第13回全州国際映画祭(チョンジュクッチェヨンファジェ)

テーマは「共感と変化!」今年もGWは全州が映画の街になります。

今年(2012年)も4月26日(木)から5月4日(金)までの9日間、韓国の4大映画祭のうちの1つ、全州国際映画祭が開催されます!今回で13回目を迎える全州映画祭は、一段と魅力的なプログラム・作品がいっぱい。デジタル独立映画を中心に世界42カ国、184作品が上映され、「映画好きが集まる映画祭」の名にふさわしく、一般の映画館ではなかなか観られない映画も多数上映される予定です。映画祭期間中は監督、俳優とのさまざまなイベントも予定されているので、映画祭ならではの雰囲気をぜひ楽しんでみてくださいね!昨年に続き今年も開催期間が5月のゴールデンウィークと重なっていることもあり、国内だけでなく海外からもたくさんの人が集まって、さらに盛り上がりそうですョ! みなさんも、今年のゴールデンウィークは全州でビビンバやマッコリなどのグルメ、観光といっしょに、映画祭を楽しんでみてはいかが?

第11回全州国際映画祭 Jeonju International Film Festival

開催期間:2012年4月26日(木)~5月4日(金)(9日間)
上映作品:世界42カ国、184作品(長編137本、短編47本)
会場:韓国ソリ文化の殿堂モアク堂、メガバックス全州、CGV全州、全州シネマタウン、全州デジタル独立映画館、全北大三星文化会館、JIFFスペース
プログラム構成:JIFFプロジェクト、コンベンション部門、シネマスケープ、シネマフェスト、映画より見知らぬ、フォーカス

今年も多様なプログラムが盛りだくさん!

今年の広報大使はこの2人!
イム・スロン&ソン・ウンソ

今年の広報大使はこの2人! イム・スロン&ソン・ウンソ

今年も全州映画祭の看板プログラムでもあるデジタル3人3色、代表プログラムでもある「ショート・ショート・ショート」をはじめ、全世界の巨匠達の「回顧展」、多様な歴史や文化に出会える「特別展」のほか、全州映画祭の人気プログラム「不眠の夜」、そして家族みんなで楽しめる「野外上映」など、今年も魅力的なプログラム構成となっています。また期間中、メイン会場となるコサドン映画通りではさまざまなイベントも予定されているそうなので要チェック!

◎開幕作・閉幕作

開幕作:SISTER
監督:ウィルシラ・メイエ
フランス、スイス
上映時間:97分

閉幕作:シンプルライフ
監督:Ann Hui
香港
上映時間:118分

その他の上映セクション

韓国の映画祭の中でも、インディーズ映画の紹介に力を入れてきた全州映画祭。特に映画を通して社会を変革しようとする多くのインディーズ映画の巨匠を紹介し、あまり知られていない国の映画を発掘してきた全州映画祭では、今年もプログラムごとに普段なかなかお目に掛かれない作品もたくさん。

◎ コンペティション部門
国際競争、韓国長編競争、韓国短編競争の3つのカテゴリーに分かれています。

-国際競争(International Competition)
新しい映画美学の可能性を秘めた全世界の新人監督の映画を対象としたコンペティションセクション。上映時間60分以上の長編劇映画と長編ドキュメンタリーが上映され、国内外の著名な映画人5人で構成された審査委員団により、最高の作品が選定されます。最高作には「又石(ウソク)賞」と10000ドルの賞金、優秀作には「Daum審査委員特別賞」と7000ドルの賞金が授与されます。

<日本映画>
핑크빛 하늘 About the Pink Sky-고바야시 게이이치 Kobayashi Keiichi

-韓国競争
2012年から短編競争部門を分離して新設。40分以上の作品が対象。

-韓国短編競争(Krean Shorts)
2002年からスタートした韓国短編の選択:批評家週間(Korean Shorts:Critics’Week)を完全にコンペティション部門として改編したプログラム。韓国の優秀な新作短編映画を対象。


