チョ・スンウ&リュ・ジョンハン主演、韓国ミュージカル史上最高のミュージカル!「ジキル&ハイド」

次々と記録を塗り替えて今年(2006年)再公演&日本公演も間近!

こんにちは!ソウルナビです。最近はソウル旅行で映画や舞台、公演などを楽しむ方も増えてきていますよね。「ナンタ」や「トケビストーム」、伝統舞踊など、一度は足を運んだという方もいらっしゃるのでは?!そんな方にナビが今日は新しいジャンルの舞台、ミュージカル「ジギル&ハイド」をご紹介しましょう。この作品の初演は今から2年前の2004年のこと。韓国のミュージカル史上最高のミュージカルといわれ、今までミュージカル離れした人々を一挙に魅了した作品なんです。主演は映画「マラソン」で日本でも一躍有名になったチョ・スンウ、そして声楽家出身の実力派ミュージカル俳優として注目を集めているリュ・ジョンハンのダブルキャスト。そのほか韓国で有名な俳優たちがキャスティングされ、初演、追加公演の人気に応えて今年(2006年)再公演となりました。そして今年の3月には日本公演も控えているそう!!ではさっそくその気になる公演の簡単な紹介、そして今回はなんと!主演のリュ・ジョンハンさんのソウルナビ独占インタビューもまじえてお送りしたいと思います!
ジキル&ハイド
日本でも「ジキル&ハイド」というとご存知の方も多いと思いますが、有名なミュージカルですよね。原作はロバート・スティーブンソンの同名作「ジキル&ハイド」。人間の本能の二面性を扱ったこのミュージカルは1990年にヒューストンの劇場で初演後、約7年に渡って手を加えられて1997年、晴れてブロードウェイデビュー。その後4年も間、連日チケットが売り切れるほど好評だった公演。そしてこの作品が初めて韓国で披露されたのが2004年7月のこと。主演にチョ・スンウ、リュ・ジョンハンという2人の実力派俳優をキャスティングし、実力はもちろんストーリー、話題性なども手伝い、全109回の公演で動員した総観客数が10万人!その年の韓国ミュージカル大賞で男優主演賞、女優新人賞を獲得、1日2回の公演がほぼ売り切れるという、韓国で超人気のミュージカルだったのです。
それではさっそく、会場の「芸術の殿堂」オペラハウスへ!
ナビが予約したのはリュ・ジョンハンさんが主演の回の公演。当日、公演の開始時間(午後7時半)の40分ほど前から劇場前にたくさんの人がすでに集まっていました。ここにはポスターや衣装の展示などもあり、皆さん写真撮りまくり。ナビもしっかり腹ごしらえをした後に写真撮影、そしてパンフレットもゲット!そうこうしているうちにそろそろ入場がスタート。座席を確認すると1階席の真中あたり。なかなか良い座席。
公演スタート!
韓国語オンリーということで最初は何を言っているのか?!よく分からなかったものの、公演がスタートしてものの10分ほどでどんどん舞台に引き込まれていきました。もともとよく知っている内容だし、想像しながら舞台を見ると場面の流れにちゃんとついていけたから。またセリフも動きや演技と一緒に聞いていると感情も伝わってくるし、歌はオーケストラの生の音楽と歌声、踊りが1つになってもう迫力満点!なんといっても今回主演のリュ・ジョンハンさんが本当にすばらしい~。彼の気持ちの良いくらいパワフル&魅力的な歌声、そして迫力たっぷり&カリスマ的な演技にもうナビも鳥肌立ち気味。ジキル&ハイドの2つの顔をしっかりはっきり表現されていて思わず別人?!と思ってしまったほど。そしてクライマックスはもう息ができないくらい、舞台から目が離せない!また他のキャストも韓国ミュージカル界の実力派ぞろい。皆さんそれぞれはまり役というか、役にぴったりで、各個人のステージは特に見応えがありました。
リュ・ジョンハンさんインタビュー!
2006年のソウル再公演は1月25日から10日間、ソウルの芸術の殿堂内にあるオペラ専用劇場「オペラ劇場」で行われました。その7日目、連日の公演で精神的にも肉体的にも疲れてらっしゃるのにかかわらず、公演後に楽屋横でインタビューに応じてくれたリュ・ジョンハンさん。ナビも公演を観た後、興奮覚めやらぬ状態で伺いました。
まずリュ・ジョンハンさんのプロフィールを簡単にご紹介
リュ・ジョンハンさんはソウル大学の声楽科を卒業後、1997年にミュージカル「ウェストサイドストーリー」でデビュー。翌年「ミスタークラス」で韓国ミュージカル大賞の男優新人賞を獲得、その後、「オペラ座の怪人」「ナンセンス・ジャンボリー」などの作品を経て2004年「ジキル&ハイド」主演。2005年「ドンキホーテ」など作品を好演、そして2006年に再び「ジギルとハイド」主演。現在はドラマ出演のラブコールもすべて断って?!ミュージカルに専念しているリュ・ジョンハンさん、「これからもミュージカルの舞台をずっと続けて行きたい」という舞台を愛する真摯な姿勢がとても魅力的な俳優さんです。
ナビ:すばらしい公演でした。ミュージカルでこんなに感動したのは初めてです。
リュ・ジョンハンさん:ありがとうございます。
ナビ:実物の方がすごくステキですね。
リュ:舞台の僕はあまり格好よくなかったですか?
ナビ:いえ、すみません、目が悪くて舞台ではお顔まではっきり見えなくて・・・。ただ、ポスターを拝見したのですが、それよりも・・・。
リュ:あ~、もともと写真映りが悪いもので(笑)。
ナビ:実は今回、インタビューに伺う前に質問をいくつか考えていたんです。やっぱりダブルキャストで主演をなさるチョ・スンウさんが映画界でも活躍してらして、メディアでもよく知られていので負担はなかったか?なんてことを伺おうと思っていたのですが、その質問はリストから消えてしまいました。公演を観たら、そんな質問が無意味に思えたほど、とてもすばらしい公演でした。
リュ:ありがとうございます。
ナビ:初めてキャスティングされたいきさつは?
リュ:この「ジギルとハイド」はミュージカル作品として誰もが一度やってみたいと思う魅力的な作品でもありますし、私もオーディションを受け、キャスティングされました。

