男の二人旅~江華島(カンファド)を訪れる~

~ソウルを抜け出し小旅行~自由気ままな男2人旅!

みなさん、こんにちは。今回は「男の二人旅」ということでソウルを抜け出し、ソウルの北西、仁川広域市に位置する江華島(カンファド)という島に訪れました。ソウルとは大きな橋でつながってるこの島、旅を共にしてくれたのは韓国人のお友達のウンジェくん。ウンジェも一度も江華島には訪れたことがないらしく、今回行けるのをずっと楽しみにしてくれてました~。旅の大まかな目的は、

1. 世界文化遺産、歴史的建造物を訪れる。
2. 江華郡の特産物(ペンデンイ、スンム)を食べる。
3. 2人の友情を深める~(なんてね~^^)

というわけで、ではではさっそく出発っ~!
[ 新村(シンチョン)からバスで江華島まで ]
便利なことに新村からバス一本で江華島まで行けてしまうのです。新村駅7番出口を出て道なりに200mほど行くと新村バスターミナルがありました。券売機で乗車券を購入し、江華島に向かっていざ出発~。
[ 江華島に到着~ ]
バスに揺られること2時間弱、到着したのは江華バスターミナル。バスから降りると明らかにソウルとは違う新鮮な空気。思わず深呼吸~。ターミナルの観光案内所に行ってみたら、案内所のおばさんがなんと日本人で、らくらく情報を入手できました~。
[ 世界文化遺産~江華支石墓(カンファコインドル)]
まずは江華ターミナルから20分ほどバスに乗り、到着したのは江華支石墓(カンファコインドル)。この江華支石墓(カンファコインドル)は、世界文化遺産として登録されているのです。

~コインドルって?~
コインドルとは青銅器時代において富や権力のあった人の石墓で、世界的に分布するコインドルの中で、韓国はコインドルの国であると言われるほど数量面で世界第一位だとか。江華島にあるこのコインドルは、テーブル状で北方式コインドルというものに分類されるもの。海抜およそ30mのところに立てられ、土で平面を数十層に押し固め、支える石を四方に立てて墓室をつくり、死体を入れた後ふた石で塞いだそう。しかし側面両方を塞ぐ石は無くなった状態なので、墓室内部がまるで長い通路のようになっています。規模はふた石の長さ6.5m、幅は5.2m、厚さ2.6m、重さ8000kg!こ~んなでっかい石墓を昔の人たちはいったいどうやって作ったのだろ~?
?地面を掘って丸太を利用して石を立てる。

?地面を掘って丸太を利用して石を立てる。

?土で石の周囲を覆いかぶせる。

?土で石の周囲を覆いかぶせる。

?8000kgものふた石は土で固めた山の上まで引き上げる。

?8000kgものふた石は土で固めた山の上まで引き上げる。

?最後に土を取り除く。

?最後に土を取り除く。

な~るほど!こんなふうにしてつくられたんだね。

[ 歴史的建造物~高麗宮址(コリョグンジ) ]
次に江華ターミナルに戻る途中で立ち寄ることのできる高麗宮址(コリョグンジ)にやってきました。

~高麗宮址(コリョグンジ)って~?
高麗宮址(コリョグンジ)とは高麗がモンゴルの侵略に39年もの間、粘り強く抗戦した宮廷の跡地のこと。高麗王朝はモンゴルからの攻撃を回避するため、1232年に都を開城(ケソン)から江華島に移しました。それは江華島が流れの速い海峡で本土と隔たり、騎馬民族で陸に強いモンゴルからの攻撃を防御しやすい島だったため。しかし1270年のモンゴルとの和解の際、ここにある建物すべてを燃やして無くすことが条件とされ、当時の建物は残っていません。その後朝鮮時代になっても軍事的に重要な島であったため、高麗宮の跡地に行宮や江華留守府の建物たちが建てられましたが、1866年の「丙寅洋擾(フランス軍が江華島を攻撃した事件)」の時、フランス軍によって燃やされてしまいました。今ここにある建物は1977年に復元されたもので「民族の自主精神と国難克服の歴史的教訓を学べる国民教育の根拠地」となっているそうです。