◎JIFFプロジェクト(JIFF PROJECT)
映画祭のスタートとともにはじまったデジタル映画製作プロジェクト。映画祭で選定した3人の監督に映画祭のプレミア上映を前提に5000万ウォンの制作費を支援し、デジタルカメラとデジタル編集装備を利用してそれぞれ30分のデジタル映画を製作する、という全州映画祭ならではのプログラムです。

-デジタル3人3色
アジアのニュースターたちの熱情と才能が作り上げた映画3本を上映。

-ショッ!ショッ!ショッ!
3年ぶりに全州映画祭が単独制作/配給。


◎シネマスケープ(Cinemascape)
映画美学の頂点から新しい美学をひらく世界の巨匠の新作と注目に値する中堅、新人監督の作品を厳選し上映してきた「シネマスケープ」部門。長編映画、短編映画、韓国映画ショーケース、ローカルシネマ全州の4つのカテゴリーごとに作品が上映されます。

-ワールドシネマ長編・短編
長編は新しい映画美学を開いてきた世界の巨匠監督たちの新作と、注目されている中堅・新人監督たちの作品を厳選して上映。

<日本映画>
구름 위에서 Above the Cloud-도미타 가츠야 Tomita Katsuya(雲の上)
국도 20호선 Off Highway 20-도미타 가츠야 Tomita Katsuya(国道20号線)
사우다지 Saudade-도미타 가츠야 Tomita Katsuya(サウダーヂ)
위기의 여자들 Women on the Edge-고바야시 마사히로 Kobayashi Masahiro


-ふりかえる時間
さまざまな事情で国内で紹介できなかった作品や新しく発掘、復元された古典の中から数編を厳選して上映。
新設された小セクション。
今年(2012年)はキム・ギヨン監督の作品を上映。

-韓国映画の流れ(Korean Cinema on the Move)
韓国独立映画製作者のさまざまな作品が紹介されるセクション。最優秀作品にJJ-St★r賞と1000万ウォンの賞金が授与されます。また、観客評論家が選定した最高の作品に観客評論家賞と200万ウォンの賞金が授与されます。

-韓国映画ショーケース(Korean Cinema Showcase)
最近制作された韓国映画の中で、優れた作品を厳選して上映します。2010年は全5作の韓国長編映画が紹介されます。

-ローカルシネマ全州(Local Cinema in Jeonju)
全州地域で製作される独立映画を支援し、その成果を国内外に紹介するために2006年に新設されたセクション。このセクションは毎年全州地域で製作された映画を決算し、その傾向を見られるいいチャンスでもあり。


◎映画より見知らぬ(Stranger than Cinema)
一般の劇場ではなかなかお目にかかれない実験映画を紹介するセクション。
これは貴重な体験になること間違いなし。


◎シネマフェスト(CINEMAFEST)

-映画宮殿(Cinema Palace)
映画を観ることの楽しさを教えてくれる作品を厳選、上映するセクション。全世界の優れた長編劇映画、短編アニメーションなどが上映されます。

<日本映画>
로보-G Robo-G-야구치 시노부 Yaguchi Shinobu(ロボジー)
스키야키 Sukiyaki-마에다 데츠 Maeda Tetsu(極道めし)

-エニフェストs
アジアとヨーロッパで制作された3編の想像力豊かなアニメーションを上映。

-不眠の夜(Midnight Obsession)
全州映画祭の名物となっている人気のセクションの1つ、「全州不眠の夜」。映画を観るためなら徹夜も辞さない映画好きのための深夜上映プログラム。全北大学校サムソン文化会館にて、金、土、日の週末3日間のみ行われます。

-野外上映(Outdoor Screening)
暖かい春の夜、家族で楽しめる韓国映画及び外国映画を上映し、該当映画の監督と俳優を招待、観客との出会いの場を設けられています。こちらは無料で見られますヨ。


