食べ物流行ニュース~長崎ちゃんぽん+フルーツジュース+どんぶりブーム!

今、韓国で一番耳にする日本のある地名とは?

こんにちは。ソウルナビです。食べ物の流行が次から次へとやってくるソウル。特に1つの料理がはやると瞬く間に町中に同じ業種のお店が増えていきます。しかも同じエリア、同じ通り、さらにはすぐ横に、同じ業種のお店ができていきます。そんな食べ物ブーム、最近ではどんぶりブームがありましたし、その前には居酒屋ブーム、その前には豚カツブーム、ユッケブーム。さらに古くはチムタクブームなんていうのもありました・・・いずれのブームも終わると人気のないお店は淘汰され、人気店と実力店だけが残る、というかんじ。そんなめまぐるしい栄枯盛衰を観察するのもまた韓国の楽しみですよね。それではさっそく2012年3月現在、ソウルで流行している食べ物を紹介しましょう。果たして今、韓国人をトリコにしている食べ物は?

ナガサキチャンポン、大人気!

いま、日本の地名で一番聞く地名は東京でも、大阪でも、名古屋でもありません。それは長崎!もともと韓国にはチャンポンという料理があります。中華料理の1つで真っ赤な海鮮スープに麺が入った料理で、人気の料理でもあるチャンポン。まず、ラーメン屋さんの居酒屋のメニューの1つとして「長崎チャンポンタン」なるものが登場。この時点ではまだ日本からやって来た日本風チャンポンといった感じでしたが、もともとチャンポンがあったせいか韓国人の好みにあったようで徐々に広まっていき、ついにカップ麺のナガサキチャンポンが登場!TVでもCMが流れるようになり、ナガサキチャンポンの名前を地下鉄でも耳にするぐらい、有名になってしまったのでした。このままでは本場長崎に韓国人が大挙訪れるかも?ちなみに韓国のナガサキチャンポン、確かにスープの色は白いのですが、かなり辛くなっています。これもいわゆる現地化でしょうか?
ナガサキチャンポン

ナガサキチャンポン

ナガサキチャンポン

ナガサキチャンポン

これが韓国のちゃんぽん

これが韓国のちゃんぽん

フルーツジュースブーム!

以前もマンゴ大ブームなど、フルーツブームはありましたが、今回やってきたのはフルーツジュースのブーム。現在、ソウル中ではフルーツジュースの店が恐ろしい勢いで増えています。コン・ユなど人気俳優が広告モデルとつとめるお店も。寒い氷点下でフルーツジュースがはやるのか、当初は気になりましたが、ホットフルーツジュースで無事乗り切ったよう。コーヒーばっかりで飽きた、また健康志向が影響しているかもしれません。

まだまだ人気のどんぶり大ブーム!

はじまりは弘大(ホンデ)のあるどんぶり屋でした。いつもこの店には長蛇の列が出来ていて気になっていましたが、支店が明洞などに増えるにつれどんぶりがソウルで大ブームに。どの街にもどんぶり屋が出来まくり、しかもどの店も人がいっぱいという状態になってしまいました。さすがに最近は列は減ってきましたが、お客が必ずいる状況に変わりなし。これに便乗?したのがとんこつラーメン屋。とんこつ屋にもサイドメニューでどんぶりがあったのですが、いつのまにかこちらの方が人気になってしまい、どんぶりが品切れなら帰ってしまう客も。最近はどの豚骨ラーメン屋もラーメンとどんぶりがだいたいメニューのメイン2本立てとなっています。それにしてもなぜ韓国人にどんぶりがこれだけ受けたのでしょうか?確かにトッパプという韓国のご飯ものがあり、抵抗は少なかったようですが・・・これなら今から十数年前に撤退したという日本の某牛丼チェーン店も、今度は成功するかもしれません。ちなみに人気どんぶりはカツ丼や天丼のようですが、中には日本で見たことがないような?オリジナルどんぶりも。
かき揚げ丼?