ナビ:「ジキル&ハイド」の初演時、韓国のミュージカル史上最高の人気を博したと伺ったのですが、その理由はなんだとお考えですか?
リュ:「ジキル&ハイド」という作品は皆さんよく知っている内容ですし、また人間の内面を描いた作品で、誰もが一度は経験したことがあるような、誰もが同感できるようなストーリーという点が一番の理由だと思います。

ナビ:今回、再公演となったワケですが、キャスティングはもともと決まっていたのですか?
リュ:今回の再演にあたって、もちろんオーディションが行われたのですが、運良くまたキャスティングされました。
ナビ:前回の公演と今回の公演、違いがあるとしたら?
リュ:前回も舞台には私はもちろん皆さん最善を尽くしましたが、再演ということで以前ご覧いただいた方への期待や噂を聞いて新たに観に来られる方を失望させないためにも、さらに良い公演にしなければという使命感のようなものもありました。違いというとまず舞台設備や衣装が挙げられます。特に会場は初演よりもグレードアップした、韓国でも一番のオペラ公演場と知られている劇場ですし、今回は音楽もすべてオーケストラの方が担当しています。やはり音楽は生の音の方が断然臨場感もあり、より観客に感動を伝えることができると思います。また今回の公演のために個人的にも、周りのキャストの方々もかなりの準備をしました。コンディションもそうですが、練習も今まで以上に熱心に励みました。

ナビ:噂ではドラマの出演依頼も断ってまでこの舞台に専念したとか?
リュ:ドラマはビジュアル的にも向いてないんですよ(笑)。
ナビ:いえいえ、ドラマに出演される姿もとっても見たいです。
リュ:いえ、ドラマのラブコールは以前にもあったんです。今回だけではなく。でも自分自身がいる場所はこの舞台ですし、ココが自分を表現できる場所だと思っています。
ナビ:ではこれからもずっと舞台の活動を続けられるんですか?
リュ:ええ、そのつもりです。

