ソウルで突撃!隣の晩御飯!第1弾

銀色のマイスプーンとマイ箸持参です!「今日の晩御飯は何?」

こんにちは!ソウルナビです。皆さん、晩御飯っていつもどんなモノを食べてますかぁ?!ナビは家で作って食べるとなると、どうしてもメニューが固定してしまいがち。韓国料理もたまにトライしてみたりしますが、韓国の普通の家庭では、どんなご飯をたべているの?!ふと、そんな疑問に駆られ…毎日「カルビ」?それとも「ビビンパ」?そんなわけない、ない…と、ひとりボケツッコミしていても仕方にゃい…ということで、実際に韓国人のお宅にお邪魔して「普通のうちご飯」を食べさてもらうことにしました!題して、「ソウルで突撃!隣の晩御飯!!」。どっかで聞いたことのあるフレーズですが…記念すべき第1弾は、ソウル北部のマンションにお住まいのチョンさんのお宅です。マイスプーンとマイ箸を持って、いざいざ!ごくごく普通の韓国家庭料理をナビにも食べさせて~。


ピンポーン♪おじゃまします。

チョンさんのお宅は、十数階建てのマンションが立ち並ぶマンション群の中にあります。間取りは日本で言うところの2LDK。ご主人ともう少ししたら2歳になるスビンちゃんとの3人暮らし。ナビが押しかけた日は、だんな様はお仕事の都合で不在。ちなみに、だんな様はテレビ番組制作関係のお仕事をなさっています。チョンさんは、現在は専業主婦。でも、もうすぐ働きに出る事が決まっているそう。


スビンちゃん
「おばちゃん、どうして、おはしとスプーンを持って、うちにきたの?へんなのぉ~。」

お宅拝見!


お宅を拝見してもいいですか―と言う前に、スビンちゃんがあっちこっちのドアを開けて、お部屋の紹介をしてくれました。日本のマンションと違うところは、ベランダのつくりと、押入れの有無。日本のベランダといえば外のイメージですが、韓国のベランダは室内の一部分。冬の寒さが厳しいからでしょうかねぇ。日本でのアパート・マンションの物件選びのときに、重要なポイントとなる押入れが、こちらではあまりありません。なので、ベランダが物置となってしまっている家庭もよくみられます。
<ここはパソコンのお部屋。一部物置部屋と化していました。>

<ここはパソコンのお部屋。一部物置部屋と化していました。>

<リビングからキッチン方面。>

<リビングからキッチン方面。>

<リビングにはスビンちゃんのおもちゃがいっぱい。>

<リビングにはスビンちゃんのおもちゃがいっぱい。>

<おお、これぞ韓国のベランダ。洗濯物を干したりします。>

<おお、これぞ韓国のベランダ。洗濯物を干したりします。>

<ベランダからの風景。>

<ベランダからの風景。>

冷蔵庫の中を拝見!

冷蔵庫の中って公開したくないと思うのですが、お願いして中を見せてもらいました。韓国人宅の冷蔵庫の中身に興味津々。いろんなキムチが詰まっている、でっかいコチュジャンがデンとあるというイメージでしたが、実際はこんなかんじ~。やっぱり、日本の家庭の冷蔵庫の中身と比べれば、オレンジ色のもの(唐辛子を使ったおかずやキムチ)が多いですよね。スビンちゃんが私に見せてくれているのは、ごま油。冷蔵庫の中に大きなごま油のビンが入っていました。冷蔵庫の上段にニンニク発見!ニンニクの横には、糠(ぬか)かと思いきや「センシク」(生食-野菜、果物、穀類などを粉状にしたもの)でした。

ごま油

ごま油

ニンニク

ニンニク

スビンちゃん「これはごま油じゃないよぉ。うめのジュースだよ。すっぱくて甘くて、とってもおいしいんだぁ。」

スビンちゃん「これはごま油じゃないよぉ。うめのジュースだよ。すっぱくて甘くて、とってもおいしいんだぁ。」

今晩のメニューは?!


チョンさん「今日は暑いし、だんなも遅いみたいだから、簡単でおいしいビビングッス~。」はいはい、いいですねえ。ナビも麺類大好きです。「ビビングッス」は訳すると「混ぜ麺」。韓国の代表的な料理「ビビンパ」(混ぜご飯)の麺バージョンといったところ。そして、もう一品は、なすのジョンに決定!