[ 旅客船に乗って席毛島(ソンモド)へ ]
次は、江華島の西隣りに位置する小さな島、席毛島(ソンモド)に行ってみることにしました。席毛島(ソンモド)には旅客船に乗って行くことができ、一度、江華ターミナルにもどり、そこからバスで30分、旅客船ターミナルに到着しました。
江華ターミナルへ戻る途中、大きな市場を発見。

江華ターミナルへ戻る途中、大きな市場を発見。

ありました!これが江華名物のペンデンイ(サッパ)。これは後ほど賞味。

ありました!これが江華名物のペンデンイ(サッパ)。これは後ほど賞味。

江華名産のスンム(江華かぶ)も発見。

江華名産のスンム(江華かぶ)も発見。

ウンジェは試食で食べた手作りトトリムクをかなり気に入った様子。1パック購入~。

ウンジェは試食で食べた手作りトトリムクをかなり気に入った様子。1パック購入~。

旅客船ターミナルから船に乗り、いざ席毛島(ソンモド)へ。船内でさっき購入したトトリムクを食べ、デッキに上がってみると、近距離で飛び交うカモメたち。まるで歓迎してくれているかのように船の後をずっと追いかけてきます(^^)。カモメたちを眺めていたらあっという間に席毛島(ソンモド)に到着。
[ 江華の名産ペンデンイ(サッパ)とスンム(江華かぶ)を賞味 ]
席毛島(ソンモド)に到着し、ここで昼食をとることに。楽しみにしていたペンデンイ(サッパ)とスンム(江華かぶ)の登場~。ペンデンイはニシン科の魚で席毛島(ソンモド)の近くの海でよく捕れる名産魚。ここでは特にさしみで食べるのが主流で、透明感のある美しい白身に味も淡白で上品。ここのペンデンイはいっさい養殖でない純粋な天然産で、ビタミンA、D、B12などの栄養素も豊富なんだそう。またスンム(江華かぶ)もカルシウム、ビタミンCが豊富に含まれ、韓国の名医ホジュンの医学書にも「江華かぶは内臓に良く、腫れ物を治療し、視力を回復する」と記されているほど栄養価の高い食品なんだそう。
お店の方がマッコリをくださいました。これは江華マッコリといって、マッコリの中に江華高麗人参が入っているもの。意外に癖がなく飲みやすくウンジェも大絶賛!
[ 韓国の三大観音聖地~普門寺(ポムンサ) ]
腹もふくれ、続いては席毛島(ソンモド)内にある普門寺(ポムンサ)を訪れました。普門寺(ポムンサ)までは船着場横のバス停からバスに乗って行くことになります(所要時間30分)。

~普門寺(ポムンサ)とは~?
普門寺(ポムンサ)は新羅時代(635年)に建てられたと伝えられ、韓国の三大観音聖地として今でも多くの信仰を集める名刹。特に本堂脇の石室は自然の岩をくり抜いた洞窟になっていて、その中には羅漢像がまつられています。この石室の法堂は入口は狭いけれど入ってみるととても広いのが特徴。
法堂の入口には通常のものの2倍くらいの大きさのある白うすがあり、当時300人もの僧たちの炊事用に使われていたものが今も残っていました。
これは願い事を紙に書いて投函口に入れ、まわりをぐるぐるまわると願い事が叶うというもの。本当かなあ~?
帰り道で売られていたのはさっき飲んだ江華マッコリ。おいしかったのでおみやげに買って帰ることに。

着た道をたどりソウルの家に到着したのは夜の11時をまわってました。冷凍庫に眠ってたギョウザとおみやげに買った江華マッコリでウンジェと乾杯!今日一日お疲れ様でした~。
いかがでしたでしょうか?今日訪れた場所はほんの一部。一日では物足りなさを感じるほど訪れる場所がたくさんある江華島、みなさんも一度訪れてみてください。ではまた会う日まで~。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-06-19

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