ナビ:今回、ソウル公演の後の予定は?!
リュ:この後地方公演が終わったら、日本に行く予定です。3月13日から東京、大阪の2箇所で公演することになっています。


ナビ:海外公演は今回初めてですか?不安や期待などありますか?
リュ:今回の日本公演は初めてです。実際、不安と期待が半々ですね。もちろん、日本の観客の反応も違うと思いますし。

ナビ:言葉の問題もあると思いますが?
リュ:日本公演では字幕をいれることになっていますが、言葉は違っても感情は伝えられると信じています。私自身、アメリアのミュージカルを観に行ったことがありますが、そこでは字幕さえありません。でもしっかり公演を楽しむことができましたし、それは日本での公演でも同じだと思います。そのためには日本の方に良い舞台を観ていただくことが基本となるので、地方公演後にしっかり休養をとり、肉体的にも精神的にもベストコンディションで日本公演に臨むつもりです。

ナビ:日本の「ジキル&ハイド」もご覧になりましたか?
リュ:私はスケジュールが合わずに観ることが出来なかったのですが、チョ・スンウさんは観たそうです。彼いわく、日本では私たちより年齢の上の方が主役を演じてらっしゃる、ということでまた違う舞台だったと。ですので日本の皆様には若い俳優の「ジキル&ハイド」を、雰囲気の違う舞台をご覧いただけると思います。
ナビ:今回日本公演が決定した訳は?
リュ:え・・・代表が決めたことなのではっきりとは申し上げられないのですが・・・(笑)。今までドラマや映画、歌謡などで日本の方に韓国の大衆文化に関心を持っていただきましたが、これからはもっと幅広く韓国の文化を知っていただく、ということが今回の目的でもあると思います。日本の方に別のジャンルの文化、つまり韓国のミュージカルというものを観ていただくことです。その点でもちろん、よい舞台を披露しなければいけないという負担もありますが、文化交流という意味での公演という点で私自身も舞台を楽しみたいと思いますし、日本の方にも気楽に楽しんでいただきたいと思います。

ナビ:日本ではヨン様をはじめ韓国タレントの熱狂的なファンがいますが、今回の日本公演でファンができる可能性もありますよね?
リュ:もしファンになっていただけたらとてもありがたく思います。海を越えてのミュージカル公演で感動していただき、そしてファンになっていただけたら。実は「オペラ座の怪人」という舞台を以前ソウルで行ったときもわざわざ観にいらしてくれた日本の方がいました。まだファンとは申し上げられませんが(笑)、とてもうれしい限りです。

ナビ:最後に来る3月の日本公演に向けて、日本の方にメッセージをいただけますか?
リュ:今回機会に恵まれて「ジキル&ハイド」というミュージカルで日本の舞台を踏むことになりました。本当に今から日本の皆さんにお会いできることを心から楽しみにしています。スタッフ、俳優、この舞台に関わるすべての者が日本公演に向けて万全の準備をして臨むつもりですので、気軽に遊びにきていただければと思います。みなさん、ご期待下さい。日本で会いましょう!
1時間半の熱唱&熱演後、お疲れのところナビのインタビューに応じてくれたリュ・ジョンハンさん。この後、いつも楽屋前でずっと待っているたくさんのファン1人1人にサインを書いて帰られるとか。すごくファンを大切にしてらっしゃいますよね。舞台の上ではパワフルでカリスマ的な演技を見せてくれましたが、インタビューの時は一言伺うと細かく丁寧に正確に、とても落ち着いて答えてくれるスマートな方。スタッフに伺っても謙遜で真摯、なによりも舞台にとっても熱心な彼の姿を見て、周りのスタッフも皆リュさんのファンになってしまうとか。2月の地方公演、3月の日本公演後、夏頃にはまたソウルでの再演を予定しているらしいので、くわしい日程が決まり次第、またお知らせしますね。韓国の実力派俳優たちが熱演する感動のミュージカル「ジキル&ハイド」、興味のある方は是非!劇場の方へ足を運んでみて下さい。以上、ソウルナビでした。
○ミュージカル「ジキル&ハイド」東京・大阪公演予定

東京ゆうぽうと簡易保険ホール
2006年3月13日~19日 

大阪NHKホール
2006年3月22日~24日

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-02-20

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