 ★ビビングッスを作ってみよう!
チョンさん「じゃ、ビビングッスのヤンニョム(ペースト状の調味料)作りから。家庭料理だから、量は全部適当ね。計量スプーンがないから、いつも食事のときに使ってるスプーンで。」



ビビングッスのヤンニョムの作り方
【材料(2人前)】
○ コチュジャン スプーン1と2分の1
○ 砂糖 スプーン2分の1 
○ 酢 スプーン1
○ ごま スプーン1
○ 水 スプーン1
○ ごま油 スプーン1
○ おろしにんにく(もしくは細かく切ったにんにく) 少々
○ お好みによっては、少し醤油

上の材料を器にいれて、よく混ぜます。(これでヤンニョムのできあがり!)⇒

上の材料を器にいれて、よく混ぜます。(これでヤンニョムのできあがり!)⇒

よく漬かったキムチを細かく刻みます(キムチの味で出来上がりの味もぐっと変わってくるので、ふか~~く漬かったキムチを使いましょう)⇒

よく漬かったキムチを細かく刻みます(キムチの味で出来上がりの味もぐっと変わってくるので、ふか~~く漬かったキムチを使いましょう)⇒

きゅうりがあれば、きゅうりを細長くきり、ゆで卵を二つに切っておきます。⇒

きゅうりがあれば、きゅうりを細長くきり、ゆで卵を二つに切っておきます。⇒

ゆでたそうめんの湯を切り、水でよくあらいます(ぬめりを取るように、流水でよく流しましょう)。⇒

ゆでたそうめんの湯を切り、水でよくあらいます(ぬめりを取るように、流水でよく流しましょう)。⇒

よく水を切ったそうめんに、ヤンニョムときざんだキムチを入れて手でよく混ぜます⇒

よく水を切ったそうめんに、ヤンニョムときざんだキムチを入れて手でよく混ぜます⇒

その上に、きゅうり、ゆで卵をのせて、ビビンククスの完成です! その上に、きゅうり、ゆで卵をのせて、ビビンククスの完成です!

その上に、きゅうり、ゆで卵をのせて、ビビンククスの完成です!



★なすのジョンを作ってみよう!
今回の2品目は、なすのジョンです。

なすは洗って薄く切っておきます⇒

なすは洗って薄く切っておきます⇒

ころもは、韓国ならたいていどこのスーパーでも売っている「プッチムカル」を使用(でも、これがなくても大丈夫。小麦粉に少し塩を入れたもので十分代用できます。)⇒

ころもは、韓国ならたいていどこのスーパーでも売っている「プッチムカル」を使用(でも、これがなくても大丈夫。小麦粉に少し塩を入れたもので十分代用できます。)⇒

なすに溶き卵をつけて、次に粉をつけます⇒

なすに溶き卵をつけて、次に粉をつけます⇒

チョンはてんぷらのようにたくさんの油の中に入れて揚げるのではなくて、サラダ油を多い目に入れたフライパンで焼きます。⇒

チョンはてんぷらのようにたくさんの油の中に入れて揚げるのではなくて、サラダ油を多い目に入れたフライパンで焼きます。⇒

両面にぱりっと焦げ目がついたら出来上がり。わさび醤油でどうぞ。
両面にぱりっと焦げ目がついたら出来上がり。わさび醤油でどうぞ。

両面にぱりっと焦げ目がついたら出来上がり。わさび醤油でどうぞ。

生のなすを持ってご機嫌のスビンちゃん♪

生のなすを持ってご機嫌のスビンちゃん♪

いただきまーす!

いただきまーす!

日本でそうめんといえば、つゆにつけて、つるつるっと!というイメージですが、ピリ辛のそうめんもおいしい!隠し味程度に醤油をヤンニョムに入れたほうがおいしい思いますよ。それから、キムチはちょっと多めに入れるのがナイス!暑い夏には、辛いものを食べて、汗をかいて、それでもってシャワーを浴びたら、あ~~~シウォネヨォ(さっぱりぃ~)。若干2歳児のスビンちゃんも、ママの器から2,3本をつまんで、チュルチュル♪ママの「アンデェ!(だめ!)」が室内に響いておりました。韓国人といえども、2歳でコチュジャンたっぷりの辛いものは、やっぱりだめなんだねぇ。


今回はなすをつかったジョンでしたが、他の野菜をつかってももちろんできます。たとえば、ズッキーニのジョンは韓国では定番です。今回はわさび醤油でいただきましたが、日本の天つゆでもおいしいかも♪

ごちそうさまでした。

満腹、満腹。ピリからで食が進みました。食後にはコーヒーとスイカ。日本でそうめんといえば、つゆにつけて、つるつるっと!というイメージですが、韓国式のそうめん料理もいいですよ。今回のこのメニューなら日本でも材料が揃いそうだし、作り方もそんなに難しくなさそうですよね。この夏、皆さんの食卓にも、ビビングッス、いかがですか?

今回、ご飯を食べさせてもらうだけではなく、家の中、冷蔵庫の中まで拝見させていただいて、チョンさん、本当にありがとうございました!スビンちゃん、ずーっと愛想を振りまいてくれてありがとう。「突撃!隣の晩御飯!!」のシリーズは続く!(はずです。)それでは、また~次回をお楽しみに~!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-07-17

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