かき揚げ丼?

カツ丼?

カツ丼?

これは?

これは?

おしゃれなマッコリバーブーム!

日本でも少し前からブームがきているマッコリ。以前はそんなにメジャーではなかったようですが、ここ数年で注目度がぐんとアップし、身近なお酒になったのではないでしょうか?!マッコリとは韓国の伝統酒の一つで、米などの穀物を原料とし乳酸菌とともに発酵させて醸造する濁り酒のこと。韓国でマッコリといえば以前は独特の麹のにおいや庶民が飲む安い酒というイメージのため、広い世代に好まれるお酒ではありませんでした。ところが韓国では数年前から健康ブームとなり、乳酸菌を豊富に含む低アルコールのマッコリが見直され、老若男女問わず親しまれるようになりました。そしてマッコリが世間で注目されるようになってしばらくしてからでき始めたのがマッコリをオシャレにいただけるレストランやバー。いわゆる「マッコリバー」。マッコリを使ったカクテルや地方の珍しいマッコリを揃えていたり、チヂミや豆腐キムチといったマッコリに合うおつまみをオシャレにアレンジした料理がいただけたりします。現在は、弘大(ホンデ)や狎鴎亭(アックジョン)、新沙洞のカロスキルといったオシャレエリアにマッコリバーがたくさん増えています。そうそう、あとマッコリバーというとイケメン店員率が高いのも特徴!?^^

ベントー専門店&テイクアウト弁当ブーム?

韓国でもトシラクの名前で知られるお弁当。きっかけコンビニの弁当ブームでした。そこに居酒屋ブーム、豚骨ラーメンブームなどの和食ブームが加わり、弁当専門店?なるものが町中に登場。しかしこの弁当専門店のお弁当、桶のようなものに入っています。確かに桶に入っているお弁当は日本にもありますが、ちょっと日本とは違うような・・・また最近増えているのが、テイクアウトのお弁当のお店。いままで1人では食べない、と言い張っていた韓国の人も、お弁当を1人で(あるいはみんなで)味わう時代になりつつあるのかもしれません。
こんなベントー専門店が。

こんなベントー専門店が。

気になるベントー

気になるベントー

いわゆる「ほか弁」やさん

いわゆる「ほか弁」やさん

次に来そうなブーム!

●カウンターで食べるグクスブーム
最近、特に新村や鍾路、大学路でよく見かけるのがカウンター形式のチャンチグクス(暖かいそうめん)屋さん。昔はカウンター形式は1人で食べる形式のため韓国でははやらない、なんて言われていましたが、いつの間にかこの手のお店をあちこちで見かけるようになりました。これは革命的な変化です!しかもどのお店も混んでいます。手軽に食べられ、安さも人気の秘密のよう。明洞にある豆腐入りのグクスの老舗、ハルモニググクスもお店の数をぐっと増やしてます。

黒豚ブーム
いまじわりと、ソウルに来つつあるのが黒豚ブーム。日本でも黒豚といえばおいしい豚肉の代名詞ですが、韓国でもそのイメージが浸透しつつあるようです。お店の名前やウリでも黒豚(フッテジ)を前面に出す店が増加中。かつてのワインサムギョッサルのように、ソウルの豚肉屋さんを席巻してしまうかもしれません。

ランチボックスブーム
いまはまだ江南や、新村などの学生街でよくみかけるランチボックス専門店。ランチボックスといえばアメリカあたりのアジアンチックなお弁当といったイメージですが、韓国にもそのまま上陸。アメリカからやってきた、ちょっとリーズナブルでおシャレなかんじ?今後、ソウルの町中に広がっていくででしょうか?
以上、2012年3月現在の食べ物ブームをお届けいたしました。また今後どんなブームが起きるのか、今後の展開が楽しみですよね。また、食べ物ブーム、ナビでも続けて観察して報告したいと思います。以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-03-13

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