地下鉄に乗って仁川へ、午後からぶらっと行ってきました!

地下鉄に乗ってふらりと仁川、半日コース!韓国のチャイナタウンと海辺の公園を満喫し、歴史にも触れる旅!!

こんにちは、ソウルナビのナビQです。え?ナビQって誰だって?!ナビ2回目の登場ですから分からない方も多いかもしれませんね。ふふふ・・・あ、ちなみに読み方は「ナビキュー」ですよ。さて、ナビQはこの間の週末、急に海が見たくなって仁川(インチョン)へ出かけてきました。四方を山に囲まれたソウル。一番近くで海の見えるところといえばやっぱりお隣りの仁川。そうそう、おなじみの仁川国際空港がある、あの仁川です。まあ、仁川で海が見えるところといってもいろんなスポットがあるんですが、ソウルの真ん中から地下鉄で、しかも乗り換えなしに楽々行こうと思ったら、1号線に乗って終点の仁川駅を目指すのが一番。終点だから寝てても乗り過ごすことはないし、ただひたすら電車に乗っていれば着いちゃいますもんね。そして仁川駅から海の見える人気観光スポット、月尾島はすぐ近く。駅の真ん前にはチャイナタウンもあるからついでに寄ってみよ!じゃ、出発!

仁川行きの地下鉄1号線に乗って・・・

家を出たのは午後2時を過ぎた頃。とりあえず地下鉄1号線に乗ろうと、ナビQの家からマウルバス(町内循環バス)で南営(ナミョン)駅へやってきました。1号線で仁川へ向かう時、気を付けなければならないのは仁川行きの電車に乗るということ。仁川へ行く途中、九老(クロ)駅で路線が仁川方面行きと天安(チョナン)方面行きに分かれるんです。それぞれの方面行きの電車はほぼ交互に来るので、しっかりと仁川行きを確認して電車に乗りましょう。南営駅から終点の仁川駅までは約1時間。南営駅近くのもっと大きな駅、ソウル駅や龍山駅からも所要時間は同じくらいです。ナビQは午後3時くらいの電車に乗り、4時くらいに仁川駅へ到着しました。
仁川駅のホーム

仁川駅のホーム

改札出口

改札出口

仁川駅

仁川駅

駅を出たナビQをまず出迎えてくれたのは「韓国鉄道誕生駅」と書かれた蒸気機関車の石像。そうなんです、韓国初の鉄道はここ仁川からソウル方向に伸びる京仁(キョンイン)線。1900年に全線営業が開始したそう。そしてこの仁川駅、こう見えても韓国で最初にできた鉄道駅なんですって。今は他の立派な駅に比べるとかなり小さく地味なかんじですが、韓国で初めての駅となると何だか感慨深いですね~

チャイナタウンへ

ではさっそく、仁川駅の目の前にある仁川チャイナタウンへー!実はナビQ、仁川空港以外の仁川も、もちろんこのチャイナタウンも全く初めて。立派な門をくぐると、急に赤色の割合が多いチャイナワールドが!観光客も結構います。
長崎や横浜、神戸といった日本の中華街へは行ったことがありますが、ナビQはこの仁川のチャイナタウンがなぜか一番気に入ってしまいました。日本の各中華街もそれぞれ立派なんですが、ここの中華街はもっと生活臭がするというか・・・聞くところによると、少し前まではもっと観光地の中華街っぽくなかったそうです。そうそう、大門からメインストリートをまっすぐ上っていったつきあたりには、韓国の中華料理で最もポピュラーなメニューになっている韓国風ジャージャー麺、チャジャンミョンの元祖店もあります。長崎にあるあの長崎ちゃんぽんの元祖店のような存在でしょうか?午後4時過ぎだというのに3階建てビルお店の前にはたくさんの人が行列を作っています。
寅年でもないのに、あちこちに売られていた虎のぬいぐるみ

寅年でもないのに、あちこちに売られていた虎のぬいぐるみ

中国のものじゃなさそうなのも混ざってる?

中国のものじゃなさそうなのも混ざってる?

中国っぽい絵だけど、女の人の顔に韓国っぽさも混じってるような

中国っぽい絵だけど、女の人の顔に韓国っぽさも混じってるような

チャジャンミョンの元祖店「共和春」

チャジャンミョンの元祖店「共和春」

月餅には韓国っぽくポップンジャ(山いちご)なんてのも

月餅には韓国っぽくポップンジャ(山いちご)なんてのも

定番の中華小物

定番の中華小物


正統中国手作り水餃子専門店「元宝」でビールを一杯!

