写真で見る燃灯(提灯)祝祭&パレード2010!

カラフルな提灯が街を彩り、幻想的な燃灯が大通りを埋める仏教のお祭り!

こんにちは!ソウルナビです。なかなか暖かくならず、5月の上旬頃まで朝晩には肌寒さを感じる日すらもあった今年の春。そんなソウルの街にも最近ようやく木々の新緑が目立つようになり、その緑色に映える赤や青、オレンジのカラフルな提灯があちこちに見られるようになりました!毎年この時期になると見られるこの風景は、旧暦の4月8日にあたる「釈迦誕生の日」を祝うもの。日本では一般的にクリスマスは大きく祝うものの、お釈迦様の誕生日ってそれほど大きなイベントではありませんよね。でもこちら韓国ではこの日も大切な記念日となっていて、当日は祝日としてお休みにもなっているほどなんですョ!今年の釈迦誕生節は今週の金曜日、5月21日。そして先週末の金曜日から日曜日には、これをお祝いする行事「燃灯祝祭」が行われました!街の至るところに色とりどりの提灯が飾られ、大きな燃灯が街を練り歩く、このお祭り。その模様を、今年もお伝えしましょう!

◆◇◆街の様子は!?◆◇◆

ブチョニム(お釈迦様)誕生の日を祝うシンボルとなっている提灯。韓国語では燃灯(ヨンドン)といいます。毎年、誕生節のひと月ほど前からカラフルな色をした提灯が街路樹などに飾られるのですが、今年は3月末に起きた天安艦沈没事故のため、この事故の犠牲者たちの告別式が行われた4月末までは提灯飾りが自粛されていたよう。ソウル広場に毎年置かれる大きな燃灯も、追悼行事中にはお祝いの言葉が書かれた部分は見えないように覆われていたり・・・。しかし、告別式が終わり5月に入った頃から、ようやく街角にポツポツと提灯が見られるように。それでも、やっぱり例年よりは少し控えめのような。大きなお寺が近くにある地下鉄の安国駅や、また光化門駅などには毎年大きな燃灯が置かれるのですが、今年はそれも見あたりませんでした~。
仁寺洞のメインストリート

仁寺洞のメインストリート

市庁~光化門の「世宗路」

市庁~光化門の「世宗路」

夜には光ります。

夜には光ります。

安国駅には、この燃灯パレードの告知ポスターだけ。

安国駅には、この燃灯パレードの告知ポスターだけ。

毎年ここに掛けられる横断幕も、今年は何だか控えめな雰囲気?!

毎年ここに掛けられる横断幕も、今年は何だか控えめな雰囲気?!

天安艦事故追悼行事中の、ソウル広場の燃灯

天安艦事故追悼行事中の、ソウル広場の燃灯

 ◎清渓川には今年も大きな燃灯のパレードが~

そんなふうに、ちょっと控え気味のお祭りモードですが、清渓川(チョンゲチョン)には例年と同じように大きな燃灯の行列が登場!仏教っぽい蓮の花やお坊さんなどから、今年の干支である虎に、ヘテ、三足鳥(サムチョゴ、不死鳥)といった伝説の動物までカラフルな燃灯が清渓川を彩っています~。これらは日中に見てもキレイだけれど、夜になると明かりが灯って「燃灯」の本領発揮!さらに美しく、人々の目を楽しませてくれます。

◆◇◆お寺では・・・◆◇◆

韓国の仏教の中でも最大宗派という曹渓宗の総本山「曹渓寺」(チョゲサ)。毎年この時期には、こちらのお寺の境内はたくさんの提灯で覆われ、まるでカラフルな天井のように!今年もこの提灯の天井、できていましたョ。門を入るとすぐにある一番広いスペースに飾られる提灯の全体から見たデザインは毎年少しずつ違うのですが、今年は太極旗(韓国の国旗)の模様になっており、随分とインパクトがあったような~。
提灯には、名前やメッセージ、願い事等を書いた短冊を吊るすことができます。 提灯には、名前やメッセージ、願い事等を書いた短冊を吊るすことができます。 提灯には、名前やメッセージ、願い事等を書いた短冊を吊るすことができます。

提灯には、名前やメッセージ、願い事等を書いた短冊を吊るすことができます。

また、こちら曹渓寺のすぐ近くには「堅志洞(キョンジドン)仏教用品通り」という、仏教関連のグッズを売るお店がズラリと並ぶ場所が。この通りのお店の店先には、お祝いに使う色とりどり、大小さまざまの提灯が売られていましたよ!中には、どこかで見たことがあるようなキャラクター提灯も!?
そして夜の曹渓寺。境内がさまざまな色の提灯で輝く夜の曹渓寺はまさに別世界。仏像も暗闇の中で輝いています。

◆◇◆燃灯祝祭(16日)、日中の様子◆◇◆

毎年、燃灯行列のある日の昼に、曹渓寺の前の道で行われる「仏教文化マダン」。ランタン作りやお寺の食事の体験、仏画描きなど、いかにも仏教的なイベントもありますが、仮面づくりや韓紙工芸体験、伝統遊びや綱渡りの公演など、仏教というよりは韓国の伝統文化のイベントもいろいろあり。またカンボジア、ネパール、タイ、インド、台湾、チベットなど外国の仏教のブースもあって、多くの人を集めていました。また無料歯科治療や無料漢方治療、ヨガや禅など、健康志向のブースも。チョンノタワーの前にはミニステージが設けられ、タップダンス?などの公演も行われていました。

◆◇◆お祭りの目玉、燃灯パレード!!◆◇◆

日頃は車が行き交う鍾路(チョンノ)も全面交通止めとなり、7時過ぎると両側に用意された椅子がほぼ埋まります。最初のサムルノリがやってきたのは午後7時40分。ねぶたのような大きな提灯から、人々が手に持ち歩く小さな提灯まで、さまざまな提灯が鍾路を行進していきます。龍やゾウなど毎年見かけるおなじみの提灯もありますが、アニメのキャラクターらしい新しい出し物も。スリランカやミャンマー、ネパールなど外国の行列もあり、沿道からも暖かい拍手が送られます。いつも提灯と提灯の合間があき、観客が少なることもあったのですが、今年はほぼとぎれることがなく、そのままにぎわっていました。外国人からも人気で、英語があちらこちらから聞こえました。
そして、行列の最後は鐘閣(チョンガク)前のステージで公演。伝統公演のあとは、仏教の歌を歌うガールズバンドやDJなど、不思議な公演が夜10時過ぎまで続いていました。
韓国の釈迦生誕を祝うお祭り「燃灯祝祭」、いかがでしたか?お釈迦様の誕生日をこんなに大きく祝ったり、またそのために巨大な燃灯が街を行く派手なパレードをしたり、というのは日本ではあまり見られない光景なのではないしょうか!?ナビは特に、毎年このパレードを見るたびに韓国の仏教パワーのスゴさのようなものを感じてしまいます。幻想的で迫力のある燃灯パレードは、信仰に関係なくイベントとしても十分に楽しむことができると思いますよ。陰暦なので毎年日にちの変わる釈迦誕生節、来年は5月10日だそう。来年のこの時期に韓国へいらっしゃることがあったら、燃灯祝祭もぜひチェックしてみてくださいネ!以上、ソウルナビがお伝えしました。



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-05-19

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