◎フォーカス(FOCUS ON)
新しい映画美学を紹介した映画人たちの作品を紹介する回顧展・各種特別プログラムで構成されたカテゴリー。巨匠たちの回顧展をはじめ、キューバ映画、ソビエト連合の禁止された変遷などを紹介したこともあるこのコーナー。2009年からは最近新しく発掘および復元された韓国古典映画を紹介する一方、韓国独立映画界の重要な作家達に再びスポットをあてる特別プログラムも開催。

-内田吐夢回顧展
경찰관 The Police Officer-우치다 도무 Uchida Tomu
기아해협 Kiga Kaikyo : Straits of Hunger-우치다 도무 Uchida Tomu
내면의 굴레 A Hole of My Own Making-우치다 도무 Uchida Tomu
땀 Sweat-우치다 도무 Uchida Tomu
요시와라의 요녀이야기 Yoshiwara : The Pleasure Quarter-우치다 도무 Uchida Tomu
후지산의 혈창 A Bloody Spear at Mt.Fuji -우치다 도무 Uchida Tomu
흙 Earth-우치다 도무 Uchida Tomu

-アルベルト・セラ特別展

-破裂(古典映画の崩壊)
毎年1名の映画専門家を招聘し、各自のテーマで映画約10編を選び、解説と講演を合わせて上映。
2012年のゲストはクリス・フジワラ。

<日本映画>
그 장소에 여자가 있으니 Woman of Design-스즈키 히데오 Suzuki Hideo(その場所に女ありて)

-映像時代とイ・チャンホ特別展

-エドガルト・コザリンスキー特別展

-ウィーン映画祭50周年特別回顧展

<日本映画>
책을 버리고 거리로 나가자 Throw Away Your Books, Rally in the Streets-테라야마 슈지 Terayama Shûji(書を捨てよ町へ出よう)


◎特別部門

-青少年特別展

-フォーンフィルムフェスティバル


特別プログラム

映画祭に合わせて、さまざまなイベントが行われます。

◎オープンスクリーン
◎シネマクラス
◎シネトーク
◎ライブ・イン・ジャズ
◎バスキング・イン・JIFF
◎全州プロジェクト・マーケット

上映場所・映画館・イベント会場


◎ 韓国ソリ文化の殿堂・モアク堂(開・閉幕作)
住所:전주시 덕진구 소리로 31(덕진동 1가 산 1-1번지)
全州駅からタクシーで約15分
ターミナルからはタクシーで約25分
◎コサドン映画通り内JIFFスペース(野外上映)
ソウルの明洞みたいにとってもにぎやかな繁華街。碁盤の目に広がるメインストリートにはお店がズラリと並び、若者たちがショッピングに食事にエンターテイメントにと楽しめるところ。この繁華街にある映画館で上映されます。
全州駅からタクシーで約15分(3000~4000ウォン)
高速バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
市外バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
*タクシーで映画通りまで行く時は、"オゴリ:五叉路"と言えばOK

◎メガバックス全州(メイン上映、深夜上映)
住所:전주시 완산구 고사동 181번지
バス:영화의 거리(ヨンファエコリ)下車

◎CGV全州(旧ピカデリー劇場)2館(一般上映)
住所:전주시 완산구 고사동 288-2
バス:영화의 거리(ヨンファエコリ)下車

◎全州シネマタウン1館(一般上映)
住所:전주시 완산구 고사동 1가 340-7
バス:영화의 거리(ヨンファエコリ)下車

◎全州デジタル独立映画館(一般上映、全州プロジェクトマーケット)
전주시 완산구 객사3길 18 (고사동 431-1)
バス:영화의 거리(ヨンファエコリ)下車

◎全北大三星文化会館(特別上映、深夜上映)
全北大の校舎も近くにあり、この周辺はまさに学生街。食堂、おしゃれなカフェやバー、娯楽施設などなど、夜遅くまでにぎやかなところ。
住所:전주시 덕진구 덕진동 1가 664-14
バス:전북대 삼성문화회관(チョンブッテ・サムソンムナフェグァン)下車
全州駅からタクシーで約15分
高速バスターミナルからタクシーで約10分
コサドン映画通りからはタクシーで約20分