元祖チャジャンミョンのお味も気になるけれど、このあと海辺で海鮮料理を食べる予定のナビQ、この中華街に数ある中華料理店の中でも餃子が美味しいと評判のお店へ行ってみることに。いろいろある餃子メニューから焼き餃子とエビ入り水餃子を注文。そして餃子にはやっぱりビール!中国の青島ビールで軽くやりましょう。出てきた餃子はリーズナブルな価格ですが、思ったよりもたくさんお皿にのっています。ジューシーで香ばしい焼き餃子、小龍包かと思うくらいの肉汁があふれ出し、プリプリのエビの食感が堪らない水餃子。うー、うまい!!!ビールにもぴったり。ナッスル(昼の酒)さいこー!今まで韓国の中国餃子では梨泰院にある某有名中国式餃子専門店が一番だと思っていましたが、その思い込みがみごとあっさりと崩れ去っていきました・・・
絶品餃子とナッスルにお腹も心もすっかり満たされてお店を出ると、隣りのお店の前にすごく長ーい行列が!?独特の釜で焼いたマンドゥ(焼き肉まんのようなもの)が有名なお店なんだとか。ものすごく気になりますが、こんなにすごい行列に並ぶのは少し億劫だし、海辺でいただく海鮮料理のためにも次の機会に。

ついに出た!?チャジャンミョン博物館!

さらにしばらく歩いていくと、「チャジャンミョン博物館」と書かれた路地を指す看板を発見。そんなものがあるのか!?っと、角を曲がってみたらレンガ造りの立派な建物が。なになに?パンフレットによると、今年(2012年)オープンしたばかりというこちらは、チャジャンミョンの歴史を中心にチャジャンミョンにまつわるいろんなことを紹介する博物館。カッコイイ2階建ての建物はさきほど見たチャジャンミョンの元祖店「共和春」が1980年代まで営業していたところで、1908年に建てられた登録文化財第246号。模型や昔実際に使われていた道具類に資料もたくさんあり、入場は無料!結構見応えがありました。
「チャジャンミョン博物館」路地入口看板

「チャジャンミョン博物館」路地入口看板

ステキな構え

ステキな構え

「チャジャンミョンを食べる労働者クーリー」

「チャジャンミョンを食べる労働者クーリー」

一緒にテーブルに座って写真を撮ることもできます。。

一緒にテーブルに座って写真を撮ることもできます。。

昔は卒業式の日には家族でチャジャンミョンだったみたいです。

昔は卒業式の日には家族でチャジャンミョンだったみたいです。

麺を打って~

麺を打って~

炒めて~

炒めて~

か、完成ッ!

か、完成ッ!

出前用のいろんな岡持ち。今は完全にバイクの荷台ですよね。

出前用のいろんな岡持ち。今は完全にバイクの荷台ですよね。

チャジャンミョンが150ウォンの時代もあったんですねっ

チャジャンミョンが150ウォンの時代もあったんですねっ

日本語のパンフレットもあります。

日本語のパンフレットもあります。

今度は別の脇道にも入ってみましょう。何だかステキなカフェがあります。看板を見ると中国茶と、いろいろ入ったバブルティーがウリのよう。気になるな~チェック、チェック。仁川近代博物館という小さな博物館も発見。とっても小さいです。ディープな感じ?私設っぽい。路地にもいろんなお店があります。
気になる中国茶&バブルティーのカフェ。次に来た時は絶対行ってみよ。 気になる中国茶&バブルティーのカフェ。次に来た時は絶対行ってみよ。

気になる中国茶&バブルティーのカフェ。次に来た時は絶対行ってみよ。

仁川近代博物館

仁川近代博物館

路地にある中華食堂

路地にある中華食堂

華僑小学校

華僑小学校

自由公園へ

中華街をひととおりまわって、街の裏(奥?)のほうの山に広がる「自由公園」へ。あ、鷹凰山という名前の山なんですね。韓国初の西洋式近代公園だそうです。善隣門(ソンリンムン)という大きな門をくぐって、公園へ続く階段を上っていきます。
階段の手すりにこんな顔が?

階段の手すりにこんな顔が?

