注意事項:20人以上の団体観覧時は事前に予約すること
いかがでしたか?漢方のパワーは知っていてもなかなか接する機会がなかった~という人にピッタリだったこのイベント。難しい説明ばかりが並ぶようなものではなく、試食や試飲を通した「体験式」のものが多かったのが印象的!ナビが訪れた時はほとんどのお客さんが中年からお年寄り世代だったけど、家族連れで楽しんでいる人がけっこういたのは親しみやすいイベントだった証拠かも。イベントは終わってしまいましたが、これから京東市場に行こうと思っている方、薬令市や博物館もチェックして漢方を身近に感じてみてくださいね♪以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-09-27

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