※シャトルバス
期間中、シャトルバスも運行されます。

一般路線(循環)
全州駅-全北大三星文化会館-高速バスターミナル-映画の通り(国民銀行前・下車のみ)-エンティスポーツ-全北大三星文化会館-全州駅

高速バスターミナル往復路線
高速バスターミナル-映画の通り(国民銀行前・下車のみ)-エンティスポーツ-高速バスターミナル

全北大三星文化会館往復路線
JIFF広場向かい側-全北大三星文化会館-JIFF広場向かい側

ゲスト路線
コアリベラホテル-JIFF広場向かい側-コアリベラホテル

チケット


◎料金
開幕作・閉幕作・深夜上映・3D上映・デジタル3人3色-10000ウォン
一般上映:5,000ウォン
JIFFフォーンフィルムフェスティバル、青少年特別展、youth Voice上映作、野外上映;無料
※無料上映の場合も他の映画とと同じくチケットが必要になります。

チケット購入方法全州国際映画祭のホームページを利用するインターネット予約か、現地のチケット売場で直接購入になります。

◎オンライン予約
※予約期間は24時間予約可、ただし上映当日のオンライン予約は不可
 ・予約方法:全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.co.kr)に入り、JIFF会員(一般会員またはサポーターズ会員)に加入すれば、オンライン予約サービスを利用できます。
・支払い方法:クレジットカード
・チケット受取:事前/現場のチケット発売所で予約番号(または予約確認書)と身分証(外国人はパスポート)を提示してチケットを受け取ります。
・座席の指定が可能です。ただし野外上映の座席は先着順になります。

◎オフライン予約(現地のチケット売場での直接購入)
すべての上映作のチケットを購入でき、支払いはクレジットカード、現金可。
開・閉幕式、マスタークラスなどを除くすべての上映作品は上映当日に全体座席の約15%を当日現地チケット売場で販売します。
可能時間:9:00-最終上映開始30分前まで
支払方法:現金、クレジットカード、予約券
・上映5分前まで発券可能。
・座席の指定はできません。
販売場所:
JIFF広場(コサドン映画の通り内文化広場)
旧アカデミーアートホール(CGV全州横)
全北大学クジョン門横

※キャンセル
・オンラインでは該当映画前日24時間前まで可能。
・チケット発券後は現地チケット売り場のみ、上映1時間前までキャンセル可能。
・キャンセル手数料:1000ウォン/1件あたり

※映画祭の注意事項
・映画上映時間の10分前までに入場(映画上映開始後には入場できません)
・上映中の飲食の持ち込みはご遠慮ください。

全州観光情報

◎全州へのアクセス
ソウルから全州まで1本で行けるのは鉄道またはバスになります。
鉄道はKTXなら約2時間、KTX以外なら約3時間~3時間半、バスの場合は高速バスと市外バスがあり、どちらも2時間50分ほどかかります。バスは本数もたくさん出ているので、旅行を立てやすく、日帰りだって可能。
◎全州のグルメ店
全州の郷土料理であり、また韓国を代表するビビンバの中のビビンバ、全州ビビンバや二日酔いに効果があるというコンナムル(豆もやし)がたっぷり入っていて、韓国ではヘジャングッ(酔い覚ましいのスープ)としても知られているコンナムルクッパッ(豆モヤシのクッパ)やトルソッパッ(釜飯)、全州の肥沃な土地で育てた食材をたっぷり使い、12~3種類のおかずに5~6種類の一品料理がテーブルにずらりと並ぶ全州の郷土料理「ハンジョンシッ(韓定食)」など、食の街「全州」はおいしいグルメがたくさん!
 

その他、詳しい作品情報は全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.or.kr/)でご確認下さい(韓国語・英語あり)。 映画も観て、俳優や監督の話を聞いて、全州グルメを満喫!!今年のゴールデンウィークは全州へ足を伸ばしてはいかがでしょうか?
 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-04-26

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