緑が多くて気持ちいい~

緑が多くて気持ちいい~

木の奥には韓米修交100周年記念塔

木の奥には韓米修交100周年記念塔

頂上の広場までやってきました。おお、海が見える!そしてマッカーサーさんの銅像も。この銅像、写真では何度も見ましたが、実際には初めてみました。韓国語でマッカーサーはメガド。最初聞いたときは誰のことかと思いましたが。この時期はバラの最盛期だったので、お花畑には色とりどりのバラが咲き乱れていて、平和な景色そのもの!
なごみますね

なごみますね

バラのアーチィ~

バラのアーチィ~

足元にはハトが休んでいます・・・

足元にはハトが休んでいます・・・

日本領事館のあった通りを中心に、チャイナタウンの東側エリアをぶらぶら

マッカーサーさんの銅像の横に続く道を通って山を下っていくと、「旧済物浦倶楽部(チェムルポクラッブ)」の建物が。ここは1901年、当時の清や日本をはじめ仁川に住む外国人の社交クラブのためにロシア人のサバチンによって設計され建てられたもの。2階建ての建物は当時レンガ造りで、社交室、読書室、ビリヤード場、テニス場など社交活動に必要な施設が入っていたそう。1914年以降は在郷軍人会の建物になり、当時は精芳閣(チョンバンガッ)と呼ばれました。そして独立後はアメリカ軍の将校クラブ、市立博物館、文化院などに使われ、現在は済物浦倶楽部の昔の姿に再現され、文化空間として活用されているとか(仁川市中区の観光パンフレットより)。ちなみに名前の「済物浦」とは昔の仁川の呼び名だったそうですよ。この建物のある辺りからさらに下っていくと、チャイナタウン横の一帯は昔、外国から来た人々が暮らし様々な活動をしたエリアがあり、昔の建物がいっぱい残っています。もちろんその当時に日本が建てた建物や日本家屋もたくさん。
「旧 済物浦倶楽部」の看板

「旧 済物浦倶楽部」の看板

さっそく日本家屋が

さっそく日本家屋が

この建物も古いですね

この建物も古いですね

さらに南へ少し下ると、かつて日本領事館のあった通りへ出ます。旧日本領事館の建物は現在、中区庁舎。道に沿って昔の日本の家っぽい建物がずらずらずら~。今は商店や軽食店など1階部分はほとんどがお店になっています。ハングルの看板が出ていて中で売っているものも見慣れた韓国の品物ですが、お店をのぞくとやっぱり日本の小さな商店のような雰囲気が・・・どこがってわけじゃないけれど、不思議とそんなふうに感じます。そして、この通りのさらに1本南の通りには昔、日本の銀行の仁川支店だった建物も3棟残っています。第一銀行、第十八銀行、第五十八銀行。この中で第一と第十八は現在博物館として使われています。第十八銀行の「近代建築展示館」はもう閉館準備を始めていたので、第一銀行の「仁川開港博物館」に入ってみることに。
懐かしいかんじ

懐かしいかんじ

旧 日本領事館

旧 日本領事館

2階の窓の手すり、まさに日本の家って感じですね

2階の窓の手すり、まさに日本の家って感じですね

旧 日本第十八銀行仁川支店、今は近代建築展示館

旧 日本第十八銀行仁川支店、今は近代建築展示館

こんなフォトゾーンが!

こんなフォトゾーンが!

旧 日本第五十八銀行

旧 日本第五十八銀行

「仁川開港博物館」には仁川の開港と、韓国初の鉄道である京仁鉄道などに関する遺物や資料が展示されています。規模は大きくなく、展示物も多くないけれど、昔日本の銀行だった建物を中から見ることができます。天井の辺りがカッコイイ!奥の展示室はかつて金庫だった部屋を使ったもので、銀行の金庫に入るようで何だかドキドキ。当時のレジのようなモノなどもありました。
天井の辺りがステキ

天井の辺りがステキ

昔の踏切?

昔の踏切?

映画「3丁目の夕日」みたいなフォトゾーンです。3丁目よりはるか昔の時代ですが。

映画「3丁目の夕日」みたいなフォトゾーンです。3丁目よりはるか昔の時代ですが。

金庫の入口!

金庫の入口!

「毎度ありがたう」

「毎度ありがたう」

建物の模型

建物の模型

昔の日本家屋らしき建物もぽつぽつ。今でも家として使われているようなものがあったり、お店になっているようなものもあったり。
これも古いですね。

これも古いですね。

こちらは昔、日本の会社だったそう。

こちらは昔、日本の会社だったそう。

昔、日本の銀行だった建物のある通りの端っこには韓国初の西洋式ホテルだった「テブル(大佛)ホテル」の跡地もあります。1888年にロシアによって建てられたそう。最後は中国料理店として使われましたが、1978年に取り壊されてしまいました。現在は、また当時の姿に再建しようと工事中です。
赤レンガ倉庫のような建物が並ぶ通りでこのエリアは終わり。再びチャイナタウンの方向へ行くと「韓中文化館」の派手な建物があります。
さて、最後にこの辺りでもう一つチェックしておきたかった場所があったのでそっちへ行ってみることに。それは中華街の端っこに位置する「ベンデンイフェコリ」、日本語に訳すと「ママカリ刺身通り」。ママカリは標準語だとサッパでしたっけ?そう、ママカリ(ベンテンイ)を刺身で出す店の並ぶ通りなんです。といっても、実際に行ってみるとベンデンイの看板が出ているお店は3、4軒ほど。どこも小さく、ディープな雰囲気。昔のデポチプ(大衆酒場?)っぽい感じ。ベンデンイの刺身は5~6月が旬だというので試してみたかったのですが、一緒に行ったナビ友はあんまり惹かれないということで、これも次回の楽しみにとっておくことに。

