「鶏肉・アヒル(カモ)肉消費促進キャンペーン」に突撃!

キャッチフレーズは“鶏肉・アヒル(カモ)肉を安心して食べましょう~”i

こんにちは!ソウルナビです。みなさん、最近鶏肉・アヒル(カモ)肉をいただきましたか?日本にいらっしゃるみなさんはあまり気になさらず鶏肉やアヒル(カモ)の肉を口にしていらっしゃると思いますが、こちら韓国では鶏インフルエンザの影響で、鶏肉を食べたら人間にも鶏インフルエンザが感染するのでは?という疑いをもった多くの消費者が鶏やアヒル(カモ)を食べるのを避ける、という状況がいまだ続いているんです。鶏肉の消費量も激減し、養鶏所や鶏肉料理のお店の人たちはみんな頭を抱えています。そこで先日の2月19日、農林省の主催、農協と国営放送局KBSの主管で鶏肉・アヒル(カモ)肉の安全性を訴えるキャンペーンが行われました。その模様をナビがさっそくレポートしてきましたので、ご覧ください!
「鶏肉・アヒル(カモ)肉消費促進キャンペーン」
場所は明洞のミリオレ前。始まったのはお昼前の午前11時30分ごろ。ちょうど道を行く人がお腹を空かせ始める時間ですね。鶏やアヒル(カモ)肉を使ったお料理が道に並べられ、道行く人にふるまわれます。
鶏やアヒルのぬいぐるみをかぶったマスコットまで登場!「私を食べて!」と鶏肉とアヒル(カモ)肉を道行く人にアピールします。
おじさんの歌手もやってきて、イベントに花を添えます。このおじさん、かなり鶏肉が好きそう。
ふるまわれたお料理!
フライや煮物・炒め物などさまざまな料理法で姿を変えた鶏やアヒル(カモ)さんたち!ほんとおいしそう。
みんな食べる食べる!
あれだけみんな鶏を避けていたのに無料とわかるとすごい列が!並んででも鶏を食べようとみんな必死です。やっぱりタダ(無料)ってコワイですね。みなさん、とにかく道端であろうが関係なしに、おいしそうにむしゃむしゃと鶏をいただいていました。。
あちこちにマスコミのカメラが
このイベントには新聞やテレビなどマスコミもたくさんやってきて、あっちこっちで撮影やインタビューしていました。ラジオの中継も行われたようです。
鶏インフルエンザ5つの誤解?!
会場には鶏インフルエンザに関する展示も。鶏インフルエンザに対し消費者は5つの誤解がある、ということで、次のような看板もありましたよ。
鶏インフルエンザ 5つの誤解
1. 感染している鶏を食べるとうつる
NO− 鶏インフルエンザは、鶏・アヒル(カモ)および野生鳥類などに感染したウィルス性の疾病だ。呼吸器を通した接触や、空気感染を通して感染する可能性はあるが、食品摂取を通しては感染しない。また、ウィルスは熱に弱いため、75度以上の温度で30分以上加熱すれば100%消滅する。

2. 生の鶏・肉の刺身(ユッケ)は安全ではない
NO― 生の鶏やアヒル(カモ)を食べるからといって感染するわけではない。鶏インフルエンザウィルスは、肉自体にはなく、糞便や分泌物などにのみ存在する。また呼吸器を通して感染する疾病なので、すでに死んだ鶏から空気感染する可能性は薄い。

3. 卵を食べるのも危険だ
NO―鶏インフルエンザにかかった鶏は卵をうめない。また鶏インフルエンザウィルスは卵にはまったくない。たとえ殻にウィルスが付いていたとしても販売前に洗浄・消毒をする過程でウィルスはなくなる。

4. 食堂で病気にかかった鶏を使うかも
NO― 鶏インフルエンザにかかった鶏は3~5日以内に死ぬ。その鶏は毛(羽)を抜くことが出来ないくらい硬直する。たとえ毛(羽)を抜いたとしても身の部分の色が赤く、商品性がない。外見上、鶏インフルエンザにかかっている鶏かどうかすぐに区別することが出来るため、流通する可能性はない。また感染している鶏は正式に認定されている蓄殺場でのみ蓄殺処理されるため安全。

5. 1918年スペインではたくさん亡くなったというが・・・
YES−しかし、彼らは鶏インフルエンザにかかった鶏を食べたため死亡したのではなく、鶏インフルエンザにかかっている鶏と接触・感染し、亡くなったのである。まだ全世界的に鶏肉・アヒル(カモ)肉を食べてウィルスに感染したという事例は報告されていない。
※ 2004年2月13日中央日報9面掲載
会場にはフリーボードも設けられ、みんな書き込みしてましたよ。このキャンペーンが鶏肉・アヒル(カモ)肉へのイメージ回復につながるとホントいいですよね!韓国には参鶏湯(サンゲタン)やタッカルビをはじめ、鶏肉やアヒル(カモ)肉を使ったおいしいお料理がたくさんあるんですよ。これで消費者の誤解が解けて、安心して鶏肉・アヒル(カモ)肉を食べていただけるかも。以上、自分も鶏料理をもらう列に埋もれてしまったソウルナビがお伝えしました。
<おまけ・明洞で参鶏湯が食べられるお店>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-02-20

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