★★チャイナタウンや自由公園などの位置★★

月尾島へ!

2時間ほどチャイナタウンとその近くをぐるぐるまわったあと、次は海辺の人気観光スポット、月尾島(ウォルミド)へと移動。仁川駅前から出ているバスに乗ると10分弱ほどで到着。2番か23番、45番のバスに乗ればOK。「ウォルミウナ(月尾銀河)レール」というモノレールもあるんですが、これは現在運行中止となっているよう。
仁川駅前のバス停

仁川駅前のバス停

駅のすぐ横にある月尾銀河レールの乗り場

駅のすぐ横にある月尾銀河レールの乗り場

月尾島の見どころといえば、遊園地のようなたくさんの乗り物と海に沿って整備された「月尾文化の通り親水公園」。遊園地にはやたらとバイキングがあります。一緒に行った韓国人ナビ友の話によると、ここのバイキングは一度乗るともう2度と降りられないんじゃないかと思うくらい長い時間乗せてくれるんだとか。バイキングの苦手なナビQは想像するだけで目が回りそう。遊園地は休日ということもあって、人でごった返していました。中でも人気の乗り物がディスコジャンプ。ぐるぐると回転したり上下に揺れたりする円盤に乗った乗客をDJがイジるので、見ているだけでも楽しめます。
そして「月尾文化の通り親水公園」。とうとう海へやってきました!ちょうど日没時間だったので、夕日を見ている人がたくさんいます。
刺身屋が並んでいます。

刺身屋が並んでいます。

遊覧船もありますね。

遊覧船もありますね。

天気は良くありませんでしたが、沈む夕日は見えました! 天気は良くありませんでしたが、沈む夕日は見えました!

天気は良くありませんでしたが、沈む夕日は見えました!

現在運行休止中のモノレール。こんなに海岸線ギリギリのところを走るなんて面白そう!

現在運行休止中のモノレール。こんなに海岸線ギリギリのところを走るなんて面白そう!

ステージではのど自慢大会のようなものをやっています。よく見ると、モノレール運行再開を希望するという垂れ幕も。

ステージではのど自慢大会のようなものをやっています。よく見ると、モノレール運行再開を希望するという垂れ幕も。

この公園には、みたことあるものないもの、いろんなキャラクターもあちこちに立っています。
耳がカモメみたいなウサギ?

耳がカモメみたいなウサギ?

スター3兄弟

スター3兄弟

ある意味ゆるいかんじですね

ある意味ゆるいかんじですね

ここでは刺身ではなく、チョゲグイ(貝焼き)を食べようとお店を物色。公園に沿った刺身屋通り以外に遊園地とのあいだの裏道にも貝焼き店がたくさんあります。外にテーブルのあるお店もありますね。
結局、刺身屋通り2階にあるチョゲグイ専門店へ。海を見ながら貝焼きがいただけるかもと思ってお店に入ってみましたが、残念ながら窓際のテーブルは満席。
チョゲグイは小サイズを注文。思ったよりも量がたっぷり!これで40,000ウォン。実はここは観光地だから、高くて味もイマイチなんだろうと思っていたんですが、貝の種類も多いしまあまあイケてました。
貝焼きでお腹いっぱいになり、外に出ると音楽噴水が稼働中。夏に見るともっと涼しくて気持ちよさそう~~。
9時頃に月尾島を後にして仁川駅へ。帰りはタクシーに乗りましたが、7~8分程度、3,000ウォンくらいでした。午後9時40分頃に仁川駅発の電車に乗り、ソウルへ帰りました。

仁川半日ぶらり旅、いかがでしたか?ソウルから1時間、地下鉄に乗るだけなので行き方も難しくなく、仁川駅の周辺にはみどころもいっぱい。ちょっと郊外へ出かけてみたい韓国旅行ビギナーさんにも行きやすいのではないでしょうか?また、韓国唯一のチャイナタウンは是非オススメですョ。以上、ソウルナビのナビQでